村岡総本舗のシベリア|創業120年になる老舗の人気商品

目次

村岡総本舗のシベリアとは

村岡総本舗のシベリアは、日本の伝統菓子である羊羹とカステラを組み合わせた創作和菓子です。一般的なシベリアは、シンプルにカステラで羊羹を挟んだ構造ですが、村岡総本舗では独自の工夫を加え、味わいや食感に深みを持たせています。

この菓子の魅力は、120年以上の歴史を持つ老舗が作る確かな品質にあります。伝統的な素材や製法を守りながらも、新しい発想で進化させたシベリアは、和菓子の持つ可能性を広げています。長年、羊羹の名店として信頼されてきた村岡総本舗だからこそ生み出せた一品です。

村岡総本舗シベリアの特徴

贅沢な5層構造

一般的な2層構造とは異なり、村岡総本舗のシベリアは5層構造です。カステラと羊羹の間に、自家製の餡が加わることで、より複雑で深い味わいを実現しています。一口食べると、カステラのふんわりした食感、餡のなめらかさ、羊羹の独特の歯ごたえが重なり、調和のとれた味の広がりを楽しめます。

選べる2種類の形と味

​村岡総本舗のシベリアには、「三角シベリア」と「丸形シベリア」の2種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。​どちらのシベリアも、使用するカステラに合わせて最適な餡を選定し、素材同士の相性を最大限に引き出す工夫がされています。​また、これらのシベリアは予約が必要な場合がありますので、購入を希望される際は事前に確認することをお勧めします。

三角シベリア

三角シベリアは、伝統的な長崎カステラを使用しています。​このカステラは、しっかりとした食感と卵の風味が特徴で、懐かしさを感じさせる味わいです。​カステラの間には、自家製のこし餡と特製の羊羹が挟まれており、5層構造になっています。​これにより、カステラの甘さと餡、羊羹の風味が絶妙に調和し、豊かな味わいを楽しむことができます。

丸形シベリア

丸形シベリアは、ポルトガル風のバターカステラを使用しています。​このカステラは、しっとりとした柔らかさと上品な甘さが特徴です。​カステラの間には、自家製の粒餡と特製の羊羹が挟まれており、こちらも5層構造になっています。​バターカステラのコクと餡、羊羹の風味が一体となり、深い味わいを堪能できます。

村岡総本舗のシベリアが選ばれる理由

村岡総本舗のシベリアが多くの人々に愛され続ける理由は、何といってもその卓越した品質にあります。120年以上にわたって培われてきた羊羹づくりの技術と、厳選された素材へのこだわりが、他にはない味わいを生み出しています。

さらに、伝統にこだわるだけでなく、新しい発想や製法を柔軟に取り入れる姿勢が、時代の変化にも対応できるお菓子づくりを可能にしています。変わらない美味しさと、進化し続けるものづくりの精神が、世代を超えて支持されている理由です。

シベリアという和洋折衷のお菓子は、九州の地で育まれた独自の菓子文化の象徴でもあります。長崎から伝わった砂糖文化と日本古来の和菓子文化が融合した「シュガーロード」は、2020年に日本遺産に認定されました。村岡総本舗の本店と羊羹資料館も構成文化財として認定されており、地域の誇りとしても重要な存在です。

村岡総本舗の材料へのこだわり

村岡総本舗の羊羹づくりは、餡づくりから始まります。餡には、北海道産の厳選された小豆が使用され、熟練の職人が伝統の練り製法で仕上げています。小豆そのものの風味を活かすため、甘さは控えめで自然な仕上がりです。これは、代々受け継がれてきた技術によって支えられています。

餡づくりには、水の質も重要です。村岡総本舗では、名水百選に選ばれた天山水系の天然水を使用しています。この良質な水によって、キレのある清涼感のある甘さが生まれ、餡全体のバランスが整います。素材と水、両方へのこだわりが、高品質な餡を支えています。

羊羹

村岡総本舗の羊羹は、外側は砂糖のシャリ感があり、中はふわっと柔らかい独特の食感が特徴です。この特徴的な口当たりは、創業以来の伝統製法「切り羊羹」によるものです。現代の充填式羊羹では再現が難しいこの製法は、手間暇をかけた伝統の技術によって受け継がれています。

寒天

羊羹の滑らかでとろける食感を演出するのは、原料である寒天です。村岡総本舗では糸寒天と角寒天の2種類を使い分け村岡総本舗では、糸寒天と角寒天を用途によって使い分けています。これにより、硬さと柔らかさを絶妙に調整でき、食べたときの舌触りや溶け具合が格段に良くなります。羊羹の質感は、寒天の選び方ひとつで大きく変わるため、この点でも職人の技術が光っています。

村岡総本舗のシベリアの製造工程

村岡総本舗は平成19年11月に最新の工場を完成させ、伝統の技術を守りながらも、衛生面や品質面での向上を図りました。そ平成19年、村岡総本舗は新しい製造工場を完成させました。それまで分散していた工程を一箇所にまとめることで、職人同士の連携が強まり、製品の質も向上しました。製餡から製造、包装、出荷に至るまで、一貫した工程管理が行われています。

この新工場では、伝統技術を守ると同時に、最新の衛生管理や設備も取り入れています。厚生大臣賞をはじめとする多数の受賞歴があり、製品の安全性と品質の両立を実現しています。伝統を守りながらも時代に合わせて変化し続ける姿勢が、村岡総本舗の強みです。

シベリアの製造には、長年積み上げてきた技術と情熱が込められています。すべての工程において、機械だけでは再現できない職人の「感覚」が活かされています。餡の練り加減、羊羹の固さ、カステラとの相性、細部まで妥協を許さない姿勢が、村岡総本舗のシベリアを特別な存在にしています。

村岡総本舗のシベリアの味わい方

村岡総本舗のシベリアは、見た目にも美しく、味わいも奥深い和洋折衷の和菓子です。食べるシーンや気温、好みによってさまざまな楽しみ方ができます。お茶やコーヒーなどの飲み物と合わせるだけでなく、冷やしたり温めたりと、少し工夫を加えるだけで新たな美味しさが広がります。和菓子の枠を超えた楽しみ方ができるのも、このお菓子ならではの魅力です。

お茶と合わせる

シベリアは、緑茶やほうじ茶などの日本茶と非常によく合います。しっとりとしたカステラと程よい甘さの餡、羊羹の層が絶妙に調和し、茶葉の渋みが全体の味を引き締めてくれます。甘さと渋さが交互に舌に広がることで、最後まで飽きることなく楽しめるのが特徴です。紅茶やコーヒーとも相性が良く、洋のテーブルにも自然になじみます。

冷やして食べる

暑い季節には、シベリアを冷蔵庫で軽く冷やして食べるのがおすすめです。カステラの食感が引き締まり、餡や羊羹の甘さがほどよく抑えられて、さっぱりとした後味になります。ひんやりとした口当たりは、夏場の午後のおやつにぴったりです。冷やすことで層の違いがよりはっきり感じられ、食感のコントラストも楽しめます。

温めて食べる

寒い日には、シベリアを軽く温めることで、より一層の美味しさが引き出されます。電子レンジで数秒温めると、カステラがふんわりし、羊羹や餡の甘みがより豊かに感じられます。ほんのり温かくなったお菓子は、体を内側から優しく温めてくれます。和菓子でありながら、焼き菓子のような魅力も感じられるのが、温めて食べるシベリアの楽しみ方です。

村岡総本舗のシベリアの購入方法

村岡総本舗のシベリアは、佐賀県小城市にある本店のほか、オンラインショップでも購入することができます。「丸シベリア・三角シベリアセット」(5,400円)、「三角シベリアセット」(2,160円)、「丸シベリアセット」(3,240円)など様々な組み合わせで楽しむことができます。また、小型のシベリアは1個486円、6個セットで3,246円で販売されています。

丸シベリアと三角シベリアは予約が必要なため、購入を希望する場合はあらかじめ確認することをお勧めします。詳細はオンラインショップの購入ページで確認できます。

村岡総本舗の歴史

創業から120年

村岡総本舗は明治32年(1899年)の創業以来、120年以上にわたって羊羹をはじめとした菓子文化と向き合ってきました。創業者の村岡安吉氏と母クニ氏が小豆を使った羊羹づくりを始めたことが、すべての始まりです。以来、120年以上にわたり、和菓子と向き合い続けています。

22世紀に残す佐賀県遺産

村岡総本舗は時代とともに製法や設備を近代化させながらも、伝統の味を守り続けています。昭和24年には天皇陛下に献上品として羊羹を納めるなど、その品質は高く評価されてきました。平成9年には村岡総本舗羊羹資料館が国の有形文化財に登録され、平成17年には「22世紀に残す佐賀県遺産」に指定されるなど、地域の文化財産としても重要な役割を担っています。

シベリアが誕生した背景

長崎の出島を通じて日本に伝わった砂糖文化は、長崎街道を通じて九州各地に広がり、独自の菓子文化を形成しました。古来より海外文化の入り口だった九州は、和菓子と西洋菓子の融合が自然に生まれる土壌があったため、、独自の菓子文化が形成されました。シベリアのような和洋折衷のお菓子が生まれた背景には、そうした文化的土壌があります。

村岡総本舗の企業理念

菓子道無限

村岡総本舗は「菓子道無限」を基本理念としています。菓子づくりはゴールのない道として、創業以来120年以上にわたって追村岡総本舗が掲げる理念のひとつが「菓子道無限」です。菓子づくりに終わりはないという考えのもと、創業以来120年以上にわたって挑戦と工夫を重ねてきました。菓子には、人の心を和ませ、希望を届ける力があると信じ、その文化的価値を高める努力を続けています。

特に日本文化における茶道への関心が高まる中で、茶会で使用される菓子の役割は非常に重要です。菓子の色や形を通じて季節を表現する日本の和菓子文化を大切にし、その奥深さを追求しています。

銘味和風

村岡総本舗は創業当初から「銘味煉羊羹」という言葉を掲げ、忘れられない味わいの羊羹づくりを目指してきました。

「銘味」という珍しい言葉には、心に刻まれる味を追求する姿勢が表れています。その姿勢は、原材料選びから製法に至るまで貫かれており、「和風」には日本風という意味だけでなく、春のやさしい風、そよ風のような意味も込められており、やさしい気持ちで菓子づくりに励む姿も大切にしています。

世界水準

村岡総本舗の羊羹は第二次世界大戦時には広く愛用され、遠くオランダ領のジャワやスマトラでも知られていたといわれています。当時の最新技術を駆使したこの羊羹は、世界との競争を意識して開発されたものでした。この精神を受け継ぎ、現在も製品だけでなくサービスの質においても世界水準を目指しています。品質の高さだけでなく、おもてなしの心もまた、村岡総本舗の誇りです。

村岡総本舗のシベリア – まとめ

村岡総本舗のシベリアは、120年以上の歴史を持つ老舗和菓子店がつくり出した、伝統と革新が見事に融合した逸品です。羊羹とカステラの間に自家製餡を挟んだ5層構造は、豊かな食感と味わいを生み出し、和菓子ファンのみならず多くの人々を魅了しています。

厳選された素材と伝統の製法にこだわりながらも、時代のニーズに合わせた進化を続ける姿勢は、村岡総本舗の企業理念「菓子道無限」「銘味和風」「世界水準」そのものを体現しています。日本の菓子文化の豊かさを感じさせる村岡総本舗のシベリアは、お茶の時間を一層豊かにしてくれる特別なお菓子です。伝統和菓子の新たな可能性を示す村岡総本舗のシベリアを、ぜひ一度ご賞味ください。

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