ココナッツサブレとは|歴史(発祥起源・パッケージと価格の変化・キャンペーンなど)【商品の種類も紹介】

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目次

ココナッツサブレとは

商品名ココナッツサブレ
発売日1965年7月2日
メーカー日清シスコ株式会社
製造場所埼玉県熊谷市妻沼(東京工場)
内容量4枚×4袋(小分けタイプ)
賞味期限製造日から13ヶ月
アレルゲン小麦・乳成分・大豆

ココナッツサブレは、日清シスコが1965年7月2日から製造・販売しているビスケット菓子です。2025年7月2日で発売60周年を迎える計算になります。

商品名の「サブレ」とは、フランス発祥の焼き菓子の一種で、バターの風味が強くサクサクした食感を持つクッキーの一つです。この伝統的な焼き菓子にココナッツの風味を加えた日本独自のビスケットとして開発されました。

発祥起源

会社名・状況
1965年シスコ株式会社が熊谷市妻沼で製造開始
1991年1月21日日清食品グループ傘下となり日清シスコへ社名変更
現在熊谷市にある東京工場のみで生産し全国へ出荷

ココナッツサブレは1965年に埼玉県熊谷市妻沼で誕生しました。現在も熊谷市にある日清シスコの東京工場のみで生産され、熊谷市から全国に出荷されています。日清シスコは国内2か所に工場を持ち、東京工場は生産規模の大きな拠点となっています。

1991年1月21日に日清食品が株式の60パーセントを取得して日清食品グループ傘下となり、日清シスコへ社名変更されました。シスコーンなどのシリアル食品やチョコフレークなどのチョコレート菓子も製造しており、ビスケットシリアルを中心とした菓子メーカーとして知られています。

会社の成り立ち

出来事
1924年大阪府堺市に播磨屋製菓所として創業
1934年工場増設、チョコレート製造開始
1948年ビスケット生産開始、播磨屋製菓株式会社設立
1955年シスコ製菓株式会社へ社名変更
1991年日清シスコ株式会社へ社名変更
2024年創業100周年を迎える

日清シスコは1924年に大阪府堺市で播磨屋製菓所として創業し、2024年に創業100周年を迎えた歴史ある企業です。「もっと楽しく、健やかに。」をスローガンに掲げ、お菓子の「楽しさ」、シリアルの「健やかさ」、さらに未来感や探求心、チャレンジ精神を意味する「もっと」の言葉を組み合わせた企業理念を持っています。

ココナッツサブレの特徴

食感サクサクした軽い食感
風味の由来ココナッツ・ココナッツオイル(実原料)
表面加工シュガーコート
製法ココナッツオイル練り込み製法

生地にココナッツオイルを練り込む製法で作られており、ココナッツの風味が内側からしっかりと感じられる仕上がりになっています。表面には砂糖がコーティングされており、この糖衣が独特の食感と甘みを生み出しています。

主なココナッツの風味は実原料由来である点が特徴です。ココナッツとココナッツオイルという天然の材料を使用することで、自然なココナッツの風味が味わえる商品になっています。

原材料

小麦粉(国内製造)、砂糖、ショートニング、ココナッツ、ココナッツオイル、食、脱脂粉乳、膨張剤、乳化剤(大豆由来)、香料

製品は、卵、落花生を含む製品と共通の設備で製造しています。アレルギーをお持ちの方は、購入時に商品パッケージでご確認ください。

栄養成分(4枚当たり)

エネルギー110kcal
たんぱく質1.5g
脂質4.4g
炭水化物16.0g
相当量0.22g

主成分は炭水化物で、ビスケット類として一般的な構成です。4枚でおよそ110kcalという数値は、間食としては標準的なカロリー量といえます。

ココナッツサブレの商品ラインナップ

商品名タイ特徴
ココナッツサブレ4枚×4袋オリジナルの味わい
ココナッツサブレミニ小袋タイ食べきりサイズ
ココナッツサブレミニ 4連小袋4連パックまとめ買いに便利

令和5年下半期より、内容量が5枚×4パックから4枚×4袋へと変更されています。発売当初は22枚が1つのトレーに入っており、数枚ごとに小分けされていませんでした。2016年10月17日にリニューアルが行われ、それまでの連結プラスチックパックから個別包装へと変更されました。

定番のフレーバー

商品名発売・定番化時期特徴
ココナッツサブレ トリプルナッツ定番商品ココナッツ・アーモンド・ヘーゼルナッツの3種ブレンド
ココナッツサブレ 発酵バター定番商品発酵バターを使用したコクのある味わい
ココナッツサブレ 濃厚ベイクドチーズ2025年6月30日定番化チェダーチーズと発酵バターを使用したコク深い味わい

濃厚ベイクドチーズは、2023年と2024年に期間限定商品として販売されていたものが、発売60周年記念として2025年6月30日に定番商品となりました。販売終了後には復活を望む声が多数寄せられ、約8年ぶりに登場する新たな定番商品として発売されています。

トリプルナッツは、オリジナルのココナッツサブレにアーモンドとヘーゼルナッツを加えることで、より複雑で深みのある風味になっています。発酵バターは、バターのコクが加わることで、よりリッチな味わいを楽しめる商品です。

濃厚ベイクドチーズは、チェダーチーズと発酵バターを組み合わせて焼き上げており、ひと口目からチーズの香りがしっかりと立ち上がる商品です。ベイクドチーズケーキを思わせる濃厚さとほのかな気がアクセントとなり、サブレの甘さと調和して奥深い味わいを生み出しています。

コラボレーション商品

シュークリーム味 ビアードパパとのコラボ

商品名発売時期内容
ココナッツサブレ シュークリーム2025年11月〜ビアードパパのシュークリームをイメージした風味

ビアードパパとのコラボレーションで登場したシュークリーム風味は、2025年11月から発売されています。シュークリーム専門店として知られるビアードパパの味わいを再現した商品です。

ぎゅうにゅう味 大ピンチずかんとのコラボ

商品名発売日内容
ココナッツサブレ 大ピンチ ぎゅうにゅう味2025年3月17日人気児童書「大ピンチずかん」とのコラボ商品

人気児童書とのコラボレーション商品として、ぎゅうにゅう味が展開されました。子どもたちに親しまれているキャラクターとのコラボにより、若年層への訴求を図っています。

ミネラル塩サブレ 熊谷市とのコラボ

商品名発売年内容
ミネラルサブレ(グレープフルーツ風味)2019年5月20日〜暑さ対策商品として夏季限定で発売

製造所がある埼玉県熊谷市の公式マスコットキャラクター「ニャオざね」とコラボレーションしてパッケージと包装にイラストを記しています。熊谷市は暑さ対策日本一としても知られており、その地域性を活かした商品展開です。販売期間は毎夏季のみとなっています。

コラボレーションアイス

商品名メーカー内容
ココナッツサブレサンドアイス江崎グリコココナッツサブレとバニラアイスの組み合わせ(7コ入り)

お菓子のココナッツサブレとのコラボレーションで生まれたファミリーアイスです。天然ココナッツとシュガーコートのあきないおいしさのココナッツサブレと、バニラアイスの香ばしい組み合わせが楽しめます。ご家族やお友達といっしょに食べられる7コ入りとなっています。

期間限定商品

まろやかコーヒー牛乳味 ニューレトロシリーズ

商品名発売日コンセプト
ココナッツサブレ まろやかコーヒー牛乳味2021年2月8日ニューレトロをテーマにした企画第一弾

この商品は、銭湯で販売されているコーヒー牛乳の味わいを再現するために、ミルクのコクとコーヒーのほどよい苦みに着眼して開発されました。開発担当者は、銭湯で販売されているコーヒー牛乳のほか、スーパーやコンビニで販売されている複数のコーヒー牛乳を飲み比べて、ミルクのコクとコーヒーの苦みのバランス調整に取り組みました。

前年同時期に発売した期間限定商品と比べて好調な売れ行きを記録しており、発売後、SNS等での評判は上々でした。「パッケージがかわいい」とパッケージ買いが発生したのとともに、今まで「ココナッツサブレ」を食べる機会が少なかった若い世代の人たちにも食べてもらうことができ、「おいしい」という声も多く寄せられています。

その他の期間限定フレーバー

商品名発売時期備考
ココナッツサブレ あんバター2021年、2023年、2025年複数年にわたり期間限定で発売
ココナッツサブレパインココナッツ味2024年6月17日フォーモスト ブルーシールとのコラボレーション

あんバター味は、あんことバターが加わった期間限定商品で、2021年、2023年に続き2025年も新発売され、スイーツ好きを中心に話題を集めています。サクサクのココナッツサブレの食感に、あんこの甘さとバターのコクが絶妙にマッチした商品です。

パインココナッツ味は、フォーモスト ブルーシールとのコラボレーションによる期間限定商品として2024年6月17日に発売されました。

ロングセラーの菓子ブランドでは、基幹商品の売り上げの底上げや、ブランド鮮度維持、情報発信策として期間限定商品を企画することが多く、ココナッツサブレもそのひとつです。様々なフレーバーの期間限定商品が展開されてきました。

ココナッツサブレの歴史

発売当初の時代背景

発売年1965年(高度経済成長期)
発売当初の価格50円と120円の2種類
現在価値換算約215円と約516円相当
発売当初の内容量22枚(小分けなし)

高度経済成長期の1965年に発売されました。当時の1万円は、現在の約4.3万円ほどに相当するため、当時のココナッツサブレは、現代で言うところの215円と516円ぐらいだったという計算になります。

1960年代当時の日本では、まだ珍しかったココナッツを使用した洋風のビスケットとして販売されました。高度経済成長期という時代背景もあり、新しい食文化への関心が高まっていた時期でした。

パッケージと商品形態の変遷

年代内容内容量
1965年発売開始(小分けなし)22枚
2016年10月17日小分けパッケージへリニューアル20枚(5枚×4袋)
2022年6月57周年誕生日パッケージ発売(復刻デザイン)20枚(5枚×4袋)
2022年秋頃〜段階的に内容量変更16枚(4枚×4袋)
令和5年下半期現行の形態16枚(4枚×4袋)

2016年10月17日の小分けパッケージへのリニューアルは、51年間続いた従来の形状からの変化でした。この変更により、サクサクの食感を長期間保つことができ、バッグの中に入れていつでも食べられるようになりました。モバイルしやすく、シェアしやすい、いつでもサクサクした食感が楽しめる小分け包装として、持ち運びに便利になりました。

2022年6月中旬より「ココナッツサブレ 57周年誕生日パッケージ」を発売し、発売当時のデザインを再現した復刻版パッケージが展開されました。内袋には発売当時から現在にいたる歴代のパッケージをプリントしており、ココナッツサブレの歴史を振り返ることができる特別なパッケージでした。昭和レトロな復刻版デザインで、懐かしい雰囲気を感じられる商品として販売されています。

2022年秋頃から段階的に内容量が減少し、20枚(5枚×4袋)から16枚(4枚×4袋)となりました。一袋あたりの枚数が減少し、実質的な値上げとなっています。

50周年キャンペーン

開始時期2015年3月20日(サブレの日)
イメージキャラクター私立恵比寿中学
テーマおかしなイメチェン
コンセプト変わらなさすぎた過去と別れを告げ、「ココから変わろう。」

発売50周年を迎えた2015年3月20日から、人気アイドルグループの私立恵比寿中学をイメージキャラクターに起用してキャンペーンを展開しました。「昔懐かしい、昭和のお菓子」というイメージからの脱却を目指し、50周年にあたる2015年から若年層開拓に向けた商品づくりや、プロモーションに取り組んできました。WEBなどを使った積極的なPRで大胆なイメージチェンジを図り、10代から20代の若年層のファン獲得を狙う戦略です。

50周年記念キャラクター

キャラクター名登場時期活動内容
ココ夏三郎2015年夏8月4日に全日本プロレス入団、8月29日にプロレスラーとしてデビュー

ココナッツサブレ50周年を記念したキャラクター「ココ夏三郎」が2015年夏に登場しました。8月4日に全日本プロレス入団し、8月29日にプロレスラーとしてデビューするという、ユニークなプロモーション活動を展開しています。

ココナッツサブレの用途と活用法

日常のおやつとして

場面メリット詳細
外出時の携帯小分け包装で持ち運びやすいバッグに入れても崩れにくい
職場でのコーヒータイ個包装で衛生的デスクに常備しやすい
学校のおやつ4枚ずつで適量食べ過ぎを防げる
自宅での保存湿気を防ぐ個別包装いつでも新鮮な食感を楽しめる

外出先でも気軽に食べられる小分け包装により、様々な場面で食べられるビスケットになっています。4枚ずつ小分けされているため、食べ過ぎを防ぎながら適度な量を楽しめます。

個別包装により、開封後も残りのビスケットが湿気を吸いにくくなり、いつでも新鮮なサクサク感を楽しめる状態が保たれます。

長期保存食品として

賞味期限製造日から13ヶ月
保存方法常温保存可能
主要栄養素炭水化物(エネルギー源)
利用例個人の備蓄用途

賞味期限は製造日から13ヶ月あり、長期保存が可能な食品です。この特性から、個人の備蓄用途として選ばれるケースもあります。常温で保存でき、エネルギー補給ができる炭水化物を多く含む点が特徴です。ただし、日清シスコ公式が非常食用途として明示的に謳っているわけではありません。

お菓子作りへの応用

SNSで話題のアレンジ方法 ヨーグルトとの組み合わせ

スクロールできます
組み合わせ例手順仕上がり適量の目安
リッチザヨーグルト×ココナッツサブレ11枚を突き刺して一晩寝かせるレアチーズケーキのような味わい400g前後のヨーグルトに8〜16枚
バニラヨーグルト×シュークリーム夕方に仕込み翌朝15時間後に混ぜるベイクドチーズケーキ風の味わい400g前後のヨーグルトに8〜16枚

2025年12月頃からSNS上で、ヨーグルトに入れて一晩寝かせることで、レアチーズケーキのような味わいになるというアレンジレシピが投稿されるようになりました。あるXユーザーがヨーグルトココナッツサブレを突き刺して一晩寝かせた写真を投稿したことが始まりです。

共進牧場の「リッチザヨーグルト(400グラム)」にココナッツサブレ11枚を突き刺して一晩寝かせた写真が投稿され、翌日には「正真正銘のレアチーズケーキになっていました」と報告されています。トップバリュの「バニラヨーグルト」と「ココナッツサブレ シュークリーム味」の組み合わせを紹介する投稿も見られます。

このアレンジは、ココナッツサブレヨーグルトの水分を吸収することで、チーズケーキのような食感と風味になる現象を利用したものです。ビスケットの甘みとヨーグルトの酸味が調和することで、まるでチーズケーキのような味わいが生まれます。

ヨーグルトの量に対してサブレの枚数が少ないと、水分を吸ってふやけたサブレヨーグルトを食べている感じになり、レアチーズケーキ化としては失敗する場合があります。400グラム前後のヨーグルトに対して、8枚では少なく、16枚程度が適量とされています。

その他のお菓子作りでの活用

用途作り方特徴
クッキークラスト砕いてバターと混ぜるタルトチーズケーキの土台に
クランチバーチョコレートと組み合わせる食感のアクセントに
アイストッピング砕いてふりかけるココナッツ風味を追加

クッキークラストとして砕いて使用することで、タルトチーズケーキの土台にすることができます。バターと混ぜて型に敷き詰めることで、簡単にクッキー生地を作ることが可能です。

チョコレートと組み合わせてクランチバーを作ったり、アイスクリームのトッピングとして使用したりするなど、様々な活用方法があります。ココナッツの風味が他の材料と調和しやすいため、幅広いお菓子作りに適しています。

ココナッツサブレの製造工程

生地作りの段階

段階作業内容ポイント
計量小麦粉、砂糖、ショートニング、ココナッツなどを計量正確な配合比率の管理
混合ココナッツオイルを練り込む油脂の温度や混ぜる順番が重要
調整なめらかな生地になるまで混ぜ合わせる焼き上がりの食感を均一にする

小麦粉、砂糖、ショートニング、ココナッツなどの原材料を計量し、混ぜ合わせて生地を作ります。ココナッツオイルを練り込む工程では、油脂の温度や混ぜる順番が製品の品質に影響します。

生地がなめらかになるまで混ぜ合わせることで、焼き上がりの食感が均一になります。この段階で生地の状態をしっかりと確認することが、サクサクした食感を生み出すポイントです。

成形と加熱処理

段階内容重要性
成形生地を薄く伸ばし型で抜く厚みが食感に影響
表面加工砂糖加工を施すシュガーコートの形成
焼成オーブンで焼き上げる温度と時間の管理が重要

生地を薄く伸ばし、型で抜いて成形します。ビスケットの厚みは、食感に直接影響するため管理されています。

焼成工程では、表面に砂糖加工が施されることで、シュガーコートが形成されます。この工程により、表面の独特な食感と甘みが生まれます。詳細な工程は公開されていませんが、加熱処理によって糖衣を形成しています。

オーブンで焼き上げる際の温度と時間も、サクサクした食感を生み出すための要素です。焼き過ぎると硬くなり、焼きが足りないと湿気を含みやすくなるため、適切な焼き加減の見極めが必要になります。

包装工程

段階内容効果
冷却焼き上がり後に冷ます品質の安定化
個別包装4枚ずつ袋に入れる湿気防止
外装個別包装を外袋にまとめる商品として完成

焼き上がったビスケットは、冷却された後に包装されます。小分けパッケージの場合は、4枚ずつ個別の袋に入れられ、さらにそれらを外袋にまとめて入れる形式です。

個別包装により、開封後も残りのビスケットが湿気を吸いにくくなり、いつでも新鮮なサクサク感を楽しめる状態が保たれます。

ココナッツサブレと類似商品

バターココナツとの比較

項目ココナッツサブレバターココナツ
メーカー日清シスコ日清製菓(現在は海外生産・輸入品)
発売年1965年1966年
製造場所埼玉県熊谷市(東京工場)海外(詳細不明)
現状国内で継続販売2002年以降海外生産に移行
資本関係日清食品グループグループ外

バターココナツは、1966年に日清製菓が発売したビスケット菓子で、ココナッツサブレとは別の会社の製品です。2002年に日清製菓が倒産して日本市場から消えましたが、現在は海外で生産され、日本では輸入品として流通しています。

ココナッツサブレを製造する日清シスコと、バターココナツを製造していた日清製菓は、関わりがない別の会社です。両社とも社名に「日清」が付いていますが、これは小麦粉の仕入れ先が同じだったことに由来するものであり、資本関係はありません。

発売年が1年違いで、どちらもココナッツを使用したビスケットであるため、消費者から混同されることがありますが、製造会社も製法も異なる別の商品です。

サブレという菓子カテゴリー

発祥フランスサブレ地方
特徴バターの配合が多い
食感サクサクとした軽い食感
日本での展開様々なアレンジ商品が存在

サブレとは、フランスサブレ地方が発祥とされる焼き菓子で、バターの配合が多くサクサクした食感が特徴です。日本では、この伝統的なサブレに様々なアレンジを加えた商品が展開されています。

ココナッツサブレは、このフランスの伝統的なサブレの製法を基本としながら、ココナッツという素材を加えることで独自の風味を生み出した商品です。表面のシュガーコートも、オリジナルのサブレにはない日本独自のアレンジです。

ココナッツサブレとブランド戦略

調査項目結果
ブランド純粋想起率ビスケット類で1位(2022年調査)
対象商品ビスケットクッキークラッカー
調査会社インテージ

日清シスコが2022年に実施した調査によると、「ビスケット」と聞いて思い浮かぶブランド(純粋想起)について、ココナッツサブレが1位を獲得しました。これは、長年にわたる販売実績と認知度の高さを示す指標となっています。

ビスケットクッキークラッカー類の中で、ブランドとしての想起率が高いことは、消費者の記憶に深く刻まれている証拠です。

ココナッツサブレの販売チャネル

実店舗

店舗タイ取り扱い状況特徴
スーパーマーケット定番商品として常時取り扱い最も入手しやすい
コンビニエンスストア定番商品として常時取り扱い24時間購入可能
ドラッグストア取り扱いありまとめ買いに対応
専門店店舗によって異なる限定商品の取り扱いも

スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストアなど、全国の小売店で広く販売されています。定番商品として常時取り扱っている店舗が多く、入手しやすい商品です。

バリエーション商品については、店舗によって取り扱いが異なる場合があります。期間限定商品は、発売期間中のみの取り扱いとなり、終了後は入手が難しくなります。

オンライン

購入先特徴メリット
日清食品グループオンラインストア公式直販サイト新商品情報が早い
Amazonまとめ買いに対応配送が早い
楽天市場複数店舗から選択可能ポイント還元あり
Yahoo!ショッピングまとめ買いに対応PayPay決済対応

日清食品グループのオンラインストアでは、ココナッツサブレを直接購入することができます。まとめ買いや、店頭では見つけにくいバリエーション商品の購入にも対応しています。

Amazonや楽天などの大手通販サイトでも取り扱いがあり、複数パックをまとめて購入する際に便利です。送料を考慮すると、ある程度まとめて購入する方が経済的です。

ココナッツサブレの価格推移

希望小売価格の変遷

時期希望小売価格内容量1枚あたり価格
2016年頃195円20枚(5枚×4袋)約9.75円
2022年秋〜195円16枚(4枚×4袋)約12.2円

2022年秋頃から段階的に内容量が減少し、20枚(5枚×4袋)から16枚(4枚×4袋)となりました。希望小売価格は据え置きのまま内容量が減少したため、実質的な値上げとなっています。1枚あたりの価格は約9.75円から約12.2円に上昇し、約25%の価格上昇となります。

この内容量変更は、原材料費や物流費の高騰に対応するための措置と考えられます。多くの菓子メーカーが同様の対応を取っており、業界全体の傾向となっています。

ココナッツサブレの文化的側面

「サブレの日」の制定

日付3月20日
制定者日清シスコ株式会社
制定年2015年
由来「3」「2」「0」の語呂合わせで「サ・ブ・レ」

日清シスコは、3月20日を「サブレの日」として制定しました。「3」「2」「0」の語呂合わせで「サ・ブ・レ」と読めることが由来です。2015年の50周年キャンペーンの開始日もこの日に設定されており、ブランドにとって記念すべき日となっています。

SNSでの反応

話題時期内容
ヨーグルトアレンジ2025年12月〜レアチーズケーキ化が話題に
まろやかコーヒー牛乳味2021年2月〜パッケージ買いが発生
57周年誕生日パッケージ2022年6月〜昭和レトロなデザインが評判に

近年、SNSを通じて消費者が独自のアレンジ方法を共有し、それが新たな楽しみ方として広まる現象が起きています。特に2025年12月頃から広まったヨーグルトアレンジは、従来の食べ方とは異なる新しい楽しみ方として注目を集めています。

メーカー側も、このような消費者の創意工夫を歓迎しており、SNSでの話題化がブランドの活性化につながっています。

まとめ

ココナッツサブレは、1965年の発売以来60年近く続いているロングセラービスケットです。埼玉県熊谷市にある日清シスコの東京工場で一貫して製造され、全国に出荷されています。サクサクした食感と天然ココナッツの風味、表面のシュガーコートによる甘みが特徴です。

2016年の小分けパッケージへのリニューアルにより、持ち運びやすさと保存性が向上しました。トリプルナッツや発酵バター、濃厚ベイクドチーズなどのバリエーション展開や、ビアードパパとのコラボレーションによるシュークリーム味、大ピンチずかんとのコラボによるぎゅうにゅう味など、時代に合わせた商品展開も続けています。

2015年の50周年には私立恵比寿中学をイメージキャラクターに起用し、若年層へのアプローチを強化しました。期間限定商品も積極的に展開し、まろやかコーヒー牛乳味やあんバター味など、様々なフレーバーで話題を集めています。

日常のおやつとしてだけでなく、長期保存が可能な食品として備蓄用途で選ばれるケースもあり、お菓子作りの材料としても使用されています。2025年12月頃からは、ヨーグルトと組み合わせてレアチーズケーキ風にするアレンジがSNSで投稿されるなど、消費者による新しい楽しみ方も生まれています。

ビスケット類のブランド純粋想起率で1位を獲得するなど、高い認知度を誇るココナッツサブレは、昭和、平成、令和と時代を超えて販売が続いている商品です。これからも多くの人々のおやつタイムを支えていく商品でしょう。

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