日本ケロッグ「プリングルズ」が2024年度に前年比14.6%増の成長!

日本ケロッグの「プリングルズ」ブランドは、2024年度に前年比14.6%増(インテージ社SRIデータ)という大幅な成長を達成しました。

その躍進を支えたのはこの3本柱です。

  • 主力新商品「Hi!CHEESE!」による大規模キャンペーン
  • ショート缶へのリニューアルに伴う斬新な「レントゲン広告」
  • 韓国発の話題フレーバー「バターキャラメル」の限定展開

2024年春には約9年ぶりの新たな定番フレーバー「コンソメ&オニオン」を投入し、ヒットを拡大。

さらに体験型イベント「プリングルズレストラン」では五感で楽しむプロモーションを実施するなど、日本独自の戦略でユーザーの期待と楽しさを創出し、売上・ブランド力ともに過去最高水準を更新し続けています。

目次

日本ケロッグとは

日本ケロッグは、1894年にアメリカで設立されたケロッグカンパニーを母体とし、日本国内で事業を展開する食品メーカーです。

創業者のウィル・ケロッグ氏が「健康的で手軽な朝食を届けたい」という情熱から世界初のコーンフレークを生み出したことをきっかけに、そのブランドは一世紀以上にわたり世界中の人々の食卓を豊かにし続けています。

1962年に日本市場へ正式進出してからは、本国の伝統的な製法や品質へのこだわりを守りながらも、日本人の食習慣や嗜好に合わせた独自の商品開発やマーケティングを展開。安全性や栄養バランスに配慮しつつ、消費者の声を取り入れ、日常の“食”をより楽しく、彩りあるものにしてきました。

ケロッグブランドのロゴマークは、子供から大人まで多くの人に“信頼”と“楽しい食体験”を連想させる存在です。

幅広い商品ラインナップ

日本ケロッグが提供する商品は、伝統的な定番から現代的なニーズに応えた新商品まで多彩です。

シリアル市場ではコーンフレークやグラノーラなどの穀物製品を中心に、健康志向の商品や食物繊維が豊富なもの、手軽に食べられるバータイプまで、日々のライフスタイルに寄り添う幅広いラインナップを誇ります。

家族みんなで安心して食べられる朝食やミルクと合わせた軽食のほか、外出時の携帯食、間食やリフレッシュタイムといったさまざまな食シーンにも最適です。

また最近では、スナック菓子ブランド「プリングルズ」を日本市場でも積極的に展開。SNSやトレンドを意識した新フレーバーの導入や、パッケージリニューアル、限定アイテム発売といった独創的な戦略で、幅広い層から熱い支持を得ています。

このように、日本ケロッグは時代や消費者の要望を敏感にキャッチし、常に身近な“おいしさ”と“楽しさ”を提供し続けているのです。

「コーンフレーク」

コーンフレークは日本ケロッグを代表する“顔”とも言える商品で、朝食文化の象徴的存在です。厳選したとうもろこしを主原料とし、外はパリッと中は軽やかなサクサク食感に仕上げられています。ほんのりとした自然な甘みが口に広がり、牛乳やヨーグルトをかけるだけで簡単に栄養バランスの取れた一食が完成します。手間なく用意でき、高齢者から子供までどの世代にもやさしい食感と味わい。食卓を彩る健康的な朝食として、またおやつやトッピングとしてもアレンジしやすく、長年変わらぬ人気を誇ります。

「オールブラン」

「オールブラン」シリーズは、健康を意識する現代人に寄り添ったシリアルです。主原料となる小麦ふすま(ブラン)は、非常に豊富な食物繊維を含み、毎日の腸活やダイエット・美容にも役立つことで知られています。ブラン特有のザクザク食感と香ばしい風味があり、牛乳やヨーグルト、フルーツと一緒に食べるとさらなる栄養バランスアップが期待できます。甘さ控えめなので素材本来の味を楽しめるほか、食物繊維の摂取量が気になる方、腸内環境を整えたい方にもおすすめです。自分流アレンジも手軽にでき、ヘルシー志向の食卓に欠かせない存在です。

「フルーツグラノーラ」

「フルーツグラノーラ」は、栄養とおいしさ、そして見た目の鮮やかさを兼ね備えたグラノーラシリアル。オーツ麦やライスパフなどのグラノーラに、ドライフルーツやナッツをふんだんにブレンドし、素材の自然な甘みと香ばしさが活きています。牛乳やヨーグルトと合わせると、ほどよい満腹感も得られ、朝食やおやつにぴったり。季節ごとに限定の味も登場し、栄養も彩りもバリエーション豊か。野菜や果実が苦手なお子さまでも、楽しみながら必要な食物繊維やビタミンを摂取できる便利なアイテムとして支持を集めています。

「グラノーラバー・シリアルバー」

仕事や勉強、外出時の短い休憩など、「しっかり栄養を摂りたいけれど時間がない!」というシーンにぴったりなのが、バータイプ商品です。グラノーラやシリアルをギュッと固めたバーは、ザクザク&しっとりした食感で、腹持ちも良く、手軽に片手で食べられます。ドライフルーツやナッツ、チョコなど、さまざまな素材の組み合わせで飽きの来ない工夫もポイント。通勤・通学やスポーツ後の栄養補給、おやつ代わりとしても重宝され、ラインナップは利用シーンや味の好みに合わせて選べるほど多彩です。

「プリングルズ」

プリングルズは、世界的な知名度を誇る成型ポテトチップスブランドです。日本ケロッグは、日本独自の味覚やトレンドも意識した商品展開を行い、ポテトを一度粉砕してから成形・フライアップする、他にない“サドル型”が象徴的。筒型パッケージに美しく積み上げられたチップスは割れにくく、形や味わい・食感がどこを食べてもブレません。多彩なフレーバー、多様なデザイン、リニューアルや限定企画など“おやつ”にとどまらない付加価値が強みです。2024年度には日本市場で前年比約14.6%増の売り上げを記録し、人気の高さを証明しました。

プリングルズとは

プリングルズは、1968年にアメリカで誕生した「成型ポテトチップス」というカテゴリーを切り拓いたトップブランドです。2024年時点で世界約140カ国で愛されており、日本では日本ケロッグが取り扱いを継続。その最大の特徴は、従来の「じゃがいもスライスを揚げる」ポテトチップスとは異なり、一度粉砕して成型・焼成することで、均一な薄さ・独特な曲線形状とパリパリ食感を実現していること。さらに、フレーバーやパッケージのバリエーションの豊かさや、斬新なプロモーション手法によって、“食べる楽しさ”や“発見”を常に提供し続けています。

独自製法による成型ポテトチップス

プリングルズの成型チップスは、じゃがいもを一度細かく粉砕しペースト状に加工したのち、独自の“サドル型”金型でプレスされてから焼き上げて作られます。この独自製法により、全てのチップスが均一なサイズ・厚み・カーブとなり、割れにくい形状を長所として持っています。また、この成型過程ではフレーバーの味付けも均等に施すことができるため、最初の一枚から最後の一枚までクオリティにブレがありません。

この技術によって、パリッとした心地よい食感、手や袋が粉まみれにならない扱いやすさ、そして重ねやすく保管・輸送効率にも優れる利点を実現し、世界中で長年愛される理由のひとつとなっています。

多彩なフレーバー

プリングルズの多彩なフレーバー展開は、日本ケロッグの強いこだわりと消費者ニーズへの柔軟な対応力の表れです。定番の「サワークリーム&オニオン」や「うましお」をはじめ、国や季節のトレンド・SNSで人気の海外限定フレーバー、新しい食材や食文化を取り入れた挑戦的な商品も定期的に登場。たとえば2023年には、韓国で大ヒットした「バターキャラメル」、2024年は約9年ぶりとなるコンソメ系の新定番「コンソメ&オニオン」など、話題性と新鮮さに事欠きません。限定フレーバーやパッケージのデザイン違いをコレクションするファンも多く、“食のエンターテインメント”を体現しています。

サワークリーム&オニオン

プリングルズのグローバル定番中の定番。サワークリームの酸味&旨味と、オニオンのまろやかな甘み・香りが絶妙にマッチした上品な逸品で、初めての人でも食べやすく、また飽きがこないためロングセラーとして支持されています。緑色のパッケージもアイコニックです。

Hi!CHEESE!(ハイチーズ)

2023年には発売30周年を機に「Hi!CHEESE!(ハイチーズ)」が新定番に。濃厚な複数種チーズのコクとクリーミーさ、後味の軽やかさを両立した贅沢な味わいは、子供・大人問わず人気です。大型キャンペーンやTVCMも話題となり、国内の“チーズ入りスナック”市場拡大を牽引しました。ケロッグの積極的なプロモーションは消費者の記憶に強く残っています。

バターキャラメル

2023年秋、韓国での大ヒットを受けて日本に上陸した「バターキャラメル」は、スイーツ感覚の“甘じょっぱさ”が特徴的。リッチなバターの香りとキャラメルのやさしい甘み、そこにプリングルズらしい塩気が絶妙に組み合わさり、クセになる新感覚チップスとして話題騒然。ピンクのパッケージは特にSNSでのシェアが多く、若い女性やファミリー層に大人気となりました。

コンソメ&オニオン

2024年3月、プリングルズでは約9年ぶりに定番化されたコンソメ系「コンソメ&オニオン」を新商品として導入。肉や野菜の旨みにたまねぎの甘み・香ばしさが加わった深みのある味わいで、パンチがありながらも食べ飽きないという特長があります。オレンジのパッケージは目をひき、定番「サワークリーム&オニオン」と並ぶことを意識したデザインで、幅広い世代にアプローチしています。

ユニークなパッケージ

プリングルズの象徴ともいえるのが、他にない「筒型パッケージ」。この形状は、積み重ねて収納できる実用性だけでなく、中のチップスが割れにくく、新鮮さを保ちやすいというメリットもあります。フタ付きなので食べ残しや携帯にも適しており、パーティーやお出かけ時にもひと目見て“プリングルズだ!”と分かるデザイン性があります。2023年には、新旧パッケージ比較や中身が透けて見える「レントゲン広告」を新宿駅に展開するなど、商品パッケージそのものを使った体験型プロモーションも成功。利便性とブランド性、両面で消費者の記憶に残るパッケージとなっています。

ショート缶のリニューアル

時代の変化と共に、よりコンパクトな『ショート缶』へのリニューアルにも積極的。従来のロング缶に対し、直径はそのまま高さを抑える設計で、バッグや棚に収納しやすく持ち運びも便利です。2023年のリニューアルでは「食べごたえはそのまま」という中身の枚数・容量の継続と、省スペース・輸送効率の向上を両立。新旧パッケージ画像と合わせた「レントゲン広告」により、消費者に“変わったのは高さだけ”という安心感や合理性をダイレクトに訴求できました。結果として簡便性が高まった、という声も多く、より多様なシーンにマッチする商品となっています。

プリングルズレストラン

プリングルズのブランド価値を“食べる”だけでなく“体験する”方向へ広げた事例が、2024年3月に表参道で開催された「プリングルズレストラン」です。期間限定でオープンしたこのレストランでは、プリングルズをスナックとしてそのまま味わうだけでなく、前菜やメイン料理、デザートといった各種オリジナルメニューに取り入れ、“五感でプリングルズを体感する”新しい食体験を提案。SNS映えする見た目や、ここだけのメニュー、イベント限定品といった仕掛けもあり、来場者がその場で写真や感想をSNSでシェアすることで大きな話題を呼びました。このイベントは「Hi!CHEESE!」など新商品の認知度向上や、プリングルズが持つブランドの“食のワクワク”や“遊び心”を生活者に強く印象付ける施策となったのです。

まとめ

日本ケロッグは、120年以上におよぶ歴史と確かな食品ブランドとしての信頼を礎に、伝統と革新を両立する企業です。ヘルシーな朝食のパイオニアとしてのシリアルから、味やパッケージで驚きと発見を提供するプリングルズまで、幅広いラインナップで私たちの日々に“おいしさ”と“楽しさ”を届け続けています。

2023~2024年にかけては、売上・話題性ともに著しい成長を記録しながら、限定品や新しい体験型ブランド施策にも積極的にチャレンジ。インターナショナルでありながら、日本の食文化にフィットした商品開発・楽しいコミュニケーションが、消費者の暮らしに「ワクワク」と「彩り」を追加し続けています。

これからも日本ケロッグとプリングルズは、さらなる新商品やキャンペーンで日々の食卓やおやつタイムをさらに豊かで楽しいものにしてくれるでしょう。新しい味わいが気になったら、ぜひ手に取ってみてください。きっと“はじめての驚き”や“食べる楽しさ”に出会えるはずです。

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