平野製作所が開発した「横型ピアノ線カッター」のご紹介

目次

平田製作所とは

STEP
創業

平田製作所は、1907年(明治40年)に金属加工業としてその歴史をスタートさせました。

江戸時代から受け継がれた鍛冶の技術を基に、つま切り機やワイシャツ止め、たばこ入れなど、精巧な雑貨の製造を手がけ、成功を収めます。

STEP
1940年代

これまで培ってきた技術を活かし、カミソリの製造へと事業を拡大。

自社ブランド「キング」や「チェスト」のカミソリは、日本中で大ヒットを記録し、同社の成長を支える重要な事業となりました。

STEP
1960年代

1960年代になると、平田製作所はさらに事業を拡大し、カミソリ製造に加えてプレス加工機を活用した部品製造を開始しました。

この時期には、電子部品の需要増加に応じて、プリント基板の製造も手がけるようになります。

最新鋭の設備を導入し、NCボール盤を使った穴あけや外形加工を行い、電子部品製造の分野でも先進的な技術を持つ企業として成長を続けました。

STEP
1970年代

1970年代に入ると平田製作所は外食産業の拡大を見据え、食品加工機器の開発に本格的に取り組むようになります。

その中でも特に注目されたのが小型で高効率なつま切り機「つま一番」です。

この製品はスーパーチェーンや鮮魚店、居酒屋などで広く採用され、大きな成功を収めました。

その後も「パインピラー」や「きゅうりカッター」など、革新的な製品を次々と市場に送り出し、食品加工機器メーカーとしての地位を確立していきます。

STEP
2000年代

2000年代に入ると平田製作所は大型スーパーやコンビニエンスストアの普及に対応し、中・大型の食品加工機の製造も開始しました。

また、顧客の多様化するニーズに応えるため、オーダーメイド製品の開発にも注力。

これにより製品ラインアップは標準品だけでなく、特注製品も含めて大幅に増加しました。

特にわずか3秒で野菜の皮がむける「皮むき機」は、テレビ番組でも取り上げられ、高い評価を受けました。

STEP
現在

近年、平田製作所は大量処理機の開発に注力しており、1時間に720玉のパインを自動カットできる「オートパインカッター」を開発しました。

この製品は2023年にFOOMA Award優秀賞を受賞し、食品業界における生産性向上や省人化の課題解決に大きく貢献しています。

さらに同社は人手不足が深刻な食品業界に向けて、省スペースで効率的なイチゴスライサー「いちごちゃん」など、時代のニーズに応える革新的な製品を次々と開発しています。

これからも平田製作所は、食品業界の未来を支える存在としてさらなる成長を目指しています。

横型ピアノ線カッターとは

平野製作所 | 業務用スライサー・...

平野製作所が開発した「横型ピアノ線カッター」は、食品加工の現場で重宝される業務用のカッターです。

特に製菓・製パン・惣菜などの食品工場で、大型のバター、マーガリン、チーズなどの油脂をカットする際に使用されています。

10kgや20kgといった重い材料を扱う際、手作業では時間と労力がかかりますが、この機械を使えば作業の効率化を大幅に向上できます。

横型ピアノ線カッターのニーズ

最近では、工場の人手不足や原材料価格の上昇が問題視される中、製造現場ではより効率的な生産が求められています。

特に仕入れ時にカットされた材料を調達するのが難しくなってきており、自社内でのカット作業が増えました。

こうした背景から、工場で油脂原料の前処理を自動化・効率化するための機械が必要とされています。

「横型ピアノ線カッター」は、こうしたニーズに応えるために設計されています。

横型ピアノ線カッターのメリット

  • 油脂成分が多い原料を簡単に切る
  • 多様なカットピッチへの対応
  • 水場でも使いやすいエア動力

油脂成分が多い原料を簡単に切る

バターやマーガリン、チーズのような油脂成分が多い原料は、包丁で切るのが非常に難しく、作業者に大きな負担を強います。

しかし、この横型ピアノ線カッターを使用すれば、材料をセットして扉を閉めるだけで、短時間で均等にカットできます。

このシンプルな操作によって、作業者の体力的な負担を大幅に減らし、作業時間を短縮できるのが大きな利点です。

多様なカットピッチへの対応

さらに、このカッターはピアノ線の刃枠を交換することで、様々なカットサイズに対応できます。

例えば、チーズを20×100mmのサイズにカットして次のスライサー工程に進めたり、バターや油脂を1kgのスティック状にカットして溶解時間を短縮することが可能です。

多様なニーズに応じたカットを行うことで、製造工程の効率化にも貢献します。

水場でも使いやすいエア動力

「横型ピアノ線カッター」のもう一つの大きな特徴は、エア動力で動作する点です。

この機械は電源を必要とせず、エアコンプレッサーで動かせるため、水場の多い食品工場でも安心して使用できます。

電気による故障リスクが低く、メンテナンスが容易な点も、食品工場での導入を後押ししています。

平野製作所の今後に期待!

「横型ピアノ線カッター」は、油脂原料のカット作業を効率化し、作業者の負担を軽減する優れた機械です。

手作業が難しい油脂原料を、簡単な操作で素早くカットできるため、食品工場の効率化に大いに役立ちます。

平野製作所は「多様な食材を効率よくカットできる製品を提供し続けることで、お客様の作業の効率化と省力化をサポートしていきたい」と述べており、今後の展開も期待が高まります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次