ここでは保育園を選ぶ際に大事にしたいことを4つ紹介します。
園選びのポイント1「園との距離」
まず大前提として、園選びに何を重要視するかは人それぞれ異なるでしょう。
しかし、まず園との距離の近いというのは、誰にとってもメリットが分かりやすい要素です。
園の距離が近いと良い理由はやはり第一に「送り迎えが簡単になる」という点です。
家と園、もしくは職場と園が離れていると、送り迎えには時間と労力が必要になります。
通勤途中に立ち寄れる保育園や、自宅からすぐの場所にある保育園を選ぶことは、子どもの健康管理をしやすくするだけでなく、保護者の負担を軽減するためにも非常に有効です。
子どもが体調不良になったときの負担減
園に通い始め、特に最初の1年目の子どもはよく病気にかかりやすいと言われています。
また、病気ではなくても0〜2歳くらいの子どもは、外遊びによって体温が上がっても自力でその熱をうまく発散できません。
そのため検温すると簡単に体温が37.9度や38.1度と高めに出ることがあります。
保育園では、体温が37.5度を超えると一つの基準としてお迎えの連絡が入ることが多いです。
元気そうに見える子どもを園に送った後でも「お母さん、今37.8度あるのでお迎えをお願いします」といった連絡が来るのも決して珍しいことではありません。
急いで迎えに行ったのに家に連れて帰ると熱がすぐ下がり、次の日には元気になっていることもしばしばです。
それでも再び体温が37.9度まで上がるとまたお迎えを求められます。
想定よりも園に行き来する回数が多くなることもあるので、やはり基本的に園は近いほうがいいでしょう。
園選びのポイント2「子どもの気持ち」
多くの保護者が重視しており、保育園を選ぶ際にポイントの一つとしてもよく言われるのが「園の雰囲気や保育の方針を確認すること」でしょう。しかし、実際のところ最も重要なのは「子どもが楽しく通えるか」です。
なぜなら保育園は”子どもが”毎日通う場所だからです。ということは、最優先にするべきは”子ども”が楽しく過ごせること。”子ども”が通っている園をどのように感じるかを考えましょう。
保護者がいくら園の方針や雰囲気に納得していても子どもが楽しく過ごせないなら意味がありません。逆に保護者が気に入っていない園でも、子どもが楽しんでいるなら本来はそれで十分でしょう。
保育園で多少気になることがあっても、まずは子どもが楽しんで通っているかを観察してください。子どもが楽しんでいるならば、多少の不満や懸念も乗り越える力が親御さんにも必要なのです。
親御さんは「子どもはどうかな?楽しく通ってるならそれでいいか」なんて思えるように柔軟な心で、子どもと一緒に成長しながら良い保育園生活を送ることができると素敵ですよね。
どんなに調べても苦手なスタッフと関わる可能性はある
子どもをどのようにお世話してくれるかは園の方針に影響される部分もありますが、実際に子どもと毎日接する担任の先生の考え次第で大きく変わります。
また、ほとんどの場合、保育園やその後の小学校生活をずっと同じ担任のままではいられません。
担任の先生は年度ごとに変わることが多く「0歳児の時の先生は素晴らしかったけど、1歳児の先生はイマイチ」といった経験をする親御さんも少なくありません。
その都度「この先生が気に入らないので別の園へ」というのも現実的ではなく、子どもも親御さんも適応力を身につける必要があるでしょう。
園選びのポイント3「親御さんの気持ち」
上記で子どもがどう思うかが最も重要といいましたが、毎日送り迎えをする親御さんが園の雰囲気をどのように感じるかも決してないがしろにしていいわけではありません。
例えば校舎や園庭の雰囲気、さらにはその場所が持つ「オーラ」など、直感的な要素が気になる親御さんもいるでしょう。
もし親御さんが「この空間はあまり好きじゃないな」と感じたり「早く帰りたい」と思ったりしてしまうような場所であれば、その感情は自然と子どもにも伝わってしまいます。
逆に、親御さんが「なんだかこの空間は好きだな」と感じる場所であれば、そのポジティブなテンションが子どもにも伝わるものです。
したがって、保育園を選ぶ際には立地などの利便性に加えて、親御さんが直感的にその空間を好むかどうかという点も大切にして良いと思います。
親御さん自身が心地よいと感じる空間であれば、送り迎えの時間も楽しくなり、その感情はきっと子どもにも良い影響を与えるでしょう。
園選びのポイント4「将来は分からない」
保育園を選ぶ際に「この子は活発だから外遊びが中心の保育が良いかもしれない」といった、現時点の我が子の印象を考慮することがあるかもしれません。
しかし、子どもは成長すると体も考え方も今と大きく変化する可能性があります。現在の子どもの様子を基準にして保育園を選んだとしても、数年後にはその選択が最適ではなくなるかもしれないのです。
1歳のときにはインドアで大人しかった子どもが、5歳になると非常にアクティブでアウトドア好きになることもよくあることです。人見知りが激しかった子どもが年齢を重ねるにつれて誰にでもフレンドリーになることもあるでしょう。
「今の子どもに合うもの」だけを考えるのではなく、柔軟にいろんな視点を考慮しておくことも忘れてはいけません。さまざまな特性から総合的な判断を下せるように調べておきましょう。