森永製菓「おかしプリント」の導入実績と効果・メリットのご紹介

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目次

おかしプリントとは

サービス名おかしプリン
提供企業森永製菓
サービス開始2016年
導入企業数7000社以上(2025年まで累計)
出荷数1000万セット超
最小ロット300個
納期最短約3週間
受注方法森永製菓直接受注、パートナー企業経由

おかしプリントは、森永製菓が2016年に開始したノベルティー用菓子の制作サービスです。このサービスの仕組みは、既存の市販商品の中身はまったく変更せず、パッケージだけを企業ごとのオリジナルデザインとして印刷するというものです。つまり、ハイチュウプリングルズといった消費者にとってなじみのある商品を、企業のメッセージを伝える媒体として活用できるわけです。

売上実績の推移

年度売上実績
2019年度基準値
2024年度2019年度比で約2.1倍
2027年度目標2024年度比で2倍

対象商品一覧

商品名カテゴリー
ハイチュウソフトキャンディ
プリングルズポテトチップス
inバープロテイン<ベイクドチョコ>プロテインバー
森永ミルクキャラメルキャラメル
小枝チョコレート

現在、おかしプリントのラインナップには8品目が揃っています。このうち森永ミルクキャラメルと小枝については、通常の市販品とは異なる外箱サイズが採用されています。この調整により、イベント会場での配布や持ち運びがしやすい形状になっており、ノベルティーとしての実用性が高められています。中身の品質や内容量は市販品と同等に保たれたまま、用途に適した形で提供される仕組みです。

おかしプリントの特徴

デザイン制作に必要なテンプレートを提供

提供ツール対応形式特徴
デザインテンプレートダウンロード形式商品パッケージの寸法、印刷可能範囲を含む
専用フォントハイチュウブランドイメージに合った書体
入稿形式イラストレーター、パワーポイントビジネスパーソンも使いやすい

森永製菓は、おかしプリントを利用する企業に向けて、デザイン制作に必要なテンプレートをダウンロード形式で提供しています。このテンプレートには、商品パッケージの正確な寸法や印刷が可能な範囲、デザイン要素を配置してはいけない領域といった技術的な情報がすべて含まれています。企業の担当者は、このテンプレートを土台として、自社のロゴやメッセージ、イラストなどを自由に配置し、完成したデザインデータを森永製菓に入稿するという流れになります。

データの入稿形式については、デザイナー向けのイラストレーターだけでなく、ビジネスシーンで広く使われているパワーポイントにも対応しています。この対応により、専門的なデザインソフトを持っていない企業でも、社内の担当者が日常的に使用しているツールでデザインを完成させることができます。デザイン制作のハードルを下げることで、より多くの企業がサービスを利用できる環境が整えられています。

デザインの自由度が高い

要素クライアントの裁量
文字内容自由に設定可能
色の選択自由に設定可能
レイアウトテンプレート内で自由に配置
フォント専用フォントまたは独自フォントを使用可能

デザインの自由度については、基本的な規約の範囲内であれば、クライアントの意向を幅広く反映できる設計になっています。特にハイチュウについては、ブランドイメージに合わせた専用フォントが用意されており、このフォントを使用することで統一感のあるデザインを作成できます。ただし、企業独自のフォントを使用することも認められているため、既存のブランドガイドラインを持つ企業でも、そのルールに沿ったデザインを実現することができます。文字の内容や色の選択、レイアウトの配置については、テンプレートの枠組みの中で自由に決定できるため、各企業の個性やメッセージを存分に表現できる余地が確保されています。

小ロットにも対応できる

立ち上げ時の課題

課題内容
市販品の生産規模数十万個単位
ノベルティーの想定規模最少10個から
既存印刷会社の対応小規模発注の受け入れ困難
価格問題小ロットでは高単価になりビジネスとして不成立

おかしプリントのサービスが立ち上がるまでには、小ロット印刷という大きな壁がありました。通常、森永製菓が市販品を製造する際の生産規模は数十万個という単位です。一方、ノベルティーとして企業が求める数量は、当初の想定では最少10個からという極めて小規模なものでした。この規模の差が、サービス実現を困難にする要因となっていました。

既存の取引先である印刷会社に相談しても、このような小規模な発注を受け付けてもらうことは難しく、仮に対応してもらえたとしても、1個あたりの単価が非常に高額になってしまいます。数十万個単位の印刷を前提とした設備や工程では、数十個から数百個という規模に対応することは、コスト面でも技術面でも現実的ではなかったのです。この課題を解決できなければ、おかしプリントというサービス自体が成立しない状況でした。

名刺専門店との契約で解決!

この難題を解決したのは、あるイベントで偶然出会った名刺専門店との契約でした。名刺という商品は、個人や企業ごとに異なるデザインを、数十枚から数百枚という少量単位で印刷し、短期間で納品することが日常的に行われています。この名刺印刷のビジネスモデルと技術を、菓子のパッケージ印刷に応用できるのではないかという発想が生まれました。

森永製菓はこの名刺専門店と契約を結び、小ロット印刷の仕組みを構築していきました。名刺印刷で培われた少量対応のノウハウと迅速な納品体制が、おかしプリントの基盤となったのです。この工夫により、サービスは無事にスタートを切ることができました。現在では名刺専門店ではなく、小ロット印刷に対応できる印刷会社に依頼先が変わっていますが、立ち上げ当初のこの発想の転換と実行力が、事業を軌道に乗せる決定的な要因となりました。

おかしプリントの導入企業と活用事例

神戸製鋼所

商品ハイチュウ
デザイン「CO₂削減チュウ」
活用場面BtoB向けPRツール、工場での住民向けイベント
反応「面白い」「忘れない」という声

神戸製鋼所の事例では、「CO₂削減チュウ」という駄じゃれを取り入れたデザインが採用されました。この商品は、BtoB向けのPRツールとして取引先企業に配布されたほか、自社工場で開催される住民向けイベントでも活用されています。製造業という業種の性質上、硬いイメージを持たれることが多い神戸製鋼所ですが、このノベルティーを受け取った人々からは「面白い」「忘れない」といった反応が寄せられました。環境への取り組みという真面目なテーマを、駄じゃれという親しみやすい形で表現したことが、記憶に残る効果を生んでいます。

住友建機

商品ハイチュウプリングルズ
デザイン建機のイラストをあしらったもの
活用場面展示会、営業ツール
採用理由デザインの自由度の高さ、手頃な価格
付加機能プリングルズにAR(拡張現実)機能を搭載

住友建機の事例には、ノベルティーにオリジナリティーを出したいという明確な意図がありました。展示会や営業活動の場で配布するノベルティーとして、建設機械のイラストをあしらったハイチュウプリングルズが選ばれています。採用の決め手となったのは、デザインの自由度の高さと、手頃な価格設定でした。

さらに、プリングルズのパッケージには、AR(拡張現実)技術を活用した仕掛けも組み込まれています。受け取った人がスマートフォンのカメラでパッケージを読み取ると、画面上に追加のコンテンツが表示されるという仕組みです。単なる菓子のノベルティーにとどまらず、デジタル技術と組み合わせることで、より多くの情報を伝える媒体としての役割も果たしています。このように、おかしプリントのパッケージは、企業の創意工夫次第で多様な活用方法が生まれる可能性を秘めています。

岳南建設

商品ハイチュウ
デザイン「ガクナンケンセチュウ」
活用場面高校や大学での企業説明会
評価過去の雑貨や文房具より反応が良い

岳南建設の事例は、若年層へのアプローチという観点で参考になります。この企業は、高校や大学で開催される企業説明会において、「ガクナンケンセチュウ」とデザインしたハイチュウを配布しました。過去には雑貨や文房具といった一般的なノベルティーを使用した経験もありましたが、学生からの反応を比較すると、ハイチュウが最も良い結果を得られたと報告されています。

企業説明会という場面では、多くの企業がブースを並べ、学生に自社を知ってもらうために工夫を凝らしています。その中で、知名度の高い菓子ブランドを使用し、企業名を駄じゃれで組み込んだノベルティーは、学生の記憶に残りやすかったと考えられます。食品というカテゴリーは、その場で消費できる手軽さもあり、学生にとって受け取りやすいノベルティーとして機能しました。企業認知度の向上という目的において、おかしプリントが一定の効果を発揮した事例です。

横浜マリノス

商品ハイチュウ
デザイン「日産スタジアムで夏休みチュウ」
活用場面VIP向けイベント
特徴初の食品ノベルティー採用
採用理由最小ロットが少なかった点

横浜マリノスの事例では、VIP向けイベントという特別な場面でおかしプリントが採用されました。「日産スタジアムで夏休みチュウ」とデザインされたハイチュウが、サポーター向けの特別イベントで配布されています。横浜マリノスにとって、ノベルティーとして食品を採用したのはこれが初めてでした。

スポーツチームのノベルティーとしては、タオルやキーホルダーといったグッズが定番ですが、今回は食品という新しいカテゴリーに挑戦した形です。結果として、イベントに参加した大人からも子どもからも好評を得ることができました。採用の決め手となった要因の一つは、最小ロットの少なさです。VIP向けという限定的なイベントでは、配布対象者の数が限られているため、大量のノベルティーを発注する必要がありません。300個から発注できるという条件が、このような特別なシーンでの活用を可能にしました。

その他の導入企業

企業名商品デザイン・特徴
ユミルリンクプリングルズメッセージングソリューションの訴求
ネスタリゾート神戸ハイチュウ「アドベンチュウ」

森永製菓自身もノベルティー関連のイベントでおかしプリントをアピールしています。

駄じゃれの活用事例

企業・団体駄じゃれデザイン
創業100周年企業「創業100チュウ年」
神戸製鋼所「CO₂削減チュウ」
岳南建設「ガクナンケンセチュウ」
横浜マリノス「日産スタジアムで夏休みチュウ」
ネスタリゾート神戸「アドベンチュウ」

おかしプリントで使用される駄じゃれは、すべてクライアント側が考案したものです。森永製菓はあくまでデザインツールと印刷サービスを提供する立場であり、具体的な言葉遊びのアイデアは各企業の担当者から生まれています。

ハイチュウ」という商品名の「チュウ」という音を活用することで、様々なメッセージと組み合わせることができます。「創業100チュウ年」は周年記念を伝える表現として、「CO₂削減チュウ」は環境への取り組みを示す表現として機能しています。駄じゃれという形式は、真面目なメッセージであっても堅苦しさを和らげ、受け取った側に笑顔をもたらす効果があります。そして、その笑顔と共に企業名やメッセージが記憶に刻まれていくという仕組みです。

広告や宣伝において、人々の記憶に残るためには、何らかの印象的な要素が必要です。駄じゃれという言葉遊びは、その印象を作り出す手法の一つとして、おかしプリントの活用事例の中で繰り返し登場しています。

クライアント側の評価ポイント

おかしプリントを導入した理由

デザインの自由度様々な文字をデザインできる
最小ロット300個から発注可能
コストパフォーマンス手頃な価格設定
品質の信頼性既存市販商品と同じ中身
納期最短約3週間

おかしプリントが多くの企業から選ばれている理由には、いくつかの実務的な要因があります。最小ロット300個という設定は、展示会での来場者への配布、企業説明会での学生への配布、VIP向けイベントでの限定配布など、様々な規模の催しに対応できる数量です。

従来のノベルティー制作では、数千個単位での発注が一般的でした。この規模では、大企業や大規模イベントでなければ活用が難しく、中小企業や地域密着型のイベントでは現実的な選択肢とはなりませんでした。おかしプリントの300個という最小ロットは、こうした状況を変える設定になっています。中小企業にとっても手が届きやすく、地域のイベントや社内行事でも活用できる規模です。

発注から納品までの期間が最短約3週間という点も、実務上の利便性を高めています。イベントの開催が決定してから準備を進める際、短い納期で対応できることは、スケジュール管理の面で大きな利点となります。

品質に対する信頼

おかしプリントにおいて、中身が既存の市販商品と変わらないという点は、品質に対する信頼を生み出しています。ハイチュウや森永ミルクキャラメルは、何十年にもわたって日本の消費者に親しまれてきた商品です。この長い歴史の中で培われたブランドの信頼性が、ノベルティーとしての価値を支えています。

食品をノベルティーとして採用する際、企業側が懸念するのは衛生面や品質の管理です。製造工程が不透明な商品や、聞き慣れないブランドの食品を配布することには、リスクが伴います。受け取った側が口にすることをためらったり、企業イメージに悪影響を与えたりする可能性があるためです。

おかしプリントでは、この懸念が最小限に抑えられています。誰もが知っている森永製菓という大手メーカーの商品であり、コンビニやスーパーで日常的に販売されている品質そのものです。受け取った側は、安心して口にすることができます。この安心感が、食品ノベルティーとしての採用を後押ししている要因の一つとなっています。

おかしプリントが与える企業イメージへの影響

親しみやすさUP

業種効果
製造業(神戸製鋼所)硬いイメージから親しみやすいイメージへ
建設業(住友建機、岳南建設)柔軟な企業姿勢のアピール

硬いイメージを持たれがちな企業が、おかしプリントを通じて親しみやすさを表現する事例が見られます。製造業や建設業といった業種では、専門性の高さや技術力が強調される一方で、一般の人々からは距離を感じられることがあります。こうした企業が、駄じゃれを含んだ菓子のノベルティーを配布することで、堅い印象を和らげ、柔軟な企業姿勢をアピールすることができます。

神戸製鋼所や住友建機、岳南建設といった企業の事例がこれに該当します。いずれも製造業や建設業という、一般消費者と直接の接点が少ない業種です。BtoB取引が中心の企業にとって、取引先や地域住民、学生といった様々な対象に対して親しみやすいイメージを伝えることは、広報活動の重要な課題となります。おかしプリントは、この課題に対する一つの解決策として機能しています。

話題性UP

知名度の高い菓子ブランドを活用することで、ノベルティーそのものが話題となる効果が生まれます。単に「ハイチュウをもらった」という経験ではなく、「こんなデザインのハイチュウをもらった」という会話が生まれやすくなります。この会話が、職場や家庭、友人との間で交わされることで、配布した企業の名前やメッセージが自然と広がっていきます。

さらに、SNSでの拡散という側面も無視できません。珍しいデザインのノベルティーを受け取った人々は、その写真を撮影してSNSに投稿することがあります。投稿を見た人々は、そのデザインに関心を持ち、どこで手に入れたのか、どんな企業が配布しているのかといった情報を求めます。この一連の流れが、ノベルティーを配布した企業の認知度向上に寄与します。ノベルティーは配布した瞬間で終わるのではなく、受け取った人々の行動を通じて、さらに広い範囲に影響を及ぼす可能性を持っているのです。

今後の展開

森永製菓の方針

森永製菓でおかしプリント事業を担当する大森貴裕氏のコメントによると、今後の方針は以下の通りです。

  • 商品ラインアップの拡大
  • おかしプリントの認知度向上
  • ノベルティー市場の開拓
  • 森永製菓のブランド力の活用

森永製菓でおかしプリント事業を担当する大森貴裕氏は、今後の展開について具体的な方向性を示しています。現在8品目となっている商品ラインナップを今後さらに拡大し、より多くの企業がおかしプリントを活用できる環境を整えていく計画です。商品の選択肢が増えることで、企業は自社のブランドイメージや配布する対象者の嗜好に合わせて、最適な商品を選べるようになります。

また、おかしプリントの認知度を高めることも重要な課題として位置づけられています。現時点で7000社以上という導入実績がありますが、ノベルティー市場全体から見れば、まだ成長の余地があります。より多くの企業におかしプリントの存在を知ってもらい、ノベルティーの選択肢の一つとして検討してもらうことが、今後の展開における目標となっています。

こうした取り組みの根底にあるのは、森永製菓が長年培ってきたブランド力です。安心・安全という消費者からの信頼を、ノベルティー市場においても活用していくという方針が明確に示されています。

市場での位置づけ

おかしプリントは、企業のブランディングツールとしてのノベルティーという位置づけを明確にしています。単なる販促品として配布するだけでなく、企業のメッセージを伝え、受け取った側の記憶に残る仕掛けとして設計されているという点が、このサービスの本質です。

2027年度に2024年度比で2倍増を目指すという目標からは、森永製菓がノベルティー市場でのおかしプリントの存在感を高めようとする意欲が読み取れます。売上を2倍にするという数値目標は、現状に満足することなく、さらなる成長を目指す姿勢の表れです。この目標を達成するためには、新規顧客の開拓だけでなく、既存顧客によるリピート利用も重要な要素となります。一度おかしプリントを利用した企業が、その効果を実感し、継続的に活用していくという循環を作り出すことが、事業の持続的な成長につながります。

まとめ

サービス開始年2016年
導入企業数7000社以上(2025年まで累計)
出荷数1000万セット超
対応商品数8品目
主な特徴クライアント自身でデザイン作成、小ロット対応、短納期

森永製菓の「おかしプリント」は、既存の菓子商品のパッケージをオリジナルデザインで小ロット印刷できるサービスとして、2016年の開始以来、7000社以上に導入されてきました。

クライアント自身がデザインを作成できるテンプレート提供、300個からの小ロット対応、最短3週間の納期という条件が、中小企業から大企業まで幅広く利用される要因となっています。

知名度の高い菓子ブランドを活用することで、企業のPRツールとしての効果を発揮し、受け取った側の記憶に残るノベルティーとして機能しています。

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