ラングドシャという名前を聞いたことはありますか?
日本では「白い恋人」というお土産で、このお菓子のことを知っている人も多いかもしれませんね。
この不思議な名前のお菓子が、どうやって生まれたのか、どんな特徴があるのか、一緒に見ていきましょう。
ラングドシャとはどんなお菓子?
ラングドシャは、小麦粉、卵白、お砂糖、バターという、たった4つの材料で作られる焼き菓子です。
このお菓子の一番の特徴は、とても薄くて、軽くて、サクサクしていること。
まるで、口の中でとけていくような食感です。
この軽やかな食感は、紅茶やコーヒーと一緒に楽しむのにぴったりです。
ラングドシャの名前の由来
この変わった名前には、面白いひみつがあります。
「ラングドシャ」は「langue de chat」というフランス語から来ていて、日本語にすると「猫の舌」という意味になります。
なぜ猫の舌なのでしょうか?
それは、フランスの伝統的なラングドシャが、細長い楕円形で、真ん中が少しへこんだ形をしていて、その形が猫の舌に似ているからです。
そして、焼いた後の表面が少しざらざらしているところも、猫の舌にそっくりなんです。
日本で進化したラングドシャ
フランスのラングドシャは細長い形ですが、日本のラングドシャは、正方形や丸い形をしていることが多いです。
これは、日本で独自に変化した形です。
形は変わっても、軽くてサクサクした、おいしい食感はそのままです。
ラングドシャとクッキー、何が違うの?
ラングドシャは、クッキーと似ているように見えますが、実は大きな違いがあります。
卵の使い方
普通のクッキーは、卵の白身(卵白)と黄身(卵黄)の両方を使います。
でも、ラングドシャは、卵白だけを使って作ります。
この卵白だけを使うことが、ラングドシャのサクサクした食感を生み出す、一番大切なポイントなのです。
卵黄には脂質が多く含まれており、これがクッキーにしっとり感や重厚感を与えます。
一方、卵白だけを使うラングドシャは、より軽やかでサクッとした独特の食感を生み出すのです。
ラングドシャの作り方
基本的な作り方は、まずバターと砂糖をよく混ぜ合わせ、そこに卵白を少しずつ加えていきます。
さらに、ふるった小麦粉を混ぜ込んで生地を作り、薄く伸ばしてオーブンで焼き上げます。
より軽い食感を求める場合は、卵白をメレンゲのように泡立ててから生地に混ぜるという特別な方法もあります。
コクを出したい場合には、アーモンドの粉を少し加えることもあります。
日本でよく見る食べ方
クリームをサンドする
フランスでは、ラングドシャをそのまま食べることが多いのですが、日本では、クリームやチョコレートをサンドしたものが人気です。
北海道のお土産で有名な「白い恋人」は、ラングドシャの間にホワイトチョコレートがはさまれています。
このように、日本では、伝統的なお菓子を、もっとおいしく、もっと親しみやすい形にアレンジする文化があるのです。
まとめ
ラングドシャは、たった4つのシンプルな材料から生まれる、特別な焼き菓子です。
「猫の舌」というかわいらしい名前の由来や、その独特のサクサクした食感の秘密を知ることで、このお菓子がもっと好きになるのではないでしょうか。
ぜひ、色々なラングドシャを試してみてくださいね。