人気のスイーツを開発するのに、最新のトレンドを把握しておくことは非常に重要です。
特に近年では平成時代に一度流行した食べ物が再びブームとなったり、新しいアレンジを加えられて再び登場する現象も多く見られます。
きっと懐かしさと新鮮さを兼ね備えたメニューということでSNSで話題になりやすいのでしょう。
また、一昔前のデザインやスタイルを取り入れたレトロカフェも再注目されており、若い世代にも人気です。
スイーツ業界はこうしたトレンドをしっかりとキャッチして取り入れることが話題づくりの鍵となります。
飲食業界や食品業界で経営をしている方にとって、最新のトレンドを押さえることは成功への大きな一歩です。
流行に合わせながら需要の多いメニューを展開し続けていくことで、多くの顧客を引きつけることができるでしょう。
今回は平成のトレンドスイーツを紹介します。
平成のトレンドスイーツ
- ティラミス
- 生チョコ
- マカロン
- ワッフル
- パンケーキ
ティラミス
1980年代後半、日本はバブル経済期を迎え、消費者は贅沢で洗練されたグルメ体験を求めていました。
海外の高級食材やデザートが特に人気を集め、その波に乗ってティラミスが注目されるようになります。
この頃、日本では「イタメシブーム」と呼ばれるイタリア料理の人気が急上昇。多くのレストランがイタリアンメニューを提供し始め、消費者もイタリア料理に対する関心を深めていました。
そんな中で、イタリアの伝統的なデザートであるティラミスが紹介され、大きな話題と人気を呼びます。
ティラミスはそのリッチな風味とクリーミーな食感で多くの人々を魅了し、日本国内で広く知られるデザートとなりました。
ティラミスは、バブル経済期の贅沢なグルメ体験の象徴の一つとしてだけなく、普遍的な人気スイーツとして、今も多くの人々の感動を呼び、記憶に残り続けています。
生チョコ
1990年代、日本ではプレミアムチョコレートへの関心が急速に高まりました。
プレミアムチョコレートとは、通常のチョコレートよりも高品質で特別な原材料や製法を用いて作られたチョコレートのことを指します。
その中でも、特に注目されたのが北海道の「ロイズROYCE’」が商品化した生チョコレートです。
この生チョコは、その見た目の美しさだけでなく、口に入れた瞬間にとろけるような滑らかな食感と、濃厚で深みのある味わいで多くの人々を魅了しました。
ロイズの生チョコは、その高品質な素材と独自の製法により、一度食べると忘れられない美味しさを提供し、多くのファンを獲得。
さらにテレビや雑誌などのメディアプロモーションが積極的に行われたことで、さらにその人気は広まります。
女性が自分で手作りするだけでなく、お店で購入できる高級感のあるチョコレートとして多くの人々に愛されるようになりました。
特にバレンタインデーの習慣が根付くようになり、生チョコは贈り物としての定番化。
日本のチョコレート文化やバレンタインデー文化において生チョコは欠かせない存在となり、その影響力は現在に至るまで続いています。
マカロン
マカロンのブームが日本で広がった背景には、いくつかの重要な要因が絡んでいます。
まず第一に著名なパティシエたちの影響です。
彼らはフランス伝統の技法を駆使して日本独自のアレンジを加えたマカロンを生み出し、多くの人々がマカロンの美しさと美味しさに心を奪われました。
次にメディアのプロモーションの影響です。
テレビ番組や雑誌、インターネットの記事などでマカロンが取り上げられることで、その知名度は急速に広がりました。
特にカラフルで可愛らしい見た目のマカロンは視覚的にも非常に魅力的で多く、たくさんの消費者の目を引きます。
さらにマカロンはその見た目の美しさだけでなくバリエーションも豊かです。
フランス菓子としての伝統的な味わいだけでなく、伝日本特有の抹茶や黒ゴマ、柚子のフレーバーなど。多様なフレーバーのおかげで、どんな人でも自分好みのマカロンを見つけることができます。
また、マカロンはその美しい見た目から、贈り物として非常に人気があります。特別な日のプレゼントや、おしゃれな手土産として、多くの人々に愛され、日本のスイーツギフト市場に新たな風を吹き込みました。
ワッフル
日本でワッフルが流行したきっかけは、ベルギーワッフルの専門店が日本に進出し、本場の味を提供したことにあります。この専門店は本格的なベルギーワッフルを日本でも味わえるようにし、多くの人々の関心を引きました。
ワッフルの魅力の一つは、その豊富なトッピングのバリエーションです。例えば、新鮮なフルーツ、アイスクリーム、ホイップクリーム、そしてさまざまな種類のシロップなど、好きなものを組み合わせて楽しむことができます。
消費者は毎回異なるワッフルの味わいを楽しむことができ、飽きることがありません。
また、見た目の美しさもワッフルの人気を支えました。また、カラフルなフルーツやクリームがたっぷりトッピングされたワッフルは、多くの人々の注目を集めます。
さらにワッフルはカフェメニューとしてだけでなく、お土産やギフトとしても人気を博します。
特に手軽に持ち運びできるミニサイズのワッフルや、一口サイズのワッフルなど、さまざまな形状やパッケージのバリエーションが展開され、贈り物としても需要が高まりました。
こうした要素が組み合わさり、ベルギーワッフルは日本で一大ブームを巻き起こし、消費者に愛されるスイーツとして定着したのです。
パンケーキ
日本でパンケーキが大ブームとなった背景には、アメリカやヨーロッパのカフェ文化の影響があり、とりわけボリューミーで華やかなパンケーキが注目されるようになりました。
このブームを牽引したのが「ハワイアンパンケーキ」です。ハワイのカフェで提供されるふわふわでリッチなパンケーキが、観光客を通じて日本にもその存在が広まりました。
ハワイアンパンケーキは見た目も華やかで、フルーツやホイップクリームが豊富にトッピングされています。そのため、一度見たら忘れられないほどのインパクトを持っていました。
パンケーキ専門店の登場もブームの大きな要因です。これらの専門店ではパンケーキをメインに据えた幅広いメニューが提供され、多くの人々を魅了しました。
手軽に作れるイメージのパンケーキであっても生地やトッピングにこだわった店が多く、これにより一層特別感のあるスイーツとしてパンケーキの人気が高まりました。
さらにテレビ番組や雑誌での紹介もパンケーキブームを後押しします。メディアで取り上げられることで、パンケーキの美味しさと可愛らしさが多くの人々に知られるようになり、幅広い層からの支持を得ました。
インスタグラムなどのSNSではフォトジェニックなパンケーキの写真が頻繁にシェアされ、その影響力も無視できません。