岡山グルメ『えびめし』とは?味・ソース・発祥をまるごと紹介

岡山県のソウルフード『えびめし』をご紹介します。真っ黒な見た目に思わず二度見してしまう一皿ですが、食べてみるとこれがクセになるおいしさ。この記事では、えびめしがどんな料理なのか、その味や材料、黒さの正体であるソース、そして意外な発祥までまとめました。
(もともと私が個人で書いていた記事を、このサイト用にあらためて書き直したものです。)
えびめしとは?黒い焼き飯の正体

『えびめし』は、チャーハンやピラフの仲間といえる炒めご飯です。ただ、ほかの炒めご飯と決定的に違うのが、その色。ソースで真っ黒に染まったご飯は、初めて見ると「えっ、焦げてる…?」とギョッとするほどのインパクトがあります。
岡山県のご当地グルメ・B級グルメとして親しまれていて、地元では喫茶店や洋食店の定番。黒い見た目とは裏腹に、いざ食べ始めると手が止まらなくなる魔力を秘めた一皿なんです。
えびめしの味と材料
真っ黒な見た目から「さぞ濃い味だろう」と身構えてしまいますが、口に入れるとイメージよりずっとマイルド。それでいて味付けはしっかりしていて、不思議とパクパク進んでしまいます。主な材料は、次の4つです。
| ソース | 味と黒い色の決め手。デミグラス・カラメル・ウスター・ケチャップなどがベース |
|---|---|
| えび | 名前どおりの主役。ごろっとした食感がアクセント(むきえびが定番) |
| 野菜 | 玉ねぎ・グリーンピース・人参など。彩りと甘みを足す |
| 錦糸卵 | 仕上げのトッピング。鮮やかな黄色が映え、味もまろやかに |
ソース(黒さの正体)
えびめしの味と見た目を決めているのが、一緒に炒めるソースです。デミグラスソース、カラメルソース、ウスターソース、ケチャップなどをベースにした専用のえびめしソース。これとご飯を炒め合わせることで、あの真っ黒な色と、食欲をそそる香りが生まれます。
お店ごとにソースの配合は秘伝で、隠し味もそれぞれ違うのだとか。同じえびめしでもお店によって味わいが変わるので、食べ比べも楽しみのひとつです。
えび
名前のとおり、主役はえび(むきえび)。香り立つご飯の中にごろっとしたえびが見えると、それだけでテンションが上がります。ご飯より弾力のあるえびが食感にメリハリを生んで、最後まで飽きずに食べ進められるんですよね。もちろんえびにもソースがしっかり絡んで、これがまた格別。
野菜
玉ねぎ、グリーンピース、人参など、一般的な炒めご飯と同じような具がよく合います。野菜ではありませんが、えびの代わりにベーコンや鶏肉を入れるアレンジもアリ。……とはいえ、それはもう『えびめし』ではない気もしますけれど。
錦糸卵
WEBでえびめしの写真を探すと、錦糸卵をのせたものをよく見かけます。真っ黒なご飯の上に鮮やかな黄色がのると、一気に華やかな見た目に。味の相性も抜群で、口の中が少しクドく感じたとき、たんぱくな錦糸卵とソースの染みたご飯を一緒に頬張ると、まろやかになっておいしさが引き立ちます。彩りを足すなら、レタスや千切りキャベツを添えるのもおすすめ。
えびめしの発祥は、実は岡山じゃない?
えびめしが生まれた場所は、なんと岡山ではなく東京・渋谷のカレーハウス「いんでいら」。昭和30年(1955年)の創業当時からあるオリジナルメニューでした。
その後、初代社長の出井達海さんが故郷の岡山に帰り、のれん分けの形で岡山にも「いんでいら」を開店します(昭和41年・1966年)。これが評判を呼んで岡山の喫茶店などにも広がり、いつしか県を代表するソウルフードになりました。岡山で提供するにあたっては、「インパクトがあって少し甘めの味が好み」という地元の好みに合わせ、東京の味を時間をかけて少しずつアレンジしていったそうです。みごとなローカライズですね。
参考:見た目がすごい岡山名物「えびめし」、実は東京都・渋谷の生まれって本当!?|マイナビニュース
きっかけになったYouTube動画
そもそも私がえびめしを知ったきっかけは、次のYouTube動画でした。真っ黒なご飯がどんどん仕上がっていく様子は、見ているだけでお腹が鳴ってきます。料理の雰囲気をつかみたい方は、まず映像で眺めてみるのがおすすめです。
えびめしを一言でいうと「黒い焼き飯」。でも、うまい
真っ黒な見た目に最初は驚くかもしれませんが、ひと口食べればきっと印象が変わるはず。岡山に立ち寄る機会があれば、ぜひ一度ためしてみてください。……と書いていたら、私自身もまた無性に食べたくなってきました。それでは。