リファ(ReFa)とは|美容器具メーカーの歴史と商品

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リファ(ReFa)という名前を聞いたことがない方もいるかもしれません。

このブランドは、美しいデザインの美容器具を数多く手掛けています。

今回は、リファがどのようなブランドなのか、なぜこれほどまでに多くの人に愛されているのか、そして私たちの美容習慣をどう変えてくれるのかについて、基礎から応用まで丁寧に解説していきます。

目次

リファ(ReFa)とは

リファは、日本生まれのブランドです。

具体的には、愛知県名古屋市に本社を構える株式会社MTGが作っています。

この会社は1996年に設立されましたが、創業当初は中古車を売る仕事から始まりました。

その後、水の宅配や、業務用健康機器の開発・販売といった様々な事業を経て、2009年に「美しさ」に関わる事業を始めました。

そこで生まれたのが「ReFa」ブランドです。

ブランド名に込められた想い

ブランド名の「ReFa」には「Refine Body(体を磨く、輝かせる)」という意味が込められています。

これは、ただ外見を美しくするだけでなく、使う人の心を豊かにし、内側から輝かせたいという願いが込められているのです。

2024年2月でブランド誕生15周年を迎え、たくさんの人気商品を生み出してきました。

リファの創業者「松下 剛」

リファのブランド哲学は、創業者である松下剛氏の幼い頃の体験が深く関わっています。

彼は、長崎の五島列島で育ち、小学生の頃に「パンダうさぎ」という商品を売るビジネスを始めました。

しかし、すぐに同じような商品(模倣品)が出回り、オリジナルの価値が下がってしまうという苦い経験をしたのです。

この経験が、「誰も真似できないオリジナルの価値」や「ブランドの力」の大切さを彼に教えました。

この教訓が、今のリファの製品づくりに大きな影響を与え、独自技術の開発、高品質へのこだわり、洗練されたブランドイメージの確立といった形で現在まで受け継がれています。

リファのこだわり

リファがなぜたくさんの人から支持されるのか、その秘密は徹底した製品開発におけるこだわりと技術力にあります。

リファが一番最初に作ったもの「美容ローラー」

リファが一番最初に作ったのは、美容ローラーでした。

2008年頃といえば、リーマンショックの影響で日本経済が停滞していた時期です。

人々がスパやエステサロンなどの高額なケアにお金をかけるのが難しい状況でしたが、「美しくなりたい」という気持ちは変わりません。

そこで「家で毎日エステを体験できるような商品を作ろう」という考えから、美容ローラーの開発が始まりました。

顔だけでなく体全体に使えるところが、当時としてはとても新しいことでした。

このローラーは「エステティシャンの手の動きを再現したい」という思いから開発され、プロの技術を家で手軽に体験できるようにしたのです。

リファの5つの製品開発哲学

リファの製品づくりには、5つの大切なこだわりがあります。

独自技術の開発

他社には真似できない「マイクロカレント」技術などを生み出すことに力を入れています。

これは、肌の美しさを引き出すための小さな電流で、リファ独自の技術として特許を取得し、ブランドの価値を高めています。

高品質へのこだわり

素材選びから製造工程まで、一切妥協することなく、お客様からの信頼を獲得しています。

これは、厳しい品質管理のもとで製造されており、安心して長く使える製品を提供するための大切な哲学です。

ブランドイメージの確立

洗練されたデザインと高い機能性を両立することで、リファ独自の世界観を作り上げています。

まるで芸術品のような美しい曲線は、使うたびに気持ちを高め、日々のケアを楽しい時間に変えてくれます。

確かなエビデンスへのこだわり

製品ごとに大学や専門家と共同で研究を進め、信頼できる科学的な根拠に基づいて開発を行っています。

全ての製品で評価結果を追い、データを集めており、直接肌に触れる商品だからこそ安全性を一番大切にしています。

特許取得と知的財産活動

開発した技術をしっかりと守り、ブランドの価値を守り続けています。

これは、創業者が幼い頃に学んだ「オリジナルの価値」を守るという教訓を実践している証拠です。

現在のリファ

現在のリファは、美容ローラーだけでなく、ヘアケア、シャワー、脱毛器、美容機器、コスメ、インナーケアなど、50種類以上のアイテムを展開しています。

リファのドライヤー

特に、ヘアケア分野では、ドライヤーやヘアアイロンがそれぞれ100万台以上という驚くほどたくさんの台数が売れました。

リファのドライヤーには、髪の温度をセンサーで感知して温風と冷風を自動で切り替える「センシング」という技術が使われています。

これにより、髪の表面温度を約60度以下に保ち、髪にダメージを与えずに美しく仕上げることができます。

これは、美容師さんの乾かし方を機械が再現したものです。

ハイドロイオン搭載

また、過乾燥によるパサつきを防ぐ「ハイドロイオン」という技術も搭載されています。

遠赤外線を放射する高密度炭素と、空気中の分子をイオン化するイオナイザーをドライヤーに内蔵することで、髪にうるおいを与えながら乾かします。

リファのシャワーヘッド

シャワーヘッドも人気の商品です。

肉眼では見えないほど小さな泡「ファインバブル」が、毛穴の奥の汚れをやさしく洗い流します。

このファインバブルは、ウルトラファインバブルとマイクロバブルという2種類の泡で、ウルトラファインバブル(1㎛未満)が毛穴の奥の汚れを除去し、マイクロバブル(1㎛~100㎛未満)が毛穴に詰まった汚れを洗い流すという二段階の洗浄システムです。

リファの美容ローラー

リファの美容ローラーは今も主力商品の一つで、これまでに1000万台以上が売れています。

プロのエステティシャンが行うような「つまみ流す」動きを再現したローラーが、肌を心地よく刺激し、筋肉のコリやむくみにもアプローチします。

360度回転する構造で体の凹凸にしっかりフィットし、顔だけでなく首やデコルテ、さらにはボディにも使える多機能性が魅力です。

リファの販売戦略

リファは、製品が素晴らしいだけでなく、その売り方にもユニークな工夫があります。

「体験」を大切にした販売戦略

リファは「プロフェッショナルセグメント」という、少し変わった売り方をしています。

これは、美容室やエステサロン、ホテルに商品を置いてもらい、お客さんに実際に使ってその良さを感じてもらうというものです。

リファの商品は値段が高いため、お店に並んでいるのを見るだけでは良さが伝わりません。

実際に触れて、使ってみることで、その本当の価値がわかるのです。

ホテルとの協力で新しい売り場を作る

ホテルとの協力は、特に注目すべき売り方です。

2021年に期間限定で始まったホテルでの宿泊プランがとても人気になり、今では三井ガーデンホテルズ、ダイワロイヤルホテル、リーガロイヤルホテルなど約2600のホテルに、リファの製品がいつも使えるアメニティとして置かれています。

これは、合計で4万5500室にもなります。

宿泊した人は、ホテルのフロントなどにあるQRコードをスマホで読み取ると、リファの商品が買える専用のECサイト「B happy」に行くことができます。

この売上の一部はホテルに支払われる仕組みになっており、ホテルにとっても、リファにとっても、そしてお客さんにとっても嬉しい関係になっています。

これにより、年間で約1140万人がリファの製品を体験していると推測されています。

2024年からは、住宅メーカーや不動産会社向けの「住宅設備事業」も始めました。

新築の家や、誰も住んでいない部屋にリファのシャワーヘッドを設置して、物件の価値を高める「リファ付き」という取り組みも行われています。

お客様の声を大切にする

リファは、お客様とのコミュニケーションをとても大切にしています。

グループインタビューや、商品モニターに実際に使ってもらうことで生の意見を集めています。

また、「お客様相談センター」に寄せられた意見は毎月現場のスタッフが確認し、製品を作る部門と売り方を考える部門に共有されています。

製品を作るまでには、平均で1年半から2年という長い時間がかかります。

これは、高い品質を保つために、テクノロジーの共同開発から、顧問会という他社で活躍してきた技術者から成る審査機関での厳しいチェックまで、徹底したプロセスを経ているからです。

まとめ

リファの製品は、ただの便利な美容器具ではありません。

「その行為が苦行ではなく楽しみに変わる商品開発」という考えが込められています。

髪を乾かすことや、顔をマッサージすることといった日々の行動を、面倒な「苦しいこと」ではなく、楽しい「時間」に変えてくれるのです。

リファは、日本の繊細な技術と高い品質基準で作られており、安心して使える信頼の証でもあります。

厳しい品質管理のもとで製造されており、正規品であれば買った後のサポートもしっかりしていて、修理や交換も可能です。

2024年9月期には過去最高の売上を記録するなど、その成長はこれからも続くでしょう。

創業者が幼い頃に学んだ「オリジナルの価値を守る」という教訓は、ブランドの中心にあり、これからも多くの人に愛され続けるでしょう。

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