2018年のタピオカブーム|過去のブームとの比較

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かつて日本の街中を席巻したタピオカドリンク。多くの人がその流行を「最近のこと」だと感じているかもしれません。しかし、タピオカは決して一度きりの流行りものではありませんでした。まるで波のように何度も押し寄せ、そのたびに姿を変えながら、人々の心を惹きつけてきたのです。日本におけるタピオカブームの長い歴史と、2018年に起きた大ブームの秘密を探ってみましょう。

目次

そもそもタピオカって何だろう?

タピオカは、南米原産のキャッサバという芋から作られるでんぷんです。この白い粉を水で練って丸めたものが、私たちがよく知る粒状のタピオカパールになります。タピオカパールの特徴である黒い色は、製造過程でカラメルや黒糖を加えることで生まれるものです。弾力のある独特な食感が魅力で、ドリンクやお菓子に使われています。タピオカココナッツミルクのように、デザートとしてスプーンで食べるのが主流だった時期もありました。

何度も繰り返されるタピオカブーム

日本におけるタピオカブームは、今回が初めてではありません。これまでに四回ものブームが起こっています。それぞれのブームは、時代によってその姿を変えてきました。

第1次ブーム(1990年代前半):タピオカココナッツミルク

1990年代前半、日本はティラミスやナタデココといった海外のスイーツブームに沸いていました。この流れの中で、タピオカもアジアンスイーツとして注目され始めました。当時のタピオカは、粒が小さく、白くて透明なものが主流でした。ココナッツミルクやフルーツカクテルの中に入っていることが多く、スプーンを使って食べるデザートでした。ドリンクとしてではなく、食後のちょっとしたデザートとして楽しまれていました。

第2次ブーム(2000年代):カラフルタピオカドリンク

2000年代に入ると、タピオカはデザートからドリンクへと姿を変え始めます。タピオカを使ったドリンクが少しずつ浸透し始め、特に2008年頃にはカラフルなタピオカを使ったドリンクが人気を博しました。緑、ピンク、オレンジなど、色とりどりのタピオカは見た目も楽しく、若者を中心に支持を集めました。しかし、この頃はまだ一部の専門店や屋台で楽しむもので、多くの人が日常的に口にするものではありませんでした。この時期から、太いストローでタピオカを吸って飲むという、現在おなじみのスタイルが定着し始めます。

第3次ブーム(2013年):タピオカミルクティーの専門店

2013年、タピオカブームの転換点となる出来事が起こりました。タピオカミルクティー発祥の店とされる台湾の「春水堂(チュンスイタン)」が日本に上陸したのです。この頃から、台湾式の本格的なタピオカミルクティーが注目されるようになりました。それまでのカラフルなタピオカとは異なり、黒糖などで煮込まれたもちもちの大きな粒のタピオカが主流になり、ミルクティーとの組み合わせが定番となりました。このブームは、専門店が増え始めるきっかけにもなりました。

第4次ブーム(2018年):空前の大ブーム

2018年から始まったブームは、これまでのタピオカブームとは比べ物にならないほど大きな社会現象となりました。過去のブームが長くても1年ほどで終わっていたのに対し、このブームは2年以上と非常に長く続きました。この大きな流行の背景には、SNSの普及が大きく関わっています。おしゃれな店舗で、写真映えする見た目のタピオカドリンクを楽しみ、それをSNSで共有するという文化が生まれました。

2018年タピオカ大ブームの影響

では、なぜ2018年のブームは過去のブームよりも大きな社会現象になったのでしょうか。

全国を席巻したタピオカ専門店

このブームの特徴は、その規模の大きさにあります。東京都内だけでなく、全国各地にタピオカ専門店が次々と開店し、どこに行っても長い行列ができるのが日常的な光景となりました。老若男女を問わず、多くの人がタピオカドリンクを楽しんでいました。

新しい言葉「タピる」が生まれた

このブームは、言葉の面でも大きな影響を与えました。「タピる」という新しい動詞が生まれたのです。これは「タピオカを飲む」ことを意味する若者言葉で、子どもたちがおじいちゃんに「おじいちゃん、タピろうぜ!」と言うほど、日常会話に浸透しました。また、タピオカ関連の活動全般を指す「タピ活」という言葉も生まれました。

進化した店舗とメニュー

2018年のブームでは、タピオカは大きく進化しました。これまではシンプルなミルクティーが中心でしたが、様々なフレーバーのドリンクや、甘さ、トッピングを選べるようになり、好みに合わせてカスタマイズする楽しさが加わりました。また、お店の見た目も大きく変わり、カフェのようなおしゃれな空間で、写真映えする美しいドリンクを楽しむスタイルが定着しました。これは、SNS文化と密接に関係しており、タピオカを飲むことが、ライフスタイルを表現する一つの手段になったことを示しています。

次のタピオカブームはいつ来る?

2018年のブームが落ち着いた今、次にタピオカの波が訪れるのはいつなのか、多くの人が興味を持っています。過去の経験から見ても、またブームが来る可能性は高いでしょう。その時には、今回以上の進化を遂げているかもしれません。

繰り返したタピオカブームが示したこと

タピオカブームが繰り返す現象は、日本の消費文化の興味深い特徴を表しています。海外から伝わったものをそのまま受け入れるのではなく、日本独自の形に発展させ、社会現象にまで押し上げる力があることを示しているのです。

また、このブームの周期性は、新しいものを求める一方で、時間が経つとまた同じものに魅力を感じるという、人々の心理を表しているのかもしれません。次に訪れるブームでは、どんな新しい楽しみ方が提案されるのか、期待が高まります。

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この記事を書いた人

【あいさつ】
こんにちは、ゴンザレス美と申します。お菓子ライブラリの運営者です。
お菓子・食品関連業界の事業会社にて新規事業の立ち上げに携わる、お菓子業界の現役従事者です。Webコンテンツ制作・SEO対策・販促物制作・営業活動・食品展示会の出展準備と運営など、業界の事業活動を実務として日々経験しています。

【これまでの経歴】
大学卒業後、外食産業にて店舗運営に従事し、調理・接客・スタッフマネジメント・売上管理など、現場運営の基礎を積みました。その後Web業界へ転身し、SEOコンサルティング会社にてWebライティング・編集・進行管理に携わったのち、美容・健康分野のWebマーケティングを担当。検索意図の読み解きからコンテンツ設計・データ改善までを一貫して経験してきました。
現在はお菓子・食品関連業界に身を置き、新規事業の立ち上げに参画した他、Web制作・SEO記事執筆・販促カタログ制作・営業支援・食品展示会への出展準備と運営など、お菓子・食品業界の事業活動を多面的に経験しています。

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