ホームパイとは
ホームパイは、不二家が1968年に発売した日本を代表する洋菓子です。薄く延ばしたパイ生地を700層にも重ねて焼き上げる独自の製法で知られ、サクサクとした食感と豊かな風味が特徴的な商品です。
ホームパイの製造方法
原材料
ホームパイの特別な味わいは、富士裾野工場の発酵専用部屋で育てた自社製発酵種(ルヴァン種)と、富士山の天然水から生まれます。バターを贅沢に使用し、生地を丁寧に折りたたむことで、驚くほど繊細な700層のパイを実現しています。
700層のパイ
生地に油脂類を薄く塗布し、何度も折りたたむ工程を繰り返します。空気を含むように慎重に折りたたむことで、サクサクとした軽い食感を作り出し、じっくりと丁寧に焼き上げることで、豊かな風味を引き出しています。
ホームパイが人気の理由
味わいの魅力
バターの豊かな風味と富士山の天然水がもたらす清らかな味わいが、ホームパイの魅力です。オリジナルの味はもちろん、様々なバリエーションも消費者を魅了し続けています。
食感の特徴
700層にも及ぶ多層構造により生まれるサクサクとした食感は、ホームパイの最大の特徴です。噛むたびに軽やかに砕け、バターの風味が口の中に広がります。
見た目の魅力
手に取りやすい適度なサイズと、美しい黄金色の焼き色、層の重なりが見える繊細な外観は、視覚的にも食欲をそそります。
ホームパイの歴史
発祥起源
1968年に発売されたホームパイは、2018年に50周年を迎えました。発売当初から常に革新を続け、パッケージデザインや製法を進化させてきました。1950年代の「デリシャスパイ」を起源とし、消費者に愛される味へと育っていきました。
記念日の制定
2017年、8月1日が「ホームパイの日」として日本記念日協会に認定されました。「ホームパ(8)イ(1)」の語呂合わせから生まれたこの記念日は、より多くの人にホームパイを知ってもらう目的で制定されました。
ホームパイの派生商品とブランド展開
「かりんと風味」「ホームパイミニ」「38枚ホームパイ」など、様々なバリエーションを展開。2011年には生地の層を1000層に増やした「こだわりバター」、2012年には「工場直送!焼きたてホームパイ」のネット販売を開始しました。
ホームパイの端っこだけを商品化した「ホームパイのみ」や、「イパムーホ」といったユニークなキャラクター商品も生み出されました。
まとめ
ホームパイは、日本の製菓文化を象徴する商品です。その独創的な製法、豊かな風味、そして絶え間ない革新により、世代を超えて愛され続けている特別な洋菓子と言えるでしょう。不二家の伝統と技術力を体現する、日本を代表する菓子なのです。