フレンチトーストとは|定義や名前の由来、香港式フレンチトーストを紹介
フレンチトーストの基本
フレンチトーストとはどんな料理?
パンに水分を含ませて加熱することで、パサパサしたパンがしっとりとした食感に変わります。
フランスでの呼び方
「フレンチ」という言葉がついていますが、フランスでは「パン・ペルデュ(Pain perdu)」と呼ばれています。
時間が経って硬くなり、そのままでは食べられなくなったパンを美味しく食べるための工夫として生まれました。
フランスでは食パンだけでなく、残ってしまったバゲットやクロワッサンなど、あらゆるパンが材料として使われるのだとか。
フレンチトーストの歴史と由来
名前の由来はどこから来たの?
・アメリカの酒屋店主「ジョーゼフ・フレンチ」が名付けたという説
・第一次世界大戦時に「ジャーマントースト」という呼び名から変更されたという説
現在世界で広く使われている「フレンチトースト」という名前は、アメリカで定着したものです。
1724年にジョーゼフ・フレンチという人物が自分の名前をつけたというエピソードが有名ですが、確実な記録は残っていません。
実際には、アメリカとドイツが敵対した第一次世界大戦の際に、もともと「ジャーマントースト」と呼ばれていた料理の名前を変えたという説が有力とされています。
古代ローマから続く歴史
パンを液体に浸して食べるという食べ方自体は、さらに古い時代から存在していました。
4〜5世紀の古代ローマの料理書には、パンを牛乳に浸して食べるレシピが記録されています。
その後、中世ヨーロッパで卵を使うようになり、現在のスタイルへと進化していったのではないでしょうか。
フレンチトーストの栄養とカロリー
1食分のカロリーはどれくらい?
| 栄養素名 | 1食分(約148g)の含有量 |
|---|---|
| エネルギー | 275 kcal |
| 炭水化物 | 38.29 g |
| 脂質 | 10.26 g |
| タンパク質 | 10.18 g |
フレンチトーストは、パン・卵・牛乳・バターを使うため、様々な栄養素を含んでいます。
文部科学省のデータをもとに計算すると、6枚切りの食パン1枚分で作った場合、カロリーは約275kcalほど。
栄養素を消費するための運動量
エネルギー量が比較的高いため、食べすぎには気をつけたいところです。
275kcalを消費するには、ウォーキングであれば約103分、ジョギングであれば約62分の運動が目安となります。
生クリームを使ったり、ベーコンを追加したりすると、脂質とカロリーが大きく跳ね上がるため、材料選びには注意が必要でしょう。
フレンチトーストの美味しい作り方
家庭で美味しく作るには?
忙しい朝でも、食パンの切り方を工夫するだけで、あっという間に中まで液が染み込んだフレンチトーストが作れます。
パンを横半分に切ることで繊維が断ち切られ、卵液が染み込みやすくなるという仕組み。
じっくり作る本格派レシピ
一方、時間をかけてじっくりと作る本格的なレシピも存在します。
ホテルオークラの公式レシピでは、厚切りの食パンを使い、片面12時間ずつ、合計24時間かけてじっくりと液を染み込ませるのだそうです。
その後、バターとサラダ油をひいたフライパンで、フタをして15分ほど弱火で蒸し焼きにするのがポイント。
弱火でじっくり火を通すことで、中身がふっくらと膨らみ、極上の食感に仕上がります。
香港式フレンチトーストの特徴
香港式の西多士とは?
香港式の西多士は、薄切りのパンにピーナッツバターを挟み、油で揚げるのが主流です。
フレンチトーストはヨーロッパやアメリカだけでなく、アジアでも独自の進化を遂げました。
香港の食堂(茶餐廳)で定番メニューとなっているのが、「西多士(サイドーシ)」と呼ばれる香港式フレンチトーストです。
薄切りの食パンにピーナッツバターを挟み、卵液をたっぷり染み込ませたあと、油で揚げる(または多めの油で揚げ焼きにする)という作り方が採用されています。
独特な甘じょっぱい味わい
揚げたてのパンの上にバターをのせ、シロップや練乳をかけて食べます。
カロリーは高くなりますが、外はサクサク、中はトロトロの食感があり、ピーナッツバターの塩気とシロップの甘さが混ざり合う「甘じょっぱさ」が癖になる味わいを生み出しているのでしょう。
参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂)|文部科学省
参考:とっても時短フレンチトースト|株式会社 明治
参考:オークラ特製 フレンチトースト|ホテルオークラ新潟