ポポロンはもう終売している…
明治の公式サイトでは、販売終了の理由について以下のように案内されています。
「ポポロンは、誠に勝手ながら、2015年2月をもちまして、製造を終了させていただきました。現在のところ、当商品に代わる商品や類似品の発売予定はございません。ご愛用いただいていたお客様には、ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。これからも、皆様においしく召し上がっていただける商品作りに努めてまいります」
尚、具体的な販売終了の理由は明らかにされていません。
ポポロンとは
「ポポロン」は、1976年に明治から発売されたチョコレートスナックで、小さなシュー皮の中にとろりとしたチョコクリームが詰まったお菓子です。
当時は、安価でシンプルな味わいのスナックが主流でしたが、ポポロンはサクサクのシュー生地と濃厚なチョコの組み合わせにより、ひと味違う特別感がありました。
その上品な見た目や食感は、子どもだけでなく大人にも人気があり、「ちょっと贅沢なおやつ」として多くの家庭で親しまれてきました。
販売終了後もなお、多くの人々の記憶に残る、印象深いお菓子のひとつです。
ポポロンの人気
当時の価格は1袋200円ほど。これは子どもが気軽に買えるお菓子としてはやや高めの設定でした。
そのため、ポポロンは「親にお願いして買ってもらう特別なお菓子」として、多くの子どもにとって特別な存在でした。
とくに小学生の間では、遠足や特別な日に持っていくと友達から注目されるお菓子として知られていました。
「ポポロンを持ってきた!」と話すこと自体が、ちょっとした自慢になったのです。
CMの力でさらに人気に
ポポロンの人気を支えた大きな要因のひとつが、テレビCMの効果です。
1980年代に放送されていたCMでは「♪ポポロンロンロン♪ポポロンロン♪明治ポポロン♪」というリズミカルなフレーズが使われていました。
シンプルで覚えやすいこのメロディは多くの人の記憶に残り、家庭でも思わず口ずさんでしまうほどでした。
また、当時人気だった女優・富田靖子さんが出演したCMも話題になります。
大きめのタキシードと帽子を身につけ、楽しげに踊る彼女の姿は、ポポロンのイメージを「明るくポップで、ちょっとおしゃれ」なものとして印象づけました。
なぜポポロンは終売したのか?考えられる3つの理由
公式には語られていないものの、業界の流れや消費者の変化をふまえると、いくつかの要因があったと考えられます。
1. お菓子のトレンドが変わった
近年、健康志向の高まりや、見た目にこだわる「SNS映え」するスイーツが注目されています。ポポロンは長年変わらないスタイルを守ってきましたが、こうした流行にうまく乗れず、少しずつ存在感が薄れていった可能性があります。
2. 採算が合わなくなった
ポポロンは200円前後という手ごろな価格で販売されていましたが、近年は原材料費や包装コスト、物流費が上昇しています。また、コンビニスイーツや安価なプライベートブランド商品との競争も激化し、利益を出しにくくなっていたと考えられます。
3. 商品ラインアップの見直し
販売終了の時期には、「カール(東日本での販売終了)」や「ピックアップ」といった他の明治の商品も同様に姿を消しています。これは企業として、売れ行きや将来性をふまえて商品の数を絞り、主力商品に力を集中する「選択と集中」の方針を進めていたためです。ポポロンもその流れに含まれたと推測されます。
ポポロンに似たお菓子は今も買える?
明治の「ポポロン」は、2015年に惜しまれつつ販売終了となりました。
シュー生地の中にチョコクリームが詰まった、あの独特の食感と甘さが忘れられないという方も多いのではないでしょうか。
「もう一度、あの味を楽しみたい」
「似たお菓子で懐かしさを感じたい」
そんな声に応えるべく、現在市販されている“ポポロン風”のお菓子をご紹介します。
市販されている類似お菓子(スーパー・駄菓子店編)
商品名 | 特徴 | 主な販売場所 |
---|---|---|
リスカ 徳用チョコカルシュー | シュー生地の中にチョコクリームを詰めたお菓子。カルシウムが含まれており、たっぷり入った大容量タイプ。コスパが良く、家族や職場でのシェアにもおすすめです。 | スーパー、ドラッグストア、通販など |
やおきん うまい玉カルシューチョコ味 | 駄菓子として人気の商品。ポポロンに近い食感があり、小腹が空いたときのおやつにぴったり。価格も手頃で、まとめ買いにも向いています。 | 駄菓子屋、スーパー、一部コンビニ、通販 |
これらの商品は店舗によって取り扱いが異なるため、見かけた際にはぜひ試してみてください。
コンビニで買える「チョコシュー」タイプのお菓子
大手コンビニでも、ポポロンを思い出させるような“チョコ入りシュー菓子”が販売されています。
ただし、販売状況やパッケージは地域や季節によって異なることがあります。
コンビニ | 商品名 | 特徴 |
---|---|---|
セブンイレブン | 7プレミアム チョコシュー | しっとりした生地と、なめらかなチョコクリームが特徴。ポポロンとは少し異なりますが、食べごたえがあり満足感のある味です。 |
ファミリーマート | チョコがたっぷりチョコシュー | 濃厚なチョコクリームが詰まった一口サイズの商品。ポポロンに懐かしさを感じる方も多く、人気があります。 |
ローソン | チョコシュー | 一部商品にはカルシウム入りのチョコクリームが使われており、栄養面にも配慮されています。気軽なおやつとして最適です。 |
通販で購入できる「ポポロン風」商品
近くの店舗で見つからない場合は、ネット通販の利用が便利です。
まとめ買いや大容量での購入にも適しています。
商品名 | 特徴 |
---|---|
リスカ 徳用チョコカルシュー(210g) | 通常の袋よりも多く入った徳用サイズ。大人数で分けるときや、ストック用に便利です。 |
やおきん うまい玉カルシューチョコ味(箱セット) | 小分けパックが複数入っているため、保存性に優れ、配る用途にもぴったり。業務用としても使えます。 |
他にも下記のようなワードを使って、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで検索してみましょう。
通販では、店舗よりも種類が豊富なことが多く、業務用サイズやセール価格で手に入ることもあります。
ポポロンが再販される?
明治の人気お菓子「ポポロン」は、2015年に販売終了となりました。
しかし、現在も多くのファンが再販を望んでいます。
X(旧Twitter)や懐かしグルメを紹介するサイトでは「また食べたい」「復活してほしい」といった声が継続的に投稿されています。
特に注目されているのが2026年に迎えるポポロン発売50周年という節目です。
この記念イヤーに合わせて「期間限定での復刻があるのでは?」という期待の声が高まっています。
復活してほしいお菓子ランキングでも常連
さまざまなメディアが行っている「復活してほしいお菓子」アンケートでも、ポポロンはたびたび上位にランクインしています。
たとえば、明治の「カール(関東以北では販売終了)」や、森永製菓の「ピックアップ」などと並び、懐かしいお菓子の代表格として名前が挙がります。
特に1970~80年代に子ども時代を過ごした世代にとって、ポポロンはただのお菓子ではなく、青春時代の思い出に結びついた特別な存在となっています。
こうした感情的なつながりが再販を望む声の強さにつながっていると考えられます。
明治の対応とお菓子業界の流れ
現時点(2025年現在)では明治からポポロンの再販に関する公式な発表は出ていません。
しかし、お菓子業界ではここ数年、「昭和レトロブーム」や「懐かしの味」への注目が高まっています。
これに伴い、過去に販売終了した商品が期間限定で復刻される例も増えてきました。
実際に復刻された例
このように、消費者からの再販希望が多い場合、メーカーが復刻を検討することもあります。
ポポロンも、2026年の50周年や、ネット上の声の高まりをきっかけに、限定復刻される可能性はゼロではありません。
ファンの思いが届けば、いつかまたあの懐かしい味に再会できる日が来るかもしれません。
まとめ
約40年間愛され続けた明治の「ポポロン」が販売終了となったことは、多くのファンにとって残念な出来事でしたが、その味わいや食感を思い出させてくれるお菓子は今も手に入ります。
たとえば、セブンイレブンやファミリーマート、ローソンといったコンビニでは、それぞれのプライベートブランドから「チョコシュー」タイプの商品が販売されており、リスカの「徳用チョコカルシュー」ややおきんの「うまい玉カルシューチョコ味」はスーパーや駄菓子屋でも購入可能です。さらに、通販サイトでは大容量パックや箱買いセットなども扱っており、まとめ買いやシェアにも便利です。
また、ポポロンの再販を願う声を企業に届けたい場合は、明治の公式SNSへの投稿やお客様相談室への問い合わせ「#ポポロン復活希望」といったハッシュタグを活用する方法があります。こうした取り組みが企業の再販検討につながる可能性もあるため、懐かしの味をもう一度楽しみたい方は、代替品を試しながら希望を持ち続けてみてはいかがでしょうか。