【製菓機械】七洋製作所の南蛮窯バッケンを紹介

目次

七用製作所の南蛮窯

南蛮窯・南蛮バッケン

七用製作所の南蛮窯は菓子職人の間で高く評価されている高性能な焼成窯です。

伝統的な製菓技術と最先端のテクノロジーを融合した精度の高い焼成を実現。

菓子職人の細かな要望に応えるため、常に安定した品質と効率性を追求しながら、さまざまな工夫が施されています。

七用製作所は菓子作りの工程における「焼き」の重要性を熟知しています。

南蛮窯は繊細な焼成を必要とする洋菓子において真価を発揮する設備です。

七用製作所の南蛮窯を2種類紹介

南蛮窯

七用製作所の「南蛮窯」は、基本性能をしっかりと備えた高機能な焼成窯です。

伝統的な焼成技術を踏襲しつつ、現代の製菓ニーズに合わせた細かな温度制御が可能です。

南蛮窯はケーキやパンの焼成において内部の温度ムラを最小限に抑え、均一な焼き上がりを実現します。

また、炉内の構造が工夫されているため、熱効率が高く、エネルギー消費を抑えながらも高い生産性を発揮。

従来の窯に比べて焼きムラや焦げを軽減でき、職人の技術をサポートする役割を果たしています。

南蛮窯バッケン

「南蛮窯バッケン」は南蛮窯の進化形ともいえるハイグレードなモデルです。

特に高度な焼成技術を必要とする洋菓子作りに適しており、複雑な温度管理や湿度調整が可能です。

バッケンは特殊な炉内構造を採用しており、熱の循環が最適化されているため、繊細な菓子も高品質に焼き上げます。

また、コンピューター制御システムが搭載されているため、温度や時間を細かく設定できるだけでなく、焼成履歴を記録する機能も備えています。

これにより過去に焼成した製品の再現性が高く、職人の負担を軽減しつつ安定した製品作りが可能です。

七用製作所の南蛮窯の特徴

3種類の火力システム

七用製作所の南蛮窯には3つの火「荒火」「軟火」「極軟火」が採用されています。

これらの火加減は焼成するお菓子の種類や仕上がりに合わせて使い分けることが可能です。

「荒火」は強い火力で一気に焼き上げるため、表面にしっかりと焼き色をつけるのに適しています。例えば、バゲットやクッキーなどです。

「軟火」は中程度の火力で、じっくりと火を通しながらふっくらと焼き上げるのに最適です。スポンジケーキやパウンドケーキなど、柔らかさが重要なお菓子に向いています。

「極軟火」は極めて弱い火力で、低温でじっくりと焼成するため、プリンやゼリーなど、デリケートな菓子の焼成に活用できます。

こ3つの火を適切に使い分けることであらゆる菓子の理想的な焼き上がりを実現するのが七用製作所の南蛮窯です。

コンピューターシステムの搭載

七用製作所の南蛮窯には、先進的なコンピューターシステムが搭載されています。

このシステムにより焼成温度や時間を正確に設定・管理することが可能です。

また、焼成の履歴を自動で記録する機能もあり、同じ条件での焼成を再現することができます。

職人の技術が数値化され、誰でも安定した品質の製品を作ることができるのです。

さらに操作パネルはシンプルで直感的に使える設計となっており、初めて使用する人でも簡単に操作ができます。

特殊炉内構造

南蛮窯は高い密閉性と効率性を追求して設計されており、扉や炉内構造に工夫を凝らすことで熱量のロスを最小限に抑えています。

特殊な炉内構造により熱が均一に循環し、隅々まで均等に行き渡るため焼きムラが発生しにくく、短時間で高品質な焼成が可能です。

また、ステンレス製の厚口パイプを使用した口金が窯の耐久性と熱復帰性能を高め、連続焼成でも安定した品質を維持します。

エネルギー効率も向上しているため、効率的な生産が求められる現場で大いに活躍する設備です。

開閉角度調整羽根

南蛮窯には「開閉角度調整羽根」が搭載されており、炉内の空気の流れを自由にコントロールすることができます。

この機能により、熱の逃げ具合や湿度を調整することが可能です。

特に繊細な焼成が求められる菓子作りにおいては、この機能が大きな力を発揮します。

羽根の角度を調整することで焼成の最中でも細かい調整ができるため、職人の技術を最大限に引き出します。

ワイドガラス

南蛮窯の扉には耐熱性に優れた大きなワイドガラスが採用されています。

これにより焼成中も外から炉内の様子を一目で確認でき、扉を余分に開けて熱の逃がす心配が減ります。

さらにガラスは二重構造で安全性に配慮されており、取り外し可能な設計のため清掃も簡単に行えます。

3段窯

南蛮窯は「3段窯」仕様となっており一度に多くの製品を焼成することが可能です。

それぞれの段ごとに温度や時間を調整でき、異なる種類の菓子を同時に焼き上げることもできます。

引き出し鉄板

南蛮窯には「引き出し鉄板」が搭載されており、焼成後の取り出し作業が非常にスムーズです。

鉄板を引き出すことで、製品に触れることなく安全に取り出せます。

特に高温の炉内では安全性の確保が重要となるため、この引き出し機能は作業者の負担軽減にもつながります。

菓子コード

「菓子コード」は焼成する菓子の種類に合わせた設定を自動で行う機能です。

個人の技術に頼ることなく最適な条件での焼成が可能になります。

菓子コードは製品の種類ごとに細かく設定されており、初心者でも高品質な焼成を行うことができます。

焼成中自動記憶システム

焼成中に自動でデータを記憶する「自動記憶システム」が搭載されています。

これにより一度成功した焼成条件を再現することが可能です。

データはシステム内に保存されるため、同じ製品を安定して生産できます。

全自動運転

南蛮窯は全自動運転に対応しており、記憶された焼成データに基づいて工程を完全に自動で進めることができます。

職人の技術をデータとして保存し、再現性を高めることで安定した品質を保ちながら生産性の向上を実現します。

設定さえすれば焼成が完了するまで自動で進行し、手作業の負担が軽減されるため、効率的な製菓作業をサポートします。

上火を4つのブロックに分割

上火が4つのブロックに分割されており、部位ごとに温度調整が可能です。

これにより焼きムラを最小限に抑え、理想的な仕上がりを追求できます。

オハヨータイマー

オハヨータイマー機能により設定した時間に合わせて窯の予熱を開始できます。

作業開始と同時に焼成が可能となり、時間を無駄にすることなく効率よく作業を進められます。

3点芯温測定

3点芯温測定機能は焼成中にお菓子の芯温を正確に測定するための技術です。

従来の1点測定では難しかった芯温の正確な把握を3点センサーによる複数点の測定で実現しました。

生地内の空洞部分を避けて平均値を計算することで、焼き過ぎや生焼けを防ぎ、焼成精度が大幅に向上し、完璧な焼成状態を実現します。

七用製作所の南蛮窯はこんな菓子も作れる

プリンの焼成

南蛮窯はプリンの焼成にも対応しています。

芯温センサーを利用して焼成を完全自動で行うことが可能です。

芯温は0.1℃単位で設定できるため、柔らかめや固めといった微妙な焼き加減を職人技のように再現できます。

低温でじっくり熱を加えることで、なめらかで均一な仕上がりが得られ、温度管理が正確なため焼きムラや気泡が少なく、美しいプリンを作ることができます。

ゼリーの焼成

ゼリーの殺菌工程は南蛮窯で自動化されており、芯温センサーと自動ダンパーを活用して正確な温度管理が行われ、85℃での効率的な殺菌が実現します。

繊細な温度管理が必要なゼリーでも均一な熱を加えることで理想的な仕上がりを提供します。柔らかさと弾力のバランスが取れたゼリーを作ることが可能です。

まとめ

七用製作所の南蛮窯は細かな機能と高い技術力により、菓子作りを支えています。

独自の技術と高性能なシステムによって、さまざまな菓子の焼成を可能です。

3つの火やコンピューターシステム、特殊な炉内構造など、多彩な特徴が組み合わさり、プロフェッショナルな焼成を実現。

プリンやゼリーといったデリケートなお菓子にも対応できるため、多くの製菓業者にとって頼もしい存在です。

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