今回ご紹介するのは、赤ちゃんの脳を育てるためのご家庭内の環境づくりに関するお話です。
環境づくりを意識するだけで脳の成長に雲泥の差が出ます。
今回ご紹介する内容は、すぐに実践できるものばかりです。
ぜひご家庭の中を見直して、赤ちゃんの脳がしっかり成長する環境を整えてあげてください。
0歳の脳の成長は大事
赤ちゃんの時期、特に0歳は脳の成長にとって最も重要なことは間違いありません。
この時期にどんな刺激を得て脳がどのように成長していくかで、子供の今後の可能性を大きく広げることができます。
どのような可能性が広がるのかは、主に下記の3点。
- 脳の成長を促進して能力の幅を広げる
- 好奇心を刺激して子どもが自ら挑戦できる可能性を広げる
- 人見知りしない性格を育てて、多くの人とコミュニケーションを取れる可能性を広げる
強い好奇心にあふれていて、人とのコミュニケーションを怖がらず、どんどん自分から人の輪を作っていけるようになると、どれだけその子の可能性が広がるかは容易に想像できますよね。
これからご紹介する環境づくりは全部で3つあります。
なぜその環境づくりが大切なのかも合わせて解説していきます。
1.赤ちゃんが行動できる範囲を広げる
今一度、赤ちゃんのいる部屋をぐるっと見回してみてください。
赤ちゃんが行動できる範囲はどれくらいありますか?
赤ちゃんの成長が進んで自分で手足が動かせるようになってくると、不器用ではありますが一生懸命手足を動かして、自分の体や周りのものを触ったり口に入れたりします。
これは、自分が触っている物が「自分の体の一部なのか、そうでないのか」を確認するための、とても重要な作業です。
これによって脳にたくさんの新たな刺激を受けながら、周りのものを認知していくのです。
さらに、ハイハイしたり伝い歩きができるようになると、行動範囲はぐんと広がります。
その時に意識してほしい環境づくりは、赤ちゃんの行動できる範囲を可能な限り広げてあげるということです。
・成長を妨げること
- ずっと赤ちゃん用のベッドに寝かせる
- 柵をつけて行動範囲を制限する
これは脳の成長の面から考えると逆効果です。
行動範囲を狭めるということは、赤ちゃんが得られる刺激を制限することになります。
柵の中でいつも同じおもちゃばかりに触れて同じ刺激を受けるのと、自由に家の中を動き回っていろんなものを触るのとでは、脳の成長に雲泥の差が出てきます。
・行動範囲を広げるメリット
好奇心を育てる
そして好奇心の面からでも、行動範囲を広げることは大きな役割を果たします。
移動ができるようになった赤ちゃんは、自分の意思で動いて、自分の意思で触りたい物を触るということを繰り返します。
これはそのまま自らの好奇心を発揮して主体的に行動する練習となります。
好奇心があっても触れることができずに見ているだけでは、主体性を発揮して好奇心を満たすことにはなりません。
行動範囲を広げるということは好奇心を育てる最も重要な環境づくりともいえるでしょう。
人見知りしない子に育てる
そもそも人見知りってなんでしょうか?
人見知りの原因はシンプルに言うと、新しい見知らぬものにびっくりしてしまうということ。これが根本です。
つまり、幼少期から新しいものに触れてそれを臆せず触ったり感じたりしていくことで、人見知りしにくくなるのです。
行動範囲を広げることで新たな出会いが増えれば、それだけ人見知りになりづらくなりますね。
なので、行動を制限するようなことはなるべく避けるようにすることが大事かなと思います。
2.触っていいものを手に取れるように置く
多少は荒らさせてもいいと思って、いろんなものを手に取れるように部屋に置いておきましょう。
家を荒らされれば荒らされるほど、赤ちゃんの脳は成長します。
そして、家の中の荒れ方は赤ちゃんの脳の成長の度合いということです。
まず0歳のうちには脳を成長させるために、この考え方を持って子育てをしてほしいと思います。
・綺麗な部屋で育てた方がいいのでは?
もちろん、家の中はなるべくきれいにしたいですよね、
その気持ちはわかりますが、脳の成長の面から考えると、0歳のうちは荒らされてもいいと腹をくくって子育てをしてほしいと思っています。
そういうことを言うと、こういう意見があります。
子供が将来きれい好きになるかならないかは、幼少期の環境が大事だと聞いたことがあります。
そんな環境では整理整頓ができない子に育ってしまうんじゃないんですか?
この考え方は間違っていませんが、それは0歳半ばからの話です。
子供がある程度、自分のものとして感覚を身につけるようになるのは1歳くらいから。
それぐらいの年齢から環境を意識すればOKです。
・片付けができる子になるには
そして、その後はきちんと片付けができるようになるには、もちろん知能の発達も必要です。
それを考えると、部屋の汚さは気にせず、0歳のうちに脳をちゃんと育てることのほうが、後々の整理整頓ができる子に育てる助けになるという考え方もあるのです。
ただし、親のズボラで汚いだけというのはまた違いますので気をつけましょう。
家の中に当たり前にあるものはできるだけ子どもの自由に触らせてあげる。
おもちゃなども0歳のうちは、あまり気にしすぎず、手に取れるところに置いてあげるくらいがいいと思います。
3.危険なものは置かない
危険なものは必ず排除しましょう。
なぜかというと、もちろん命の危険があるからです。
そしてもう一つが、危ないものがあることで脳の発達を阻害する恐れがあります。
それは「禁止語」です。
・禁止後とは
いわゆる「ダメ」「危ない」などの言葉です。
これを幼少期に多く言われると、それが脳内に記憶されて自然と挑戦しなくなったり、興味を持とうとしなくなってしまいます。
0歳から3歳は見たものすべてを取り入れるので、それによって成長の妨げになるのです。
危ないことをしないように教えることは大切ですが、過剰な禁止語は避けるようにしましょう。
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