好きなアイス商品ランキング|男女・年代別の人気を分析

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LINEリサーチが2025年6月に実施した調査で、スーパーやコンビニで販売されているアイスの中から好きなものについて、15歳から69歳までの男女3149人を対象に調査が行われました。調査結果から、全体では「雪見だいふく」が1位となりましたが、男女や年代によって好まれるアイスに違いがあることが明らかになりました。

目次

好きなアイスの全体ランキング

順位商品名割合
1位雪見だいふく5割台半ば
2位ピノ5割強
3位ハーゲンダッツ ミニカップ5割強
4位チョコモナカジャンボ/バニラモナカジャンボ5割強

スーパーやコンビニで販売されているアイスの中から、好きなアイスを聞いたところ、全体の1位は「雪見だいふく」で5割台半ばとなりました。2位以降は「ピノ」「ハーゲンダッツ ミニカップ」「チョコモナカジャンボ/バニラモナカジャンボ」がいずれも5割強の僅差で続いています。上位4商品まではほぼ横並びで、定番のアイスが上位を占めました。

この結果から、消費者がアイスを選ぶ際に、長年親しまれてきた商品を支持する傾向があることがわかります。新商品が次々と発売される中でも、定番商品が根強い人気を保っていることが確認されました。

1位 雪見だいふく

雪見だいふくは、もちもちの皮に包まれたバニラアイスという独特の食感が特徴です。外側のもち皮と、中のアイスクリームという組み合わせは、他のアイスにはない独自性を持っています。期間限定フレーバーなども展開されており、定番商品でありながら新しい味を楽しめる工夫がされています。

もち皮の食感は、日本の伝統的な食文化であると、西洋から伝わったアイスクリームを融合させたものです。この和洋折衷の組み合わせが、幅広い年代から支持される要因となっていると考えられます。日本人にとって馴染み深いの食感と、冷たいアイスクリームの対比が、独特の食体験を生み出しています。

2位 ピノ

2位の「ピノ」は、ひと口サイズで食べやすく、複数個が一箱に入っているため、家族や友人とシェアしやすい形状となっています。チョコレートでコーティングされたアイスクリームという組み合わせは、シンプルでありながら飽きのこない味わいを提供しています。

一箱に6個程度が入っているため、一度に全部食べる必要がなく、残りを冷凍庫に保存して後日楽しむこともできます。この利便性が、日常的に購入しやすい商品として定着している理由の一つです。

3位 ハーゲンダッツ

3位の「ハーゲンダッツ ミニカップ」は、濃厚な味わいが特徴です。他のアイスクリームと比較して、ミルクや生クリームといった乳成分の含有率が高く、リッチな食感を実現しています。価格帯は他の商品よりも高めですが、その分、品質の高さが評価されています。

ハーゲンダッツは、乳脂肪分の高さや、添加物を抑えた製法により、アイスクリームの中でも高品質な商品として位置づけられています。原材料にこだわることで、他の商品とは異なる味わいを実現しており、その品質が価格に反映されています。

4位 チョコモナカジャンボ

4位の「チョコモナカジャンボ/バニラモナカジャンボ」は、パリッとしたモナカ生地が特徴です。モナカ生地の食感と、中のアイスクリームのなめらかさという対比が、食べる楽しみを生み出しています。ボリュームがあり、食べ応えがある点も支持される理由となっています。

モナカ生地の香ばしさと、パリッとした食感が、アイスクリームの甘さと冷たさを引き立てます。一口食べると、まずモナカの食感があり、次にアイスのなめらかさが口の中に広がるという、段階的な味わいが楽しめる構造になっています。

その他の上位商品の特徴

ランキング外の商品として、コーンタイプではザクッとした食感が特徴の「ジャイアントコーン」が約4割で6位となりました。コーンの香ばしさと、チョコレートやナッツといったトッピングが、アイスクリームの甘さと調和しています。

以降は「明治 エッセル スーパーカップ」「パピコ」「ハーゲンダッツ クリスピーサンド」「チョコバッキー」「ガリガリ君」が3割台で続きました。これらの商品も、それぞれに独自の特徴を持ち、一定の支持を集めています。

男女別の好きなアイスの傾向

性別1位の商品割合
女性ハーゲンダッツ ミニカップ6割強
男性チョコモナカジャンボ/バニラモナカジャンボ5割強

好きなアイスについて男女別に見ると、全体的に女性のほうが男性よりも各回答の割合が高くなっていました。これは、女性のほうがアイスを食べる機会が多い、または複数の商品を好む傾向があることを示しています。

女性全体の1位は「ハーゲンダッツ ミニカップ」で6割強と高い支持を集めました。一方、男性では「チョコモナカジャンボ/バニラモナカジャンボ」が5割強で1位となり、男女で好まれる商品に明確な違いがあることがわかります。

女性に支持される商品

ハーゲンダッツ ミニカップ

女性全体の1位となった「ハーゲンダッツ ミニカップ」は、特に50代から60代の女性では7割弱という高い割合を示しています。素材にこだわった本格的な味わいや、高級感から自分へのご褒美として支持されている可能性があります。

年代が上がるほど支持率が高くなる傾向は、経済的な余裕や、品質を重視する傾向が強まることと関係していると考えられます。若い年代では価格を重視する傾向がありますが、年代が上がるにつれて、価格よりも品質や満足度を優先する購買行動が見られます。

価格は他の商品と比較して高めですが、その分、特別感があり、自分へのご褒美や、疲れた日のリフレッシュとして選ばれる傾向があります。日常的に毎日食べるというよりも、特別な時に楽しむという消費スタイルが、この商品の支持につながっています。

PARM、ピノ、パピコ

PARMパルム)」「ピノ」「パピコ」のほかに、ランキング外ですが「ヨーロピアンシュガーコーン」も女性のほうが高い割合を示しました。これらの商品に共通するのは、パッケージのデザインが洗練されている、または食べやすいサイズであるという点です。

ピノ」は、40代女性で6割台後半の高さで1位となりました。ひと口サイズという食べやすさと、一箱に複数個入っているため、少しずつ楽しめる点が支持されています。一度に全部食べる必要がなく、残りを冷凍庫に保存して後日楽しむこともできます。

友人や家族と2人でシェアできる「パピコ」は、若い年代ほど割合が高く、10代から20代の女性では5割強、10代男性でも4割台後半と高めでした。パピコは容器を半分に分けられる構造になっており、シェアしやすい設計が若い世代に受け入れられています。友人とのコミュニケーションツールとしても機能しており、一緒に食べることで会話が弾む効果があります。

ハーゲンダッツ クリスピーサンド

ランキング外ですが「ハーゲンダッツ クリスピーサンド」は、30代から50代の女性で4割台から約5割の高い割合を示しています。ハーゲンダッツの濃厚なアイスがサクサクのウエハースでサンドされているため、片手で手軽に食べられる点が評価されています。

カップタイプのハーゲンダッツはスプーンが必要ですが、クリスピーサンドは手で持って食べられるため、外出先や移動中でも楽しめます。忙しい日常の中で、手軽に高品質なアイスを楽しみたいというニーズに応える商品となっています。仕事の休憩時間や、買い物の合間など、スプーンを使えない場面でも楽しめる点が、この年代の女性に支持される理由です。

男性に支持される商品

チョコモナカジャンボ/バニラモナカジャンボ

男性では「チョコモナカジャンボ/バニラモナカジャンボ」が5割強で1位となりました。男性では30代以降のすべての年代で1位に入っており、幅広い年代で支持を獲得しています。

モナカジャンボシリーズは、ボリュームがあり食べ応えがある点が特徴です。男性は女性と比較して、量を重視する傾向があり、満足感を得られるサイズの商品が好まれます。モナカ生地のパリッとした食感も、食べる楽しみを高める要素となっています。

価格も手頃な設定であり、コストパフォーマンスの良さも支持される理由の一つです。日常的に購入しやすい価格帯でありながら、十分な満足感が得られる商品として、男性から安定した支持を集めています。スーパーやコンビニで100円台から200円台で購入できる価格帯は、気軽に買える範囲として受け入れられています。

ガリガリ君

ガリガリ君」も男性人気が高く、50代男性では4割台半ばで5位に入りました。ガリガリ君氷菓カテゴリーに分類される商品で、シャリシャリとした氷の食感が特徴です。アイスクリームとは異なる快感があり、暑い日のリフレッシュに適しています。

価格も安価であり、気軽に購入できる点が支持されています。子どもの頃から親しんできた商品という思い出もあり、大人になっても継続して購入する人が多いと考えられます。ガリガリ君は発売以来、価格を大きく変えずに販売を続けており、その価格の安定性も消費者から信頼される要因となっています。

年代別の好きなアイスの傾向

10代の好みの特徴

10代のランキング男女共通の1位特徴
1位雪見だいふく男女ともに1位

年代別に見ると、全体1位の「雪見だいふく」は10代で男女ともに1位となりました。特に10代女性と30代から40代の女性で6割台の高い割合を示しています。

雪見だいふく

10代で雪見だいふくが支持される理由として、もちもちの食感が若い世代の嗜好に合っていることが考えられます。また、SNSでの話題性や、期間限定フレーバーの展開により、常に新しい楽しみ方ができる点も、若い世代の関心を引いています。

若い世代は、InstagramやTwitterといったSNSで情報を収集する傾向が強く、話題になっている商品を試してみたいという動機が働きます。雪見だいふくは定期的に期間限定フレーバーを発売しており、それがSNSで話題になることで、購入のきっかけとなっています。

クーリッシュ

片手で食べられる「クーリッシュ」は、10代男女で5位にランクインしています。クーリッシュは飲むアイスクリームとして販売されており、スプーンや容器を必要としない手軽さが特徴です。学校や外出先でも食べやすい形状が、10代のライフスタイルに合っています。

明治 エッセル スーパーカップ

明治 エッセル スーパーカップ」は、10代から20代の男性で上位5位に入っています。スーパーカップは大容量で、食べ応えがある商品です。若い男性は食欲が旺盛な傾向があり、ボリュームのある商品が好まれます。200mlという容量は、一般的なカップアイスの約2倍に相当し、満足感を得られるサイズとなっています。

30代から40代の好みの特徴

30代から40代の女性では、「雪見だいふく」が6割台の高い支持を集めました。この年代の女性は、子育て世代でもあり、家族で楽しめる商品や、自分へのご褒美として楽しめる商品の両方を求める傾向があります。

雪見だいふく

雪見だいふくは、家族で分け合って食べることもでき、個人で楽しむこともできる汎用性の高さが、この年代に支持される要因となっています。価格も手頃であり、日常的に購入しやすい点も重要です。子どもと一緒に食べられる味わいでありながら、大人が満足できる品質も備えています。

50代から60代の好みの特徴

あずきバー

あずきバー」は60代で割合が高く、特に60代男性では2位となりました。あずきバーは、小豆を使った昔ながらの素朴な味わいが特徴です。添加物が少なく、シンプルな原材料で作られている点が、年配の世代に好まれる要因となっています。

60代の人々にとって、あずきバーは子どもの頃から親しんできた味です。長年にわたって変わらない味を提供し続けていることが、安定した支持につながっています。また、和菓子の要素を持つアイスとして、日本の伝統的な味覚に近い点も、この年代に受け入れられる理由です。

小豆、砂糖、水といったシンプルな原材料で作られているため、食品添加物への懸念が少ない点も評価されています。健康を気遣う年代にとって、原材料がシンプルで理解しやすい商品は、安心して食べられる選択肢となります。

ハーゲンダッツ

50代から60代の女性では、「ハーゲンダッツ ミニカップ」が7割弱という高い支持を集めました。この年代の女性は、品質を重視する傾向が強く、価格よりも満足度を優先する購買行動が見られます。

経済的に余裕がある世代でもあり、自分へのご褒美として高品質な商品を選ぶ機会が多くなります。ハーゲンダッツは、その期待に応える商品として、この年代から安定した支持を得ています。日々の家事や仕事の疲れを癒す時間として、高品質なアイスを楽しむという消費スタイルが定着しています。

選ぶ楽しみとシーンによる使い分け

アイスは、食べるシーンや一緒に食べる人によって、選ばれる商品が変わります。昔ながらの定番商品は、家族で食卓を囲む際に選ばれやすく、誰もが食べ慣れた味として安心感があります。

家族団らんでの定番商品

家族で食べる場合は、チョコモナカジャンボ雪見だいふくといった定番商品が選ばれる傾向があります。これらの商品は、子どもから大人まで幅広く楽しめる味わいであり、家族全員が満足できる選択肢となります。

自分へのご褒美としての高品質商品

贅沢なご褒美アイスは、仕事で疲れた日や、自分へのご褒美として選ばれます。少し高価であっても、その分、満足度が高く、特別な時間を演出する役割を果たします。ハーゲンダッツやパルムといった商品は、この用途で選ばれることが多くなります。

シェアして楽しむコミュニケーションツール

友人や家族とシェアして食べるアイスは、コミュニケーションのツールとしても機能します。パピコのように物理的に分けられる商品や、ピノのように個別包装された商品は、シェアする場面で重宝されます。一緒にアイスを食べることで、会話が生まれ、関係性が深まる効果があります。

季節や気温による選択

夏場に選ばれる氷菓系

夏場の暑い日には、ガリガリ君のような氷菓系の商品が選ばれやすくなります。シャリシャリとした食感と、強い冷たさが、暑さを和らげる効果を持ちます。氷菓は水分を多く含んでおり、アイスクリームよりもさっぱりとした味わいが特徴です。

涼しい日に楽しむ濃厚なアイス

逆に、冬場や涼しい日には、濃厚な味わいのアイスクリームが選ばれる傾向があります。ハーゲンダッツやパルムといった、乳脂肪分の高い商品は、寒い季節でも楽しめる味わいを持っています。温かい部屋で、ゆっくりと濃厚なアイスを楽しむという消費スタイルは、冬ならではの楽しみ方となります。

まとめ

LINEリサーチが実施した調査により、好きなアイスについて男女や年代で傾向に違いがあることが明らかになりました。全体では「雪見だいふく」が1位となりましたが、上位4商品は5割台で僅差となり、定番商品が幅広く支持されていることがわかります。

男女別では、女性は「ハーゲンダッツ ミニカップ」が1位で6割強の支持を集め、特に50代から60代の女性で高い割合を示しました。品質を重視し、自分へのご褒美として高品質な商品を選ぶ傾向が見られます。男性は「チョコモナカジャンボ/バニラモナカジャンボ」が1位で、30代以降の幅広い年代で支持されています。ボリュームとコストパフォーマンスが評価される傾向があります。

年代別では、10代は男女ともに「雪見だいふく」が1位となり、もちもちの食感とSNSでの話題性が支持される要因となっています。60代では「あずきバー」が高い支持を集め、昔ながらの素朴な味わいとシンプルな原材料が評価されています。

アイスは、食べるシーンや一緒に食べる人によって選ぶ楽しみがあります。昔ながらの定番商品、贅沢なご褒美アイス、友人や家族とシェアして食べるアイスなど、多様な選択肢の中から、その時の気分や状況に合わせて選ぶことができる食品です。季節や気温によっても選ばれる商品が変わり、一年を通じて様々な楽しみ方ができることが、アイス市場の魅力となっています。

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