グミとは|発祥起源や日本と海外の違いなど

目次

グミとは

グミはゼラチンやペクチンなどのゲル化剤を使用して作られる弾力のあるキャンディの一種です。果汁や甘味料、酸味料を配合し、噛み応えのある独特の食感が特徴です。ドイツ発祥のお菓子であり、現在では世界中で親しまれています。特に日本では、柔らかい食感や豊富なフレーバー、多様な形状など、独自の進化を遂げています。

グミの起源

グミはドイツを発祥とするお菓子で、語源はドイツ語の「Gummi(ゴム)」に由来します。果汁や甘味料をゼラチンで固めた弾力のある食感が特徴で、世界中で親しまれています。特にドイツでは、1920年代にハンス・リーゲルが創業したハリボー社が「ゴールドベア」というグミを発売し、大ヒットしました。これが現在のグミの原型となり、その後世界各国で様々なグミが開発されました。

日本におけるグミの登場

誕生のきっかけ『コーラアップ』

日本で初めてグミが登場したのは1980年(昭和55年)で、明治製菓(現・明治)が発売した「コーラアップ」がその先駆けでした。当初は子供向けのお菓子として開発されましたが、発売当初の売れ行きはそこそこという状況でした。

普及のきっかけ『果汁グミ』

しかし、1988年(昭和63年)に同じく明治製菓が発売した「果汁グミ」が女子中高生の間で大ヒットし、これを機にグミ市場は急拡大しました。この成功がきっかけとなり、多くのメーカーがグミ市場へ参入し、現在では幅広いラインナップが展開されています。

日本と海外のグミの違い

日本のグミと海外のグミには大きな違いがあります。特に大きく異なるのは「食感」です。

海外のグミ

ドイツをはじめとする欧米のグミは比較的固いものが多く、噛み応えのある商品が主流です。これは、長く楽しめることや、しっかりとした弾力を求める消費者の嗜好に合わせた結果といえます。

日本のグミ

一方、日本人は柔らかい食感を好む傾向があります。これに着目した明治製菓は、日本人の嗜好に合ったソフトなグミを開発しました。この改良が市場に受け入れられ、大ヒットにつながりました。

グミの種類

日本のグミは市場での地位を確立した後も、さらなる進化を遂げています。現在では、以下のように多彩なバリエーションが展開されています。

フレーバー

初期のグミはコーラ味や果汁味が中心でしたが、現在ではさまざまなフレーバーが登場しています。例えば、

  • フルーツ系(ぶどう、りんご、オレンジ、ももなど)
  • ソーダ系(コーラ、ラムネなど)
  • ヨーグルト味や乳酸菌飲料風味
  • チョコレートキャラメルを組み合わせたもの

これらの多彩なフレーバーが、消費者の好みに合わせて選べるようになっています。

食感

日本のグミは食感の種類も豊富です。代表的なものには以下のようなものがあります。

  • もちもち系:弾力があり、しっかり噛み応えのあるタイプ
  • ぷるぷる系:ゼリーに近い柔らかい食感
  • シャリシャリ系:表面に砂糖がコーティングされ、ザクザクした食感が楽しめる
  • ハード系:噛み応えのある固めのグミ

これらのバリエーションにより、消費者は自分の好みに合った食感を選べるようになりました。

グミの進化

日本のグミがここまで多様化、進化したのは製菓メーカーの努力のたまものです。日本の製菓メーカーは、ゼラチンやペクチンを使い分けて、理想的な食感を実現するための研究を重ねています。

健康志向のグミ

近年では、健康志向の高まりを受けて、下記のように機能性成分を重視したグミも増えています。

  • コラーゲン配合グミ:美容効果を期待できる
  • ビタミン入りグミ:栄養補助食品として人気
  • プロテイングミ:運動後の栄養補給として活用される

これらの製品は、健康を意識する消費者に向けて新しいグミ市場を開拓しています。

まとめ

グミはドイツで誕生し、日本には1980年に明治製菓の「コーラアップ」として登場しました。その後、1988年の「果汁グミ」のヒットを機に、日本独自の柔らかい食感を持つグミが広まり、市場が急成長しました。

現在では、フレーバーの多様化や食感のバリエーションが増え、多くの消費者に愛されるお菓子へと発展しています。さらに、健康志向のグミの登場により、機能性食品としての側面も強まりつつあります。

日本の製菓技術が支えるグミの進化は、これからも続いていくでしょう。今後、どのような新しいグミが登場するのか、その進化に注目が集まります。

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