好きなポテトスナック菓子の調査結果【年代別の人気ブランド】
LINEリサーチが2025年4月に実施した調査で、スナック菓子を食べる頻度や好きなポテト系スナック菓子のブランドについて、10代から60代までの男女5258人を対象に調査が行われました。調査結果から、スナック菓子は幅広い年代に親しまれており、年代によって好まれるブランドに違いがあることが明らかになりました。
スナック菓子を食べる頻度の実態
週に1日以上食べる人は全体の6割台後半
| 頻度 | 全体の割合 |
|---|---|
| 週に1日以上(合計) | 6割台後半 |
| 週に2~3日 | 2割台半ば(最多) |
| 月に1日以下 | 約1割 |
| まったく食べない | 1割未満 |
せんべいや米菓を除いた「スナック菓子」について、どのくらいの頻度で食べているかを聞いたところ、「週に2~3日」と回答した人の割合が2割台半ばで最も高くなりました。「ほぼ毎日」「週に4~5日」「週に2~3日」「週に1日」を合わせた週に1日以上食べる人の割合は、全体で6割台後半に達しています。
この結果は、スナック菓子が日常的に食べられている食品であることを示しています。週に1回以上の頻度で食べる人が多数派を占めており、日々の生活の中で手軽に楽しめる食品として定着していることがわかります。
10代で食べる頻度が特に高い傾向
年代別の食べる頻度の違い
年代別に見ると、週に1日以上食べる人の割合は10代で7割台半ばと高い数値を記録しました。さらに10代女性に限定すると、「ほぼ毎日」と回答した割合が2割弱に達しており、日常的にスナック菓子を食べる習慣が定着していることがうかがえます。
10代でスナック菓子を食べる頻度が高い背景には、学校生活や部活動の合間に手軽に食べられる点が関係していると考えられます。コンビニエンスストアやスーパーマーケットで手軽に購入でき、友人とシェアして楽しむこともできるため、若い世代にとって身近な食品となっています。
60代では月に1日以下の割合が高め
一方で、「月に1日以下」と回答した割合は60代で最も高く、2割弱となりました。年代が上がるにつれて、スナック菓子を食べる頻度が減少する傾向が見られます。これは食生活の変化や健康への配慮などが影響している可能性があります。
ただし、「まったく食べない」と回答した人はすべての年代で1割未満にとどまっており、スナック菓子は幅広い年代から親しまれている食品であることがわかります。10代から60代まで、程度の差はあれども、スナック菓子を楽しむ習慣が広く根付いています。
男女別の食べる頻度の差
週に1日以上食べる人の割合を男女別に見ると、女性が7割弱、男性が6割台半ばとなっており、女性のほうがやや高い結果となりました。女性のほうがスナック菓子を食べる頻度が高い背景には、小腹が空いたときの間食として利用する機会が多いことや、友人とのコミュニケーションの中で楽しむ機会が多いことなどが考えられます。
好きなポテト系スナック菓子のブランド
全体ランキングと上位ブランドの特徴
スナック菓子を食べる人に対して、好きなポテト(じゃがいも)のスナック菓子ブランドについて聞きました。味違いのものは一つのブランドとして回答してもらった結果、全体の1位は「カルビー ポテトチップス」で5割の支持を集めました。
カルビー ポテトチップスが支持される理由
「カルビー ポテトチップス」は1975年に発売され、2025年で50周年を迎えます。半世紀にわたって販売されてきた実績があり、長く親しまれてきたブランドです。地域限定や季節限定を含め、味のバリエーションが豊富に展開されており、消費者が飽きずに楽しめる工夫がされています。
定番のうすしお味やコンソメパンチ、のりしお味といった定番商品に加えて、地域ごとの名産品を使った限定フレーバーや、季節に合わせた期間限定商品が次々と発売されています。この多様性が、長く支持されている理由の一つとなっていると考えられます。
カルビー じゃがりこの人気
2位の「カルビー じゃがりこ」は4割台後半の支持を集めました。じゃがりこは1995年に発売されたスティック状のポテトスナックで、2025年で30周年を迎える商品です。カップ型の容器に入っており、持ち運びしやすく、少しずつ食べられる点が特徴です。
スティック状の形状により、手が汚れにくく、移動中や外出先でも食べやすい設計になっています。サラダ味やチーズ味といった定番商品に加えて、季節限定のフレーバーも展開されており、幅広い層から支持を集めています。
その他の上位ブランド
3位の「カルビー 堅あげポテト」は3割台の支持を集めました。堅い食感が特徴で、通常のポテトチップスとは異なる歯ごたえを楽しめる商品です。じっくりと揚げることで実現される食感が、特定の層から支持されています。
4位の「湖池屋 ポテトチップス」も3割台の支持を集めました。湖池屋は日本で初めてポテトチップスの量産化に成功した企業であり、長い歴史を持つブランドです。
10代から30代で人気のブランド
カルビー じゃがりこが1位
年代別に見ると、10代から30代では「カルビー じゃがりこ」が5割台後半の高い支持を集めて1位となりました。若い世代では、スティック状で食べやすく、カップ型容器が持ち運びしやすい点が評価されていると考えられます。
学校や職場に持っていきやすく、友人とシェアしやすい形状が若い世代のライフスタイルに合っていることが、高い支持につながっている要因と推測されます。パッケージデザインも親しみやすく、SNS映えする見た目も若い世代に受け入れられている可能性があります。
カルビー 堅あげポテトも若い世代で人気
「カルビー 堅あげポテト」も10代から30代で5割弱と高めの支持を集めました。堅い食感が特徴で、通常のポテトチップスとは異なる食べ応えを求める層から支持されています。しっかりとした歯ごたえが、食べる満足感につながっているようです。
10代で森永製菓 おっとっとが5位
10代では「森永製菓 おっとっと」の割合が高く、5位にランクインしました。おっとっとは魚の形をした軽い食感のスナック菓子で、1982年に発売された商品です。キャラクターやパッケージデザインが親しみやすく、10代から支持を集めています。
20代から30代でカルビー ピザポテトが5位
「カルビー ピザポテト」は20代から30代で5位に入りました。特に30代から40代の男性と、20代から30代の女性で割合が高くなっています。ピザポテトは1982年に発売された商品で、ピザの味を再現したフレーバーが特徴です。濃厚な味わいが、この年代層に好まれているようです。
40代から60代で人気のブランド
カルビー ポテトチップスが1位
40代から60代では、「カルビー ポテトチップス」が4割から5割台で1位にランクインしています。この年代では、長年親しんできたブランドへの信頼感や、定番商品の安定した味わいが支持されている要因と考えられます。
カルビー ポテトチップスは1975年の発売以来、日本のポテトチップス市場をリードしてきたブランドです。40代から60代の人々にとっては、子どもの頃から食べ続けてきた馴染み深い商品であり、その歴史が支持につながっています。
30代から40代男性でスパイシー系が人気
山芳製菓 わさビーフの支持
30代から40代の男性では「山芳製菓 わさビーフ」が、他の年代と比べて高い割合を示しました。わさビーフは1987年に発売された商品で、わさびとビーフの風味を組み合わせた独特の味わいが特徴です。スパイシーな味付けが、この年代の男性に好まれているようです。
湖池屋 カラムーチョの支持
40代男性では「湖池屋 カラムーチョ」が高めの割合を示しました。カラムーチョは1984年に発売された辛口のポテトチップスで、唐辛子の辛さが特徴です。男性のこの年代では、スパイシーな風味を好む人が多い傾向が見られます。
濃いめの味付けは、お酒のおつまみとしても楽しまれている可能性があります。晩酌の際に、ビールや酎ハイと一緒にスパイシーなポテトチップスを楽しむ習慣が、この年代の男性に定着していると推測されます。
その他のブランドの特徴
プリングルズは30代から40代で人気
ランキング外ですが、「プリングルズ(Pringles)」は30代から40代で2割台半ばと高めの割合を示しました。プリングルズはアメリカ発祥のポテトチップスブランドで、円筒形の容器に入った独特のパッケージが特徴です。成形ポテトチップスと呼ばれる製法で作られており、均一な形状と割れにくい特性があります。
海外ブランドでありながら日本でも定着しており、特に30代から40代で一定の支持を集めていることがわかります。この年代は、多様なブランドを試す傾向があり、海外ブランドにも関心を持つ層が多いと考えられます。
東ハト ポテコは40代で人気
「東ハト ポテコ」は40代で2割台半ばと高めの割合を示しました。ポテコは1978年に発売された商品で、リング状の形が特徴です。指にはめて遊びながら食べることができる形状が、子どもの頃の思い出として残っている40代の人々に支持されている可能性があります。
男女別の好みの違い
女性に人気のブランド
「カルビー じゃがりこ」と「カルビー Jagabee(じゃがビー)」は、女性のほうが高い割合を示しました。どちらもスティック状の形状で食べやすく、カップ型の容器に入っている点が共通しています。
味や食感だけでなく、パッケージのデザインも女性に好まれている要因の一つと考えられます。じゃがりこは親しみやすいキャラクターが描かれたパッケージで、じゃがビーはスタイリッシュなデザインが特徴です。見た目の印象も、商品選択の際に影響を与えている可能性があります。
地域別の特徴
北海道でカルビー じゃがポックルが人気
北海道では「カルビー じゃがポックル」の割合が、他のエリアよりも高くなりました。じゃがポックルは北海道限定で販売されている商品で、北海道産のじゃがいもを使用している点が特徴です。
旅行のお土産としても人気があり、北海道を訪れた観光客が購入する機会が多い商品です。地元の人々にとっても、地域の特産品として親しまれており、他の地域よりも高い支持を集めていると考えられます。限定商品という希少性も、人気を高める要因となっています。
調査結果から見える傾向
スナック菓子は幅広い年代に定着
スナック菓子を週に1日以上食べている人は全体で6割台後半に達し、特に10代で最も割合が高いことがわかりました。すべての年代で「まったく食べない」と回答した人が1割未満にとどまっており、スナック菓子は幅広い年代に定着している食品といえます。
手軽に購入でき、気軽に食べられる点が、多くの人々に受け入れられている理由です。コンビニエンスストアやスーパーマーケット、自動販売機など、さまざまな場所で購入できる利便性が、日常的に食べられる習慣につながっています。
年代によって好まれるブランドが異なる
ポテト系のスナック菓子では、「カルビー ポテトチップス」が全体で1位となり、幅広い年代に親しまれていることが確認されました。半世紀にわたる歴史と、豊富な味のバリエーションが、安定した支持を集めている要因です。
一方で、10代から30代では「カルビー じゃがりこ」の人気が高く、若い世代とそれ以上の年代で好みが分かれる結果となりました。商品の形状や食べやすさ、持ち運びやすさといった要素が、年代による好みの違いに影響を与えていると考えられます。
性別や地域による違いも存在
性別や地域によっても、好まれるブランドに違いが見られました。女性ではパッケージデザインが親しみやすい商品が支持され、男性では特に30代から40代でスパイシーな味わいの商品が好まれる傾向があります。
地域では、北海道限定の商品が地元で高い支持を集めるなど、限定商品の価値が認識されている様子もうかがえます。全国展開の商品だけでなく、地域限定の商品も、その地域において重要な位置を占めていることがわかります。
ポテト系スナックの多様な楽しみ方
調査結果からは、ポテト系スナックの多様な楽しみ方が感じられます。定番の味を楽しむ人もいれば、限定フレーバーを試す人もいます。一人で食べる場合もあれば、友人や家族とシェアして楽しむ場合もあります。
食べるシーンも多様で、テレビを見ながらのリラックスタイム、仕事や勉強の合間の気分転換、お酒のおつまみとして、外出時の携帯食としてなど、さまざまな場面でポテト系スナックが活用されています。この多様性が、スナック菓子市場の裾野を広げている要因といえるでしょう。
まとめ
LINEリサーチが実施した調査により、スナック菓子を週に1日以上食べる人が全体で6割台後半に達し、特に10代で食べる頻度が高いことが明らかになりました。すべての年代で「まったく食べない」と回答した人が1割未満にとどまっており、スナック菓子は幅広い年代に親しまれている食品です。
好きなポテト系スナック菓子では、全体で「カルビー ポテトチップス」が1位となり、50年の歴史を持つブランドが安定した支持を集めています。一方で、10代から30代では「カルビー じゃがりこ」が5割台後半の高い支持を集めて1位となり、年代によって好まれるブランドに違いがあることがわかりました。
男女別では女性がスナック菓子を食べる頻度がやや高く、女性ではパッケージデザインが親しみやすい商品が支持される傾向があります。男性では30代から40代でスパイシーな味わいの商品が好まれており、性別による好みの違いも見られました。
地域別では、北海道で限定商品の「カルビー じゃがポックル」の支持が高く、地域限定商品が地元で重要な位置を占めていることが確認されました。ポテト系スナックは、年代、性別、地域によって多様な楽しみ方がされており、市場の裾野が広い食品カテゴリーといえます。




