ねんりん家の「しっかり芽」とは｜マウントバームの特徴と楽しみ方

ねんりん家を代表するバームクーヘン「マウントバーム しっかり芽」。店頭で山のような形をした商品を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

しっかり芽は、ねんりん家が提供する二つのタイプのバームクーヘンのうちの一つです。外側がカリッと香ばしく、内側がしっとりとした、二つの食感を同時に楽しめることが特徴となっています。バターをたっぷりと使い、高温でしっかりと焼き上げることで生まれる独特の味わいがあります。

この記事では、マウントバーム しっかり芽とはどのような商品なのか、どのように作られているのか、そしてどのように楽しむことができるのかを、詳しく解説していきます。

しっかり芽とは何か

しっかり芽の正式な商品名は「マウントバーム しっかり芽」です。「マウントバーム」という名前は、この商品の形状が山（マウント）のように見えることから名付けられています。バームクーヘンを高温で焼き上げることで、外側が盛り上がり、山のような形状になるのです。

「しっかり芽」という名称は、食感を表しています。バームクーヘンの断面が木の年輪のように見えることから、その層を「芽」と表現しており、しっかりとした食感であることを「しっかり芽」という言葉で表現しています。

しっかり芽の見た目

しっかり芽を見ると、まず目を引くのがその形状です。一般的なバームクーヘンは平らな円筒形をしていますが、しっかり芽は外側が山のように盛り上がっています。この盛り上がりは、高温で焼き上げる過程で生地が膨らむことで生まれます。

表面には焼き色がしっかりとついており、茶色く香ばしそうな見た目をしています。この焼き色こそが、しっかり芽の特徴的な味わいを生み出す要素となっています。切り口を見ると、バームクーヘン特有の層状の構造が確認でき、外側と内側で色の違いがあることがわかります。

ねんりん家における位置づけ

ねんりん家では、二つの異なるタイプのバームクーヘンを展開しています。一つがこの「マウントバーム しっかり芽」、もう一つが「ストレートバーム やわらか芽」です。この二つは、焼き方や食感が大きく異なり、それぞれに異なる魅力があります。

しっかり芽は、バターの香ばしさと食感のコントラストを楽しみたい方に向けた商品です。一方、やわらか芽は、ふんわりとやわらかな食感を好む方に向けた商品となっています。どちらも同じねんりん家のバームクーヘンですが、全く異なる味わいを提供しています。

しっかり芽の製法

バームクーヘンは、ドイツ発祥の焼き菓子です。

円筒形の芯となる棒に生地を薄く塗り、回転させながら焼き上げることを繰り返して作られます。一層焼き上がったら、その上にまた生地を塗り、再び焼くという工程を何度も繰り返すことで、木の年輪のような層状の構造が生まれます。

この製法は時間と手間がかかります。一層ずつ丁寧に焼き上げる必要があり、生地の厚さや焼き加減を調整しながら進めていきます。

しっかり芽特有の焼き方

しっかり芽の製法で特徴的なのは、高温でしっかりと焼き上げることです。通常のバームクーヘンよりも高い温度で焼くことで、外側に香ばしい焼き色がつき、カリッとした食感が生まれます。

高温で焼くことにより、バターが溶け出し、表面でカラメル化します。砂糖もカラメル化し、独特の香ばしさと風味が加わります。この焼き方が、しっかり芽の外側の特徴的な味わいを作り出しているのです。

内側については、外側ほど高温にさらされないため、しっとりとした食感が保たれます。外側と内側で異なる焼き加減にすることで、二つの食感を同時に楽しめるバームクーヘンが完成します。

使用される材料

しっかり芽に使用される材料は、バームクーヘンの基本的な材料と同じです。小麦粉、卵、砂糖、バターが主な材料となっています。これらの材料の配合比率や質によって、バームクーヘンの味わいが決まります。

特にバターは、しっかり芽の味わいを左右する重要な材料です。バターをたっぷりと使用することで、豊かな風味が生まれます。高温で焼き上げることにより、バターが香ばしく焼け、独特の香りが生まれるのです。

しっかり芽の味わい

バターの風味

しっかり芽全体を通して感じられるのが、バターの風味です。外側では焦げたような香ばしいバターの香りが、内側では柔らかなバターの風味が楽しめます。

バターをたっぷりと使用しているため、口の中に広がるバターの味わいは濃厚です。ただし、あっさりとした味わいを好む方にとっては、やや濃厚に感じられることもあります。

食感のコントラスト

しっかり芽を食べる際に感じられるのが、外側と内側の食感の対比です。一口の中で、カリッとした食感としっとりした食感の両方を味わうことができます。最初にカリッとした外側を噛み、次にしっとりとした内側が広がるという、段階的な食感の変化を楽しむことができます。

外側の食感と味

しっかり芽を一口食べてみると、まず外側のカリッとした食感があります。高温で焼き上げられた外側は、パリッとした食感があり、噛むと心地よい音がします。

味わいとしては、バターの香ばしさがあります。バターが焦げたような香ばしい香りがあり、カラメル化した砂糖の風味も感じられます。甘さはしっかりとありますが、香ばしさが加わることで、単純な甘さだけではない味わいになっています。

内側の食感と味

外側のカリッとした部分を通過すると、内側のしっとりとした部分に到達します。内側は、バームクーヘン本来のしっとりとした食感が保たれており、やわらかく、舌触りも滑らかです。

内側の味わいは、バターと卵の風味が中心となります。外側ほど焼き色がついていないため、香ばしさは控えめですが、その分、素材本来の味わいを感じることができます。生地のきめが細かく、口の中でほろほろとほどけていく感覚があります。

しっかり芽とやわらか芽の違い

ねんりん家では、しっかり芽とやわらか芽という二つのタイプのバームクーヘンを提供しています。この二つは何が違うのでしょうか。比較しながら見ていきましょう。

焼き方の違い

しっかり芽とやわらか芽の最も大きな違いは、焼き方にあります。しっかり芽は高温で短時間焼き上げるのに対し、やわらか芽は低温でじっくりと焼き上げます。この焼き方の違いが、食感と味わいの違いを生み出しています。

高温で焼くことにより、しっかり芽は外側がカリッとし、山のような形状になります。一方、低温でじっくり焼くことにより、やわらか芽は全体的にふんわりとやわらかく、平らな形状を保ちます。

食感の違い

しっかり芽は、外側がカリッとして内側がしっとりという、二つの食感を持っています。食感のコントラストがあり、噛むごとに変化を楽しむことができます。全体として、しっかりとした食べ応えがあります。

やわらか芽は、全体的にふんわりとやわらかな食感です。口の中でほろほろとほどけていくような、やさしい食感が特徴です。しっかり芽のような食感のコントラストはなく、均一なやわらかさを持っています。

味わいの違い

しっかり芽は、バターの香ばしさが際立つ味わいです。外側の焼き色がついた部分では、カラメルのような風味も感じられます。甘さとともに、香ばしさが加わることで、複雑な味わいになっています。

やわらか芽は、バターと卵の優しい風味が中心です。香ばしさは控えめで、素材本来の味わいを楽しむことができます。甘さは適度にありますが、しっかり芽よりも全体的に優しい味わいとなっています。

選び方の考え方

どちらを選ぶかは、個人の好みによります。バターの香ばしさと食感の対比を楽しみたい方は、しっかり芽を選ぶことができます。一方、やわらかな口どけと優しい味わいを求める方は、やわらか芽が向いています。

初めてねんりん家のバームクーヘンを購入する方は、両方が入った詰め合わせセットを選ぶことで、食べ比べをすることができます。実際に食べてみることで、自分の好みを確認することができます。

しっかり芽の楽しみ方

そのまま常温で食べる

しっかり芽の基本的な楽しみ方は、常温でそのまま食べることです。

袋から取り出し、好きな厚さにカットして食べます。常温の状態では、外側のカリッとした食感と内側のしっとり感のバランスが最も良い状態で楽しめます。

カットする際は、包丁を使って1センチメートルから2センチメートル程度の厚さに切ります。厚めに切ると食べ応えがあり、薄めに切ると繊細な味わいを楽しめます。好みの厚さを見つけることも、しっかり芽を楽しむ一つの方法です。

温めて食べる方法

しっかり芽は、温めて食べることで、また異なる食べ方ができます。トースターで軽く温めると、外側がさらにカリッとして、内側がふんわりと温まります。焼きたてのような香ばしさが蘇り、バターの香りも引き立ちます。

温める時間は、1000Wのトースターで30秒から1分程度が目安です。温めすぎると焦げてしまうため、様子を見ながら調整してください。表面が少し温まり、香ばしい香りがしてきたら、適切なタイミングです。

電子レンジで温める場合は、10秒から20秒程度の短時間にとどめます。電子レンジで長時間加熱すると、生地が固くなってしまうため、注意が必要です。

飲み物との組み合わせ

しっかり芽は、さまざまな飲み物と合わせて楽しむことができます。

コーヒー

相性が良く、バターの風味とコーヒーの苦味が互いを引き立て合います。深煎りのコーヒーであれば、しっかり芽の甘さとのバランスがとれます。

紅茶

ストレートティーやミルクティーが合います。紅茶の渋みが、しっかり芽の甘さを引き締めてくれます。アールグレイのような香りの強い紅茶であれば、バターの風味と調和します。

日本茶

緑茶のさっぱりとした味わいが、しっかり芽の濃厚な味わいを中和してくれます。ほうじ茶であれば、香ばしさ同士が共鳴します。

デザートとしてのアレンジ

しっかり芽は、他の食材と組み合わせることで、デザートとしてアレンジすることもできます。

アイスクリームを添えて食べるのは、簡単なアレンジ方法です。温めたしっかり芽に冷たいバニラアイスを添えることで、温かさと冷たさの対比を楽しめます。

生クリームやフルーツと組み合わせることもできます。しっかり芽をスライスして、間にクリームやフルーツを挟むことで、層になったデザートが完成します。

しっかり芽の購入方法

しっかり芽は、どこで購入することができるのでしょうか。ここでは、購入場所と購入時の注意点について説明します。

店舗での購入

しっかり芽は、ねんりん家の店舗で購入することができます。東京駅、品川駅、銀座、池袋など、主要な駅やデパートに店舗があります。店舗で購入する場合、実物を見て選ぶことができ、すぐに持ち帰ることができます。

店舗では、一本入りの商品や、複数個が入った詰め合わせなど、さまざまなサイズの商品が用意されています。用途や予算に応じて、適切なサイズを選ぶことができます。

公式オンラインショップでの購入

店舗に行く時間がない方や、遠方にお住まいの方は、公式オンラインショップ「パクとモグ」を利用することができます。オンラインショップでは、商品の詳細な説明を読みながら選ぶことができます。

注文してから数日で商品が届くため、時間に余裕がある場合は通販が利用できます。ギフト包装やのしのサービスも提供されているため、贈り物として購入する場合にも対応しています。

購入時のサイズ選択

しっかり芽を購入する際は、サイズを選ぶ必要があります。

一本入り

バームクーヘンが丸ごと一本入っており、見栄えが良いため、贈答用として適しています。家族で分けて食べる場合にも、一本入りが便利です。

1山入り

食べやすいサイズにカットされたものです。手土産として持って行く場合や、自宅用として購入する場合に適したサイズです。価格も一本入りより安く設定されているため、気軽に購入できます。

詰め合わせ

しっかり芽とやわらか芽の両方が入っているものや、しっかり芽が複数個入っているものなどがあります。贈り物として渡す場合や、両方の味を楽しみたい場合に選ばれます。

賞味期限の確認

しっかり芽の賞味期限は、製造日から約2週間です。購入時には、パッケージに記載されている賞味期限を確認しましょう。贈り物として購入する場合は、相手がすぐに食べるとは限らないため、賞味期限に余裕のあるものを選ぶことが大切です。

店舗で購入する場合は、製造日から日が浅い商品が並んでいることが多いため、賞味期限に余裕があります。通販の場合は、配送に時間がかかることを考慮して、到着時にどのくらいの賞味期限が残っているかを想定します。

しっかり芽の保存方法

基本的な保存場所

しっかり芽は、常温で保存します。直射日光を避け、高温多湿の場所を避けて保存してください。涼しく風通しの良い場所が適しています。

冷蔵庫で保存すると、生地が固くなり、本来のしっとり感が失われてしまいます。また、外側のカリッとした食感も変化してしまうため、常温保存が推奨されます。

開封後の保存

一度開封した後は、できるだけ早めに食べることが望ましいです。空気に触れることで、乾燥したり風味が落ちたりすることがあります。

開封後に保存する場合は、ラップでしっかりと包むか、密閉容器に入れて保存します。これにより、乾燥を防ぎ、風味の劣化を遅らせることができます。それでも、開封後は数日以内に食べきることをおすすめします。

季節による注意点

夏場など気温が高い時期は、室温が高くなりすぎないよう注意が必要です。できるだけ涼しい場所で保管し、エアコンが効いた部屋に置くなどの工夫をします。

冬場は比較的保存しやすい時期ですが、暖房の近くなど、温度が高くなる場所は避けてください。温度変化が大きい場所も、品質に影響を与える可能性があるため、避けることが望ましいです。

まとめ

ねんりん家のマウントバーム しっかり芽は、外側がカリッと香ばしく、内側がしっとりとした、二つの食感を同時に楽しめるバームクーヘンです。高温でしっかりと焼き上げることで生まれる独特の味わいは、バターの香ばしさと食感のコントラストを楽しみたい方に適しています。

しっかり芽の魅力は、その製法にあります。一層ずつ丁寧に焼き上げ、高温で仕上げることで、外側の香ばしさと内側のしっとり感という、相反する二つの食感を実現しています。バターをたっぷりと使用し、カラメル化した砂糖の風味も加わることで、複雑で深い味わいが生まれています。

同じねんりん家のやわらか芽とは、焼き方も食感も大きく異なります。どちらを選ぶかは好みの問題ですが、それぞれに異なる魅力があり、両方を食べ比べることで、より深くねんりん家のバームクーヘンを理解することができます。

しっかり芽は、そのまま食べても美味しいですが、温めたり、飲み物と合わせたり、デザートとしてアレンジしたりすることで、さまざまな楽しみ方ができます。店舗でも通販でも購入でき、用途に応じてサイズを選ぶことができます。

ねんりん家のバームクーヘンを選ぶ際、しっかり芽という選択肢があることを知っていただき、その独特の味わいと食感を楽しんでいただければ幸いです。