ココナッツサブレヨーグルトは何を買えばできる？｜商品の種類（ヨーグルト・ココナッツサブレのフレーバー）
ココナッツサブレヨーグルトを作る際、使用するヨーグルトとサブレの種類によって、仕上がりが大きく変わります。SNSでは多くの人が様々な組み合わせを試しており、それぞれの種類がどのような仕上がりになるのかという報告が蓄積されています。
この記事では、ヨーグルトとココナッツサブレの種類に焦点を当て、それぞれの特徴と仕上がりの違いを詳しく解説していきます。材料選びがこのレシピの成否を左右するため、自分の好みに合った組み合わせを見つけることが重要です。
ココナッツサブレに合わせるヨーグルトの種類
| ヨーグルトの種類 | 特徴と味わいの傾向 | おすすめのスタイル |
|---|---|---|
| ギリシャヨーグルト （オイコス・アテナ等） | 水分が非常に少なく、硬めでしっかりした食感 | 濃厚・重厚スタイル 食べ応えを重視したい時に |
| ギリシャヨーグルト （パルテノ等） | なめらかでクリーミー。酸味が控えめ | レアチーズ風スタイル 上品なデザート感を求める時に |
| リッチザヨーグルト | クリームチーズのような圧倒的なコク | 本格デザートスタイル リッチな味わいを楽しみたい時に |
| 生乳100%ヨーグルト （小岩井等） | ミルク本来の優しいコクと自然な風味 | ミルク感スタイル 素材の味を活かしたい時に |
| 一般的な プレーンヨーグルト | 水分が多く酸味がある。水切りで固さ調整が可能 | 軽やか・ソフトスタイル コスパ良く手軽に作りたい時に |
| バニラ風味ヨーグルト | 最初から甘みとバニラの香りがある | 甘め・ケーキスタイル お菓子としての満足度を上げたい時に |
ココナッツサブレヨーグルトは、使用するヨーグルトの特性によって「なめらかなレアチーズ風」から「どっしり濃厚なケーキ風」まで、自分好みのスタイルを自在に追求できます。
もったりとした密度の高い質感を好む場合は、水切り製法で作られたギリシャヨーグルト（オイコス、パルテノ、アテナなど）や、クリームチーズのような強いコクを持つリッチザヨーグルトを選ぶことで、重厚感のあるデザートになります。
一方で、日常的なプレーンヨーグルトは水分が多く爽やかな酸味が際立つため、そのまま使ってサブレとの軽やかな一体感を楽しんだり、数時間「水切り」をして自分好みの固さにカスタマイズしたりと、工夫次第で楽しみ方が広がります。
さらに、ミルク本来の風味を活かす生乳100％タイプや、最初から甘みと香りが付いたバニラ風味など、ベースとなるヨーグルトの選択肢を広げることで、合わせるサブレのフレーバーに応じた多彩な味わいを見つけることが可能です。
どの組み合わせがベストかは食べる人の好みによって決まるため、複数の種類を試しながら、自分だけの「理想の一杯」を見つけてみてください。
ギリシャヨーグルト
ギリシャヨーグルトは、水切り製法で作られた濃厚なヨーグルトです。一般的なプレーンヨーグルトと比べて水分が少なく、もったりとした食感が特徴で、ココナッツサブレヨーグルトに適しているとされています。
オイコス プレーン
オイコスは非常に水分が少なく、混ぜても形がしっかり残るギリシャヨーグルトです。脂質ゼロのタイプが多く販売されており、さっぱりしつつもコクがあります。
水分が少ないという特性により、ココナッツサブレを入れて寝かせた後も形が崩れにくく、重めのチーズケーキのような仕上がりになります。サブレがヨーグルトの水分を吸収しても、クリーム部分がしっかりとした密度を保ちます。
高たんぱくという栄養面での特徴もあり、デザートとしてだけでなく朝食としても活用されています。ヨーグルト自体の酸味は控えめで、サブレの甘さとのバランスが取れた仕上がりになります。
パルテノ プレーン
パルテノはなめらかでクリーミーな食感が特徴のギリシャヨーグルトです。酸味がかなり控えめで、ココナッツサブレの甘さと合わせるとレアチーズケーキに近い味わいになります。
実際の使用報告では、デザートとしての満足度が高いとされています。12時間以上寝かせて中身を確認すると、サクサクだったココナッツサブレがヨーグルト並みに柔らかい食感に変化し、見た目はヨーグルトとココナッツサブレのミルフィーユのようになります。
ココナッツサブレにまぶされていた大粒の砂糖が無糖プレーンヨーグルトに溶け込むことで、優しい甘さが生まれます。パルテノ特有の濃厚な味わいと酸味がチーズケーキ感を引き立てるという報告があります。
アテナ ギリシャヨーグルト
アテナはまるでチーズと表現されるほど濃厚なギリシャヨーグルトです。スプーンですくっても形が崩れないほどの固さがあり、チーズケーキ感を重視する場合に選ばれています。
水分が非常に少ないため、ココナッツサブレを入れた後の水分移動が緩やかに進みます。その結果、クリーム部分が非常に濃厚な状態を保ち、チーズケーキの濃密な味わいに近づきます。
濃厚さを求める場合には適した選択肢ですが、その分カロリーも高めになる傾向があります。また、酸味よりもミルクのコクが前面に出るため、さっぱりとした仕上がりを好む場合には向かない可能性があります。
リッチザヨーグルト
リッチザヨーグルトは、このレシピが流行するきっかけとなった商品です。パッケージにクリームチーズのようなヨーグルトと記載されている通り、元々チーズケーキの味わいに近い特性を持っています。
SNS上での最初の投稿では、400グラムの容器にココナッツサブレ11枚を差し込んで一晩寝かせたところ、正真正銘のレアチーズケーキになったという報告がありました。この投稿が瞬く間に拡散され、多くの人が実際に試すきっかけとなりました。
リッチザヨーグルト自体が濃厚でデザートに近い味わいを持っているため、ココナッツサブレとの組み合わせでより本格的なチーズケーキ風の仕上がりになります。ただし地域によっては入手しにくい場合があり、その場合は他のギリシャヨーグルトで代用されています。
一般的なプレーンヨーグルト
一般的なプレーンヨーグルトは、ギリシャヨーグルトと比べて水分が多く、上澄み液が見られることが一般的です。この水分の多さが、ココナッツサブレヨーグルトを作る際の仕上がりに影響を与えます。
水分が多いヨーグルトの課題
一般的なプレーンヨーグルトの例
明治ブルガリアヨーグルト、ビヒダス、ナチュレ恵などの一般的なプレーンヨーグルトは、そのまま使用すると水分が多く酸味が強いため、コクが出にくいという報告があります。
水分が多いヨーグルトにココナッツサブレを入れると、サブレが過度に水分を吸収してふやけすぎてしまいます。その結果、チーズケーキというよりはふやけたサブレ入りヨーグルトのような仕上がりになってしまうという声が見られます。
上澄み液が多くあっさりとした食感のヨーグルトを使った場合、SNS上では仕上がりに満足できなかったという報告が複数確認されています。ココナッツサブレの甘さとヨーグルトの酸味のバランスが取れず、一体感のある味わいになりにくい傾向があります。
水切りによる改善方法
一般的なプレーンヨーグルトを使用する場合は、水切りをすることでギリシャヨーグルト風にすることができます。ザルにキッチンペーパーを敷いてヨーグルトをのせ、冷蔵庫で4時間から半日ほど置きます。
この工程により、ホエイと呼ばれる水分が下に落ち、ヨーグルトが濃縮されます。水切りヨーグルトを使った報告では、そのまま使うよりもチーズケーキ感が増し、固形感が強くなってレアチーズケーキに近づくとされています。
ただし水切りヨーグルトを作る場合、元の量から大きく減るため、複数パックを用意する必要があります。400グラムのヨーグルトを水切りすると、約半分程度の量になります。そのため2パック分を水切りして使うという方法が取られることもあります。
コストパフォーマンスの観点
ギリシャヨーグルトは一般的なプレーンヨーグルトと比べて価格が高い傾向にあります。大容量のプレーンヨーグルトを購入して自分で水切りする方が、コストパフォーマンスが良い場合があります。
市販のギリシャヨーグルトメーカーという専用器具を使えば、水切りの作業が簡単になります。頻繁にココナッツサブレヨーグルトを作る場合や、水切りヨーグルトを他の料理にも使う場合には、こうした器具の購入も選択肢となります。
生乳100%ヨーグルト
生乳100%ヨーグルトは、原材料が生乳のみで作られたヨーグルトです。植物性脂肪や添加物が含まれておらず、ミルク本来の味わいが特徴です。
小岩井 生乳100%ヨーグルト
| 原材料 | 生乳のみ |
|---|---|
| コク | ミルク本来のコク |
| 酸味 | 控えめ |
| 水分量 | やや多い |
| 推奨される使い方 | 軽く水切りしてから使用 |
小岩井の生乳100%ヨーグルトは、原材料が生乳のみで、ミルク本来の優しいコクと控えめな酸味が特徴です。なめらかな食感があり、そのまま食べても美味しいヨーグルトとして知られています。
ココナッツサブレヨーグルトに使用する場合、そのままでは水分が多いため軽く水切りをしてから使うことが推奨されています。水切りをすることで、ミルク感を活かした優しい味のチーズケーキ風になります。
生乳100%でないとうまくレアチーズ化しないという指摘もあります。植物性脂肪が使われているヨーグルトと比べて、水分の移動や味わいの変化が適切に進むという報告があります。
植物性脂肪タイプとの違い
植物性脂肪が使われているヨーグルトを使用した事例では、12時間経過後でもココナッツサブレの水分吸収が不十分だったという報告があります。380グラムのヨーグルトに10枚のサブレを入れて12時間寝かせたところ、サブレの枚数が少なかったこともあり、レアチーズというよりは水分を吸ってふやけたサブレとヨーグルトを食べている感じになったとのことです。
生乳100%のプレーンヨーグルトに変更して16枚のサブレを投入したところ、サブレが水分を吸ってヨーグルトが水切り状態になり、口当たりがレアチーズに近いものになったという成功例があります。この違いから、原材料の違いが仕上がりに影響を与えることが示されています。
バニラ風味ヨーグルト
バニラ風味ヨーグルトは、砂糖とバニラエッセンスなどで味付けされたヨーグルトです。無糖のプレーンヨーグルトと異なり、最初から甘みがあります。
トップバリュ バニラヨーグルト
トップバリュのバニラヨーグルトは、プレーンタイプのヨーグルトが甘くなく物足りないと感じる場合に選ばれています。最初から味が付いているため、サブレと合わせた際の甘さのバランスが取りやすくなります。
実際の使用例では、バニラヨーグルトとシュークリーム味のココナッツサブレを組み合わせた報告があります。サブレを全て投入し、夕方に仕込んで翌朝の約15時間後にさっくり混ぜて食べると、程よく酸味の効いたベイクドチーズケーキのような味わいになったとのことです。
無糖のヨーグルトと比べて、甘さが前面に出る仕上がりになります。酸味とのバランスが取れており、デザートとしての満足度が高いという声があります。ただしカロリーは無糖タイプよりも高くなるため、その点は考慮が必要です。
無糖タイプとの使い分け
無糖のプレーンヨーグルトを使う場合、ココナッツサブレ自体の甘さがヨーグルトに溶け出すことで、全体の甘さが調整されます。サブレの砂糖が溶け込むため、適度な甘さになりますが、甘党の人には物足りないと感じられることがあります。
その場合、後からはちみつやラカントなどの甘味料を加えて調整する方法もあります。しかし最初から味付きのヨーグルトを選ぶことで、こうした調整の手間を省くことができます。
バニラ風味ヨーグルトを使う際は、サブレの種類も甘めのものを選ぶことで、全体の統一感が出ます。プレーンのココナッツサブレよりも、シュークリーム味や発酵バター味などのフレーバータイプを合わせることで、より洋菓子らしい仕上がりになるという報告があります。
ココナッツサブレの種類による違い
ココナッツサブレには複数のフレーバーがあり、それぞれ異なる風味を持っています。使用するフレーバーによって、仕上がりの味わいが変化します。
プレーン（オリジナル）味
プレーン味のココナッツサブレは、ヨーグルトの味を邪魔しない特性があります。ココナッツの風味と表面にまぶされた砂糖の甘さがシンプルで、多くの報告でチーズケーキ感が出やすいとされています。
ヨーグルトの種類を選ばず使えるため、初めてココナッツサブレヨーグルトを作る場合に適しています。ギリシャヨーグルト、プレーンヨーグルト、バニラ風味ヨーグルトのいずれとも相性が良く、汎用性が高いフレーバーです。
シュークリーム味
シュークリーム味のココナッツサブレは、2024年11月に発売された期間限定商品です。日清シスコとビアードパパがコラボした商品で、カスタードのようにふんわりと甘い香りが特徴です。
バニラ風味ヨーグルトと組み合わせた事例では、三度目の挑戦で理想的な仕上がりになったという報告があります。以前使ったプレーンタイプのヨーグルトでは甘さが物足りないと感じていたため、最初から味が付いているバニラヨーグルトと甘めのシュークリーム味サブレを組み合わせることで、満足度の高いベイクドチーズケーキ風になったとのことです。
期間限定商品のため入手できる時期が限られますが、手に入る場合は試す価値があるとされています。
その他のフレーバー
発酵バター味やトリプルナッツ味など、他のフレーバーについても試されています。これらのフレーバーは、元々の味わいが濃厚なため、ヨーグルトと合わせた際に風味が強く出ます。
濃厚ベイクドチーズ味のココナッツサブレは、チーズ風味が元々付いているため、チーズケーキに近い味わいになる可能性があります。ただし、この組み合わせについての詳細な報告はまだ少なく、今後の実験結果が待たれる状況です。
種類選びのポイント
ココナッツサブレヨーグルトを作る際、ヨーグルトとサブレの種類を選ぶポイントをまとめます。
濃厚さを重視する場合
濃厚なチーズケーキのような仕上がりを求める場合は、ギリシャヨーグルトの中でも特に水分が少ないタイプを選びます。アテナやオイコスのように、固さがしっかりしているヨーグルトが適しています。
サブレはプレーン味を選び、ヨーグルトの濃厚さを活かします。サブレの枚数を多めにすることで、水分が適度に吸収され、クリーム部分の濃度が高まります。
さっぱりとした仕上がりを求める場合
さっぱりとした味わいを好む場合は、酸味が控えめなパルテノやリッチザヨーグルトを選びます。酸味が強すぎると、さっぱりというよりも酸っぱいという印象になってしまうためです。
生乳100%ヨーグルトを軽く水切りして使う方法も、ミルクの優しい味わいを活かしたさっぱり系の仕上がりになります。サブレはプレーン味が適しており、余計な風味を加えずにシンプルな味わいを楽しめます。
甘さを重視する場合
甘いデザートとして楽しみたい場合は、バニラ風味ヨーグルトとシュークリーム味のサブレという組み合わせが適しています。両方に甘みがあるため、全体として甘めの仕上がりになります。
無糖のヨーグルトを使う場合でも、後からはちみつやレモン汁を加えることで味の調整ができます。レモン汁を加えると酸味が増してレアチーズケーキに近い風味になり、はちみつを加えると自然な甘みが加わります。
まとめ
ココナッツサブレヨーグルトを作る際、ヨーグルトとサブレの種類選びが仕上がりを大きく左右します。
ギリシャヨーグルトの中でも、オイコスは重めのチーズケーキ風、パルテノはレアチーズケーキ風、アテナは濃厚なチーズケーキ風の仕上がりになります。リッチザヨーグルトはこのレシピの発端となった商品で、デザートに近い仕上がりになることが報告されています。
一般的なプレーンヨーグルトは水分が多いため、そのまま使うとふやけたサブレ入りヨーグルトのようになりやすく、水切りをしてから使うことが推奨されます。生乳100%ヨーグルトはミルクのコクを活かした優しい味わいになり、植物性脂肪タイプよりも適しているという報告があります。
バニラ風味ヨーグルトは甘さを求める場合に適しており、シュークリーム味のココナッツサブレと組み合わせることで、ベイクドチーズケーキ風の仕上がりになります。プレーン味のココナッツサブレは汎用性が高く、多くのヨーグルトと相性が良いとされています。
自分の好みに合わせて種類を選び、様々な組み合わせを試すことで、理想的なココナッツサブレヨーグルトを見つけることができます。