カントリーマアムの名前の本当の意味・由来【お母さんではない!?】

私たちの暮らしに寄り添うお菓子、カントリーマアム

その温かい味わいは、多くの人々に愛されていますよね。

この「カントリーマアム」という名前には、ちょっとした秘密と、素敵な想いが込められているのをご存じでしょうか?

今回は、カントリーマアムの名前の由来について、お菓子のことに詳しくない方にも分かりやすく、丁寧にご説明いたします。

目次

カントリーマアムの名前の意味・由来

不二家の公式回答

カントリーマアムという名前には、ずばり「田舎のお母さん」という、とても温かい意味が込められています。

この名前が誕生したのは、1970年代のアメリカで流行し始めた「焼きたてクッキー」文化がきっかけです。

当時、アメリカでは家庭で手作りされたような焼きたてクッキーが大人気で、町にはクッキー専門のお店が次々とオープンしていました。

そんなアメリカの文化にインスピレーションを得て、「日本でも、まるで田舎のお母さんが家族のために心を込めて焼いてくれたような、温かくて素朴なクッキーを届けたい!」という想いから、カントリーマアムは誕生したのです。

商品名には、そんな手作りの温かさや愛情を感じてもらいたいという願いが込められています。

「マアム」の意味はお母さんではない!?

カントリーマアム」という言葉を英語で見てみると、「Country(田舎の)」と「Ma’am(マーム)」という言葉でできています。

ここで少し疑問に思うのが、「Ma’am」が本当に「お母さん」という意味なのか、という点です。

「Ma’am」の意味は?

  • 日本語の「奥様」や「ご婦人」に近く、年上の女性に対する丁寧な呼ぶ際に、敬意を込めて相手を呼ぶときに使われます。
  • 自分の実のお母さんや家族には使わず、血縁関係のない女性への敬称のように、お店の店員さんや見知らぬ年上の女性に対して「〜様」「〜さん」という感覚で使われます。

英語の「Ma’am」は、「madam(マダム)」という言葉を短くしたものです。

つまり「Ma’am」は「お母さん」という意味ではなく「年上の女性に対する、丁寧で礼儀正しい呼び方」なのです。

ちなみに「sir(サー)」は男性に対する丁寧な呼び方、「ma’am」はその女性版にあたる表現です。

例えば、「Thank you, sir(ありがとう、サー)」と同じように、「Thank you, ma’am(ありがとう、マーム)」と使われます。

カントリーマアムというネーミングのイメージ(アメリカ人)

  • 年上の女性なら誰にでも使える、とても丁寧な言葉だね。
  • 実の母親には使わないよ。
  • Thank you, sir と同じように、Thank you, ma’am と日常でよく使うよ。
  • Country ma’am という名前を聞くと、とても丁寧に作られているとか、上品な印象があると感じる。

実際にアメリカ人に「Country ma’am」という名前について尋ねてみたところ、上記のような意見があったそうです。

このことから、英語圏の人々にとって「Country ma’am」という名前は、「田舎のお母さんのクッキー」というよりも、「田舎の上品な淑女(しゅくじょ)」や「丁寧に作られた品質の良いクッキー」といった印象を与えるみたいですね。

日本と英語圏でのイメージの違い

日本「田舎のお母さんが作る、手作りでやさしいクッキー」という、親しみやすく温かいイメージ。
英語圏「上品な女性が関わる、丁寧に作られたクッキー」という、質の高さや丁寧さを感じるイメージ。

カントリーマアム」という言葉から受けるイメージは、日本と英語圏で少し違いがあります。

このように解釈の違いはあるものの、どちらのイメージも「心を込めて作った」「温かみを感じる」という点では共通しているでしょう。

カントリーマアムのコンセプトである「手作りの温かさ」や「品質へのこだわり」は、国を越えても伝わっていそうですね。

カントリーマアムの開発背景

カントリーマアムが生まれるきっかけとなったのは、先ほども触れましたが、1970〜80年代にアメリカで広まった「焼きたてクッキー」の流行でした。

当時のアメリカでは、家庭のキッチンで焼きたてのクッキーを手作りするのがブームとなり、多くの人が自家製のお菓子を楽しんでいました。

その文化を参考に、日本でも「市販品でも、まるで焼きたてのような、手作りの温かさがあるクッキー」を商品化したいと考えたのが、カントリーマアムの開発の始まりです。

クッキーは工場で作られていても、家庭で作ったような温かさがあってほしい」という、開発者の願いが込められているようですね。

まとめ

カントリーマアムという名前は、日本では「田舎のお母さんの手作りクッキー」のような、親しみやすく温かいイメージで親しまれています。

一方で、英語本来の意味では「上品な女性」や「丁寧に作られたもの」といったイメージがあります。

言葉の捉え方は違っていても、どちらの解釈も、カントリーマアムが大切にしている「手作りの温かみ」や「品質へのこだわり」という商品コンセプトをしっかりと伝えています。

カントリーマアムの名前に込められた想いは、国を越えても通じるあたたかさがあるのです。

次にカントリーマアムを食べる時には、ぜひこの素敵な名前の由来も思い出してみてくださいね。

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