お子さんを叱った時に、そもそも聞く耳を持たないっていう時ありますよね。
わー!って癇癪を起したり、もう嫌だ!って言われたり、そうなっちゃう時ってあるじゃないですか。
あるいは叱った時に「そんなことないもん!」とか「パパ嫌い!」みたいな感じで言い返されてしまったり。
こういったことを解決する方法がありますので話したいと思います。
子どもを叱る前に必ずやるべきこと
やるべきことは、とても簡単なことです。
叱る前に、その叱られるような行動の直前にやっていた行動、つまりお子さんの行動を認めてから叱る。
たったこれだけのことです。
この叱る内容や叱り方はいつも通りでも、ただ叱る前に必ずお子さんがその直前にやっていた行動を認めてあげてください。
この方法は保育園や幼稚園の先生たちもよく使われています。
子どもに叱っても言うことを聞いてくれない理由
お子さんが飲み物の入ったコップを持って運んでいました。
その時にこぼしちゃうことってよくありますよね。
そんな時に、通常ではこのように叱る方多いんじゃないかと思います。
ちゃんと持って歩きなさい
前を見て歩きなさい
この時、そのまま叱ってしまうとお子さんって全然、心に響いていかないんです。
要するに聞こうとしないわけなんですね。
上記のシチュエーションで、お子さんがなぜ言うことを聞こうとしないか、理由は簡単です。
何か失敗してしまった時、実はお子さんはお子さんなりに「あーやっちゃったな…」って心の中で思ってるわけですよ。
だから「この後なんか言われるんだろうな」とか「この後叱られるんだろうな」っていうのが分かっています。
そのストレスの時点で、親が何かを言う前から、精神的にもう耳を塞ぎたくなっているのです。
あーどうせなんか言われる…
こんな風に思っちゃうんですね。
特に大人たちに何か言われるということが習慣化しているご家庭の場合は、顕著に出やすいです。
この精神的に耳を塞ぎ込んでいるお子さんには、いくら叱っても、いくら「こうやろうね」と言ったとしてもなかなか響きません。
言われたことが心に残っていかないから、また同じミスをして「また同じことで叱られる」と塞ぎ込む事になってしまいます。
叱る前にお子さんの行動を認める
まずは上記のような耳を塞いでいる精神状態に対して、心を開かせてあげないと何を言ってもしょうがありません。
ここを開くために[その直前にやっていた行動を認める]がとても効果あります。
上記で話したシチュエーションで言うと例えばこうです。
叱る前の行動は、コップを持っていたっていうこと。
〇〇くん、コップちゃんと持ってたね
まずここで認めてあげましょう。
これを言うだけでも、お子さんはただ叱られるわけではなくて、自分の良い姿も認めてもらえていると感じられます。
だから、わざわざ塞ぎ込む必要がなくなるのです。
だって自分のいいところを言ってくれるわけですから、それは聞きたいですよね。
こうして心を開かせてから「今度はちゃんと両手で持ってね」「ちゃんと前を見て歩こうね」って言うと、心にその情報が入っていきます。
これで同じ失敗をしにくくなる、ということになるわけです。
ご飯を食べてる最中に立ち歩いちゃいましたっていう時。
立たないでちゃんと座って食べなさい
このようによく言いますよね。
このシチュエーションも、お子さんは親御さんの視線がこっちに向いた瞬間に「あーなんか言われる…」って思っています。
精神的に塞ぎこまれないように、直前の行動を認めてあげましょう。
今回の直前の行動は、美味しそうに食べていたっていうことですよね。
〇〇君、美味しそうに食べてたね。でも今はちゃんと座って食べないといけないよね
このように言うとお子さんの心に叱る内容が入っていきますから、今後の食事が改善されていくのです。
この叱り方は親御さんにも良い影響があります
ちなみにこれはお子さんだけではなくて大人にもメリットがあります。
お子さんが何か失敗した時に叱ってばっかりいると、お子さんのダメなところばっかりが目につくようになってしまいます。
すると、もう何事もイライラしてきてしまうわけです。
しかし、叱る前にきちんとやっていた姿というのを口に出すことによって、親も自分のお子さんが悪いところばかりではないと再認識できます。
「ちゃんと持って頑張ってた」
「あんなに美味しそうに食べてて可愛かったな」
こういったポジティブな感情を改めて認識できるため、子育てのイライラというのが減っていくはずです。
叱る前にお子さんの心を開かせよう
しっかりと叱った内容を聞き入れてもらうためには、心を開くということがとにかく重要です。
その方法として簡単なのが今回お話しした「その叱られるような行動をする直前にやっていた行動を認める」ということ。ぜひ意識してやってみてください。