山崎製パンが「ロイヤルブレッド」を全国でリニューアル発売

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山崎製パンは2026年1月1日、「ロイヤルブレッド」を全国でリニューアル発売しました。この商品は発売以来、着実に売上を伸ばし続けており、2025年には過去最高の330億円を超える売上げを見込んでいます。今回のリニューアルでは発酵種の改良と生地配合の工夫により、バター風味と食感がさらに向上しました。

目次

ロイヤルブレッドの売上推移

発売から現在までの成長

売上高達成までの期間
2012年発売開始
2014年100億円発売から2年
2019年200億円100億円達成から5年
2024年300億円200億円達成から5年
2025年330億円超(見込み)300億円達成から1年

「ロイヤルブレッド」は2012年に発売されてから、継続的に売上を伸ばしてきました。2014年に売上高100億円を達成してからは、約5年ごとに100億円ずつ売上を積み上げてきたのです。この成長ペースは食パン市場において安定した人気を獲得していることを示しています。

特に注目すべきは、2024年に300億円を突破してから2025年には330億円超を見込んでいる点です。300億円という大台に到達した後も成長が加速しており、商品の魅力が広く認知されてきたことが分かります。

2025年の品質向上が果たした役割

2025年には「ダブルソフト」の品質改善を実現した新規技術を活用し、品質向上を図りました。この技術導入によって過去最高の売上を達成する見込みとなっています。

「ダブルソフト」は山崎製パンの別の食パンブランドで、そこで開発された技術をロイヤルブレッドにも応用したことになります。一つの商品で培った技術を他の商品に展開することで、ブランド全体の品質を底上げする戦略といえるでしょう。

リニューアルによる成長加速の狙い

山崎製パンは今回のリニューアルによって、さらなる成長を加速させる考えです。すでに高い売上を達成している商品であっても、継続的な改良を加えることで、顧客の期待を上回る価値を提供し続けることができます。

食パン市場は競争が激しい分野ですが、定期的なリニューアルによって商品の鮮度を保ち、既存顧客の満足度を高めながら新規顧客も獲得する戦略が取られているのです。

ロイヤルブレッドのリニューアル内容

使用されている主な原材料

原材料特徴
上級小麦粉良質なものを使用
バター風味とコクを生み出す
発酵種ルヴァン今回改良された要素

「ロイヤルブレッド」は良質な上級小麦粉とバターを使用しています。上級小麦粉とは、小麦粉の中でもグレードの高いもので、小麦本来の味と香りをしっかりと感じられる特徴があります。

バターは食パンに風味とコクを与える重要な材料です。マーガリンではなくバターを使うことで、より深みのある味わいが実現されています。これらの原材料によって、食パンとしての基本的な品質が支えられているのです。

発酵種ルヴァンの改良による変化

今回のリニューアルでは、発酵種ルヴァンの改良が行われました。ルヴァンとは、小麦粉と水を混ぜて自然発酵させた発酵種のことで、パンに独特の風味と食感を与える役割を持っています。

この改良によって、バター風味が向上しました。発酵種の改良がバター風味の向上につながるのは、発酵の過程で生まれる風味成分が、バターの風味をより引き立てる働きをするためです。パン作りにおいては、材料同士が互いに影響し合って最終的な味わいを形成していきます。

生地配合の工夫がもたらした効果

発酵種の改良に加えて、生地配合の工夫も施されています。生地配合とは、小麦粉、水、バター、発酵種などの材料をどのような比率で混ぜ合わせるかということです。

この配合の工夫により、そのまま「生」で食べた時のしっとりソフトな食感が高まりました。食パンを生で食べる時には、パンのしっとり感が重要になります。パサつきがなく、口の中でなめらかにほどけていく食感が求められるのです。

同時に、トーストした時のサックリ感や歯切れの良さもさらに向上しています。生で食べる時とトーストした時、両方の食べ方でそれぞれの良さが際立つように調整されているのです。

ロイヤルブレッドの特徴

基本的な味わい

「ロイヤルブレッド」は小麦本来の味と香りを生かして焼き上げた食パンです。小麦本来の味とは、小麦が持つほのかな甘みと香ばしさを指します。これは良質な小麦粉を使うことで実現される味わいです。

バターの風味とコクのあるしっとりとした食感が特徴となっています。バターの風味は口に入れた瞬間から広がり、コクはその風味に深みを与えています。しっとりとした食感は、パンが適度な水分を保持していることで生まれるものです。

スライスの厚さのバリエーション

スライス枚数厚さの特徴向いている食べ方
4枚スライス厚切りトーストでボリューム感を楽しむ
5枚スライスやや厚めトーストやサンドイッチ
6枚スライス標準的な厚さ様々な用途に対応
8枚スライス薄めサンドイッチに最適
10枚スライス薄切りサンドイッチやカナッペに

商品は4枚スライスから10枚スライスまで、幅広い厚さがラインアップされています。これだけのバリエーションがあることで、用途や好みに合わせて選ぶことができるのです。

厚切りの4枚スライスは、トーストした時に外はカリッと中はふんわりという食感の対比を楽しめます。薄切りの10枚スライスは、サンドイッチにした時に具材の味わいを邪魔せず、パンと具材のバランスが取りやすくなります。

ロイヤルブレッドの食べ方

生で食べる時の楽しみ方

そのまま「生」のおいしさは、サンドイッチで楽しむことができます。リニューアル後のロイヤルブレッドは、しっとりソフトな食感が向上しているため、生で食べた時の口当たりがより良くなっています。

サンドイッチにする場合、パンの食感が具材との一体感を生み出します。しっとりとしたパンは具材の水分を適度に吸収し、全体がまとまりやすくなるのです。バターの風味も具材を引き立てる役割を果たします。

トーストした時の楽しみ方

サクッと歯切れのよい食感は、トーストで楽しむことができます。リニューアルによってトーストした時のサックリ感が向上しているため、焼きたてのトーストの魅力がより際立ちます。

トーストすると、パンの表面の水分が飛んで香ばしく焼き上がります。この時、歯切れの良さが重要になるのです。歯を入れた瞬間にサクッと崩れ、口の中で軽やかにほどけていく感覚が、トーストの醍醐味といえます。

ロイヤルブレッドの販売促進の取り組み内容

店頭での提案活動の展開

全国のスーパーの店頭では、山崎製パンの専門スタッフが活動を行っています。このスタッフは「ロイヤルブレッド」の特徴を生かした食べ方提案活動に取り組んでいます。

専門スタッフが店頭にいることで、商品について詳しく知りたい顧客に直接説明できます。また実際の商品を見ながら、どのような食べ方が向いているかをアドバイスすることも可能です。こうした対面での提案は、商品の魅力を伝える効果的な方法といえます。

提案されているレシピの内容

スタッフは「ロイヤルたまごサンド」などのレシピを紹介しています。たまごサンドは日本で親しまれているサンドイッチの定番で、シンプルながら奥深い料理です。

「ロイヤルたまごサンド」という名前から、ロイヤルブレッドの特徴を生かしたたまごサンドのレシピであることが分かります。しっとりとした食感のパンは、たまごサラダの水分を適度に吸収し、一体感のあるサンドイッチを作るのに適しているのです。

このようにレシピを具体的に提案することで、商品を購入した後にどう使えばよいかイメージしやすくなります。

テレビCMによる認知拡大

山崎製パンは松たか子さんを起用した新しいテレビCMを、1月1日から全国でオンエアしています。テレビCMは商品の認知度を高める効果的な手段です。

松たか子さんは女優として幅広い世代に認知されており、信頼感のあるイメージを持っています。こうした起用によって、商品に対する信頼性や品質の高さを伝えることができます。

リニューアルのタイミングでCMを刷新することで、商品が新しくなったことを広く知らせる狙いもあるでしょう。テレビCMと店頭での提案活動を組み合わせることで、認知から購入まで一貫したマーケティングが展開されています。

ロイヤルブレッドの商品開発の背景

生とトースト両方を追求する意味

今回のリニューアルでは、生で食べた時としトーストした時、両方の食感を向上させています。これは食パンが様々な食べ方をされる商品であることを考慮した開発です。

食パンは朝食でトーストとして食べられることもあれば、昼食でサンドイッチとして食べられることもあります。どちらの食べ方でも満足できる品質を実現することで、商品の利用シーンを広げることができるのです。

一方を優先すると他方が犠牲になることもありますが、配合の工夫によって両立を目指したところに、今回の開発の技術力が表れています。

継続的な品質向上の重要性

「ロイヤルブレッド」はすでに高い売上を達成していますが、それでも品質向上を続けています。これは顧客の期待が常に変化しているためです。

同じ品質を維持するだけでは、顧客は次第に飽きてしまう可能性があります。また競合商品も改良を重ねているため、相対的に魅力が低下してしまうこともあります。定期的なリニューアルは、こうした状況を防ぐために必要なのです。

顧客は必ずしも変化を求めているわけではありませんが、気づかないうちに品質が向上していることで、長く商品を支持し続ける理由になります。

技術の横展開による効率化

「ダブルソフト」で開発された技術を「ロイヤルブレッド」にも活用したことは、企業として効率的な技術開発の進め方といえます。

一つの商品で開発した技術を、他の商品にも応用することで、開発コストを抑えながら複数の商品の品質を向上させることができます。また技術を応用する過程で、さらなる改良のヒントが得られることもあります。

このような技術の横展開は、企業全体の技術力を底上げし、ブランド全体の価値を高めることにつながるのです。

ロイヤルブレッドの食パン市場での位置づけ

高価格帯食パン

「ロイヤルブレッド」は良質な原材料を使用し、製法にもこだわった商品です。このような特徴から、食パン市場の中では高価格帯に位置する商品といえます。

高価格帯の商品は、日常的に毎日食べる層だけでなく、特別な日や週末に少し良いものを食べたいという層もターゲットになります。価格に見合った品質を提供することで、こうした顧客の期待に応えているのです。

継続的な成長を実現できた理由

発売から10年以上が経過しても成長を続けているのは、商品力の高さだけでなく、マーケティング戦略も功を奏しているためでしょう。

テレビCMによる認知拡大、店頭での提案活動による購入促進、そして定期的なリニューアルによる話題づくりなど、様々な施策が組み合わされています。これらが相乗効果を生み出すことで、長期的な成長が実現されているのです。

また幅広いスライス数のラインアップも、様々な顧客ニーズに対応できる要因になっています。用途に合わせて選べることで、一度購入した顧客がリピートしやすい環境が整えられています。

今後の展開への期待

山崎製パンは今回のリニューアルによって成長を加速させる考えです。すでに330億円超という大きな売上規模に達していますが、まだ成長の余地があると判断しているのでしょう。

食パン市場全体の動向や、高価格帯食パンへの需要の高まりなどを考慮すると、今後もさらなる成長が見込めると考えられます。リニューアルによって商品力を高めたことで、新規顧客の獲得と既存顧客の満足度向上の両方が期待できるのです。

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