甘味処 みつばちの口コミ・評価|創業100年以上の伝統的な甘味

この記事では、甘味処 みつばちがなぜ継続して支持を集めているのか、その創業からの歴史、看板メニューの構成要素、素材へのこだわり、お店を訪れる際に知っておきたい利用情報、そして利用者の評価傾向までを、順を追って解説します。
甘味処 みつばちとは
日本の甘味処の中でも、「甘味処 みつばち」は、長きにわたり東京の湯島で営業を続けている老舗です。同店は、日本を代表する甘味の一つである「小倉アイス」発祥の店として知られています。
甘味処 みつばち(本店)は、1909年(明治42年)の創業以来、100年以上にわたり手作りの甘味を提供し続けています。その長い歴史は、日本の甘味文化の変遷と深く結びついています。
| 項目 | 年代 | 内容 |
| 創業 | 1909年(明治42年) | 甘味処として営業を開始。当初から「氷あずき」などを提供。 |
| 小倉アイス発祥 | 1915年(大正4年) | 日本で最初の小倉アイスを考案し、提供を開始。 |
| 評価 | 2023年など | 食べログの「和菓子・甘味処 百名店」に選出される。 |
小倉アイスが日本の食文化に与えた影響
みつばちの創業当初は、夏の涼として「氷あずき」を提供していました。その数年後、餡(あん)の技術を応用し、日本の餡を使った「小倉アイス」を考案しました。これは、和の素材と洋菓子の要素を融合させた革新的な商品であり、現代の和風アイスの原点の一つとなりました。この小倉アイスが同店の看板商品の一つとなり、その後の日本の甘味、特に冷菓の展開に大きな影響を与え、多くのメディアでもその歴史が紹介されています。
甘味処 みつばちの基本情報
| 店名 | 甘味処 みつばち 本店 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都文京区湯島3-38-10 ハニービル 1F |
| 席数 | 22席 |
| 交通手段 | 御徒町駅、湯島駅、上野広小路駅など |
| 駐車場 | なし |
本店は22席と小規模ながら、和の落ち着いた空間が提供されています。JR御徒町駅や東京メトロ湯島駅など、複数の路線・駅から徒歩圏内にあるため、アクセスしやすい立地です。湯島という文京区の歴史的なエリアに根ざし、地元住民だけでなく観光客にも親しまれています。
甘味処 みつばちのメニュー
定番メニュー
| 小倉白玉あんみつ | 自家製餡、寒天、小倉アイス、白玉などで構成。みつばちの味を一度に体験できる定番の一品。特にトッピングされている小倉アイスが特徴的。 |
|---|---|
| 元祖 小倉アイス | 1915年発祥。牛乳や卵を使わず、餡の風味を活かした製法で、あんみつやかき氷のトッピングとしても利用される。 |
| 田舎志るこ | 北海道産大納言の餡と宮城県産みやこがねもちの餅を使用。注文を受けてから温められ、冬季を中心に提供される。 |
| 氷あずき | 創業からの商品であり、夏の定番。きめ細やかなかき氷に、自家製あずきを合わせたシンプルな甘味。 |
みつばちのメニューは、長い歴史とともに愛されてきた定番の甘味と、日本の四季の素材を活かした限定の甘味で構成されています。すべてのメニューは、自家製の餡や蜜、寒天といった基本素材によって成り立っています。
同店のあんみつは、その核となる自家製餡や寒天、そして発祥の元祖小倉アイスが基本を成しています。特に小倉白玉あんみつは、小倉アイスの素朴な甘さと、自家製黒蜜の深いコク、寒天のしっかりとした食感が調和するように計算されて作られています。この組み合わせが、長年にわたり多くの利用者に支持されています。
四季折々の素材を活かしたメニュー
| 春 | 桜クリームあんみつ、桜志るこなど、桜の風味を使用した甘味。春の訪れを感じさせる淡い色彩が特徴。 |
|---|---|
| 夏 | 氷ミントチョコなど、氷あずき以外のかき氷メニュー。純氷を使用し、夏場の涼を提供。 |
| 秋 | 栗、紫いも、かぼちゃ、くるみなど、秋の味覚を取り入れた「秋のあんみつ」や「栗ぜんざい」。 |
| 冬 | 暖かい「田舎志るこ」や「おしるこ」。体の内側から温める、濃厚な小豆の風味が楽しめる。 |
季節の限定メニューは、その時期に最も旬を迎える素材を厳選して取り入れ、和の技術で昇華させています。また、テイクアウト商品である「ハニー焼き」も、あんこ、黒糖くるみ、和栗など、季節によって具材が変化する焼き菓子として提供され、四季折々の風味を反映させた味と発見を来店者に提供しています。
甘味処 みつばちのこだわり
みつばちの甘味が100年以上にわたり提供され続ける背景には、主要な素材に対する手間を惜しまない手仕事と、品質への徹底したこだわりがあります。
餡と蜜の自家製へのこだわり
| 餡の小豆 | 北海道産大納言などを選定。甘すぎず、小豆本来の香りと風味を活かすように、時間をかけて丁寧に炊き上げられる。甘さの調節にも配慮し、上品な仕上がりとなっている。 |
|---|---|
| 餅・団子 | 田舎志るこには宮城県産みやこがねもちが使用されるなど、餅米や白玉粉の産地にも配慮されている。 |
| 黒蜜 | あんみつなどに使用。沖縄産の濃厚な黒糖をブレンドするなど、独自の製法でコクと深みのある味わいを生み出し、甘味全体の風味を決定づけている。 |
同店では、甘味の品質を保つため、小豆や餅米といった主要な素材について、その産地や種類を吟味しています。すべての餡や蜜を自家製で仕込むことで、既製品では出せない安定した品質と伝統的な味わいを保つように配慮されています。
喫茶と売店の提供サービス
| 提供サービス | 内容 |
| 喫茶利用 | 店内で落ち着いた空間にて甘味を飲食可能。混雑緩和のため、注文会計を先に行うシステムを採用している。 |
| テイクアウト | あんみつ、小倉アイス、ハニー焼きなど、日持ちのする商品や持ち帰りやすい商品が対応。 |
| 配送サービス | 小倉アイスやあんみつセットなどが、全国へのギフトや家庭用として配送に対応している。贈答品としての需要にも応える。 |
これらのサービスを通じて、店内でゆっくり楽しみたい利用者だけでなく、遠方からの利用者や、自宅でゆっくり楽しみたいという利用者のニーズにも応えています。テイクアウトや配送により、みつばちの味を様々な場所で楽しむことが可能です。
甘味処 みつばちの口コミ・評判
| 味の評価 | 餡が上品で甘すぎず、小倉アイスが懐かしい味で美味しいといった、素材の良さと手作りの製法を評価する声が多い。寒天の食感や黒蜜のコクも評価されている。 |
|---|---|
| 提供スピード | 注文会計を先に行うシステムにより、混雑時でも比較的スムーズな商品提供が実現されているという声がある。 |
| 雰囲気・空間 | 湯島の落ち着いた場所に位置し、店内も静かで、ゆったりと甘味を楽しめる空間であるとの評価がある。 |
| 混雑度 | 週末や夏季の午後など、特定の時間帯や時期には待ち時間が長くなることがあるという指摘があり、人気店ゆえの混雑が伺える。 |
みつばちは、老舗としての歴史だけでなく、実際に利用した顧客の具体的な声からもその品質が確認できます。複数のレビューサイトや口コミで見られる評価の傾向を整理します。
利用者の声からは、特に「あんみつやぜんざいの品質の高さ」と、「老舗ならではの安心感と変わらない味」が評価されていることが分かります。また、行列ができる中でも、注文会計を先に行うなど、混雑時における効率的なサービス提供への工夫も評価されており、顧客満足度を保つ努力が見られます。
訪問前に知っておきたい利用情報
営業時間と混雑の傾向
| 期間 | 売店 営業時間 | 喫茶 営業時間(L.O./退店時間) |
| 夏季(3月~10月) | 10:00~19:00 | 10:30~19:00 (L.O. 18:30) |
| 冬季(11月~2月) | 11:00~18:00 | 11:00~18:00 (L.O. 17:30) |
| 土・日・祝日 | 10:00~19:00 | 10:30~18:00 (L.O. 18:00) |
営業時間は季節や状況により変更となる場合があるため、来店前に店舗への確認が確実です。週末や祝日、夏季の午後など、特定の時間帯には混雑し、待ち時間が発生することがあります。訪問の際は、開店直後や比較的空いている時間帯を狙うことで、スムーズに入店できる可能性があります。
支払方法とその他の設備
| クレジットカード | 不可 |
|---|---|
| 電子マネー | 不可 |
| QRコード決済 | 可(PayPayなど) |
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
| お子様連れ | 可(乳児、未就学児、小学生も利用可能) |
みつばちでは、クレジットカードや主要な電子マネーには対応していません。そのため、来店時には現金またはPayPayなどのQRコード決済の準備が必要です。また、全席禁煙であり、お子様連れでの利用も可能ですが、店内が小規模であるため、混雑時の配慮が必要です。
まとめ
甘味処 みつばちは、1909年の創業から「小倉アイス発祥の店」という歴史的な側面を持ちながら、現在も伝統的な甘味を提供し続けている老舗です。
北海道産大納言を用いる自家製餡や、沖縄産黒糖にこだわる自家製黒蜜は、その長年の技術に裏打ちされたものです。定番のあんみつや小倉アイスのほか、季節の素材を取り入れた限定メニューも提供し、来店者に常に新しい味わいを提供しています。
営業時間や支払方法を確認し、ぜひ一度みつばちを訪れ、その伝統の甘味と歴史的な空間を体験してみてください。





