フルーチェとは|6つの種類、名前の由来や発祥の歴史

目次

フルーチェとは

フルーチェはハウス食品が開発した即席デザート。1976年(昭和55年)の発売以来、多くの家庭で親しまれているロングセラー商品です。フルーチェの最大の特徴は、家庭にある牛乳と混ぜるだけで簡単に果肉入りの冷製デザートを作れる手軽さ。特別な調理器具や技術が不要で、小さな子どもでも簡単に作れるため、親子で楽しめるデザートとしても人気があります。

牛乳を混ぜるだけで完成する理由

フルーチェが牛乳を加えるだけでとろみのあるデザートに変わるのは、科学的な原理が働いているためです。その鍵となるのが「ペクチン」という天然成分です。

ペクチンは果物に含まれる天然の凝固成分です。フルーチェの原材料には、このペクチンがあらかじめ含まれています。牛乳に含まれるカルシウムと混ざることで、ゲル化反応が起こり、液体がトロッとした食べやすい状態に変化します。この化学反応を利用することで、誰でも失敗なく本格的なデザートを作ることができます。

フルーチェの名前の由来

商品名は「フルーツ(fruit)」または「フルーティー(fruity)」と、イタリア語でお菓子を意味する「ドルチェ(dolce)」を組み合わせて作られました。

フルーチェの歴史・発祥起源

フルーチェが誕生した1976年当時、家庭でデザートを作るには多くの材料や手間が必要でした。そんな中、家庭に常備されている牛乳を活用して簡単にデザートを作るという発想が生まれました。このアイデアは画期的で、即席デザート市場の発展にも大きな影響を与えました。

発売から半世紀近く経った今でも、フルーチェは幅広い世代に支持されています。その理由は、手軽さと本格的な味わいにあります。時代とともに新しい味やバリエーションが登場し、消費者のニーズに応え続けていることも、長く愛される要因のひとつです。

フルーチェ 6つの種類

フルーチェは発売当初から進化を続け、さまざまなバリエーションが登場しています。

フルーチェ アジア

トロピカルフルーツを使用したエキゾチックな味わいが特徴です。南国のフルーツの風味を楽しめる商品として人気があります。

フルーチェ Cの果実

ビタミンCを多く含んだバージョンで、健康志向の消費者のニーズに応える形で開発されました。

フルーチェ ハンディタイプ

パウチ容器に入ったタイプで、スプーンが不要で手軽に楽しめる仕様になっています。持ち運びにも便利で、外出先でも楽しめます。

ベジタブルフルーチェ

黄緑色野菜を使用し、健康志向の高い消費者に向けて作られたフルーチェです。野菜の風味とフルーツの甘さが絶妙に組み合わさった新しいタイプのデザートです。

贅沢フルーチェ

果肉をたっぷりと使用し、より本格的な味わいを求める層に向けて開発された商品です。果実感をしっかり味わえる贅沢な仕様となっています。

フルーチェ Light

甘さとカロリーを抑えたバージョンで、ダイエット中でも楽しめるように工夫されています。ヘルシー志向の消費者に人気があります。

まとめ

フルーチェは、牛乳を加えるだけで簡単に作れる即席デザートとして、発売以来多くの家庭に親しまれています。ペクチンとカルシウムの化学反応を利用した独自の仕組みにより、誰でも手軽にとろみのあるデザートを作ることができます。時代とともに新しいバリエーションが登場し、多様なニーズに応えながら、今なお愛され続けています。

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