南極とはどんなところ?南極点・南極大陸をわかりやすく解説

テレビやニュースで耳にする「南極」。なんとなく「すごく寒い氷の世界」というイメージはあっても、南極点と南極大陸の違いまで説明できる人は意外と少ないかもしれません。この記事では、南極とはどんな場所か、まぎらわしい用語の違い、気候や季節、生き物、観測基地までを、できるだけやさしくまとめました。
南極とはどんなところ?
南極は、地球のいちばん南にある、南極点を中心とした地域です。日本からはおよそ1万4000kmも離れていて、陸地のほとんどが厚い氷におおわれています。地球でいちばん寒く、人の活動の影響が最も少ない、手つかずの自然が残る場所です。
まぎらわしい用語を整理しよう
「南極」とひとことで言っても、指しているものはいくつかあります。代表的な用語を整理しておきましょう。
| 南極点 | 南緯90度。地球の南のてっぺんにあたる一点 |
|---|---|
| 南磁極 | 方位磁針が南として指す場所。南極点とはずれており、少しずつ移動している |
| 南極大陸 | 南極にある大陸。面積は約1400万km²で、世界で5番目に大きい大陸 |
| 南極地域 | 南緯60度より南の地域。南極条約により、どの国の領有も認められていない |
| 南極圏 | 南緯66.5度より南の範囲 |
南極の気候|寒さと氷
南極大陸をおおう氷(氷床)の厚さは、平均でおよそ2000〜2500m、最も厚いところでは4000mを超えます。地球上にある氷の約9割が、この南極に集まっているとされます。
気温は、海沿いにある日本の昭和基地でも、夏は0℃前後、冬は-20℃前後。さらに内陸へ入ると寒さは一段と厳しくなります。一方で降水量はとても少なく、「極地の砂漠」とも呼ばれるほどです。
南極の季節|白夜と極夜
南極は南半球にあるため、日本とは季節が逆。日本が冬のころ、南極は夏です。そして緯度が高いため、太陽が一日中沈まない「白夜」と、一日中昇らない「極夜」が訪れます。南極点ではおよそ半年ずつ続きますが、続く期間は緯度によって変わります。
南極の生き物
陸上には大型の動物がほとんどいませんが、海の周辺は生き物でにぎわっています。食物連鎖の土台となるオキアミを中心に、ペンギンやアザラシ、クジラ、シャチなどが暮らしています。なかでもコウテイペンギン(皇帝ペンギン)は、極寒の南極で子育てをすることで知られています。
南極にある観測基地
南極では各国が観測基地を置いて研究を続けています。日本の基地としては昭和基地が知られ、内陸にはドームふじ基地などもあります。南極点にはアメリカのアムンゼン・スコット基地があります。観測に関わる人は、夏は数千人規模、冬は千人ほどに減るといわれます。
南極は「地球環境のバロメーター」
南極は、オゾン層の破壊(オゾンホール)や地球温暖化の影響があらわれやすい場所です。だからこそ、地球全体の環境の変化を知る手がかりとして、世界中の研究者が観測を続けています。南極の氷を調べると、はるか昔の地球の空気の様子までわかるのです。
よくある質問
Q. 南極に人は住んでいるの?
定住している人はいません。各国の観測基地に、研究者や技術者が交代で滞在しています。日本からも観測隊が派遣されています。
Q. 北極と南極はどう違う?
北極は海に氷が浮かんでいるのに対し、南極は氷におおわれた大陸です。生き物も対照的で、ホッキョクグマがいるのは北極、ペンギンが多く暮らすのは南極(南半球)側です。
まとめ
南極は、ただ寒いだけの場所ではなく、地球の過去と未来を映し出す特別な場所です。南極点・南極大陸・南極圏といった言葉の違いを知っておくと、ニュースもぐっと身近に感じられます。遠い氷の世界に、少し興味がわいてきたらうれしいです。