スイーツを食べる時間ランキング｜コンビニ＆スーパーマーケット

株式会社モンテールが実施した「スーパー・コンビニ スイーツ白書2025」では、スーパーとコンビニで購入したスイーツを、人々がどのようなシーンで食べているのかが調査されました。この調査は16歳から64歳までの男女約1,000人を対象に、インターネット調査として実施されています。

この調査結果からは、スーパーとコンビニという購入場所の違いによって、スイーツを食べるシーンにも違いがあることが明らかになりました。スーパーのスイーツは家族との時間に選ばれやすく、コンビニのスイーツは個人のリラックスタイムや仕事関連のシーンで選ばれやすい傾向があります。また、両方の購入場所で休憩時間にスイーツを食べる人が増えており、スイーツが日常生活の中でリフレッシュの手段として定着してきていることがわかります。

スーパーのスイーツは家族の時間に選ばれる

家族で団らんしているときが28.8%で1位を獲得

前年から首位が入れ替わった理由

スーパーで購入したスイーツを食べるシーンの1位は「家族で団らんしているとき」で28.8%でした。この項目は前年1位だった「自宅でテレビを見ながら」を僅差で抜いて首位になっています。2位の「自宅でテレビを見ながら」は28.6%で、わずか0.2%の差となっています。

この結果から、スーパーで購入したスイーツが家族で共有する時間のお供になっていることがわかります。スーパーは家族での買い物で利用されることが多く、複数個入りの商品や大容量の商品も豊富にあるため、家族で分け合って食べやすいという特徴があります。

トップ5に見る多様な楽しみ方

3位の「自宅での暇な時間に」は26.3%、4位の「1人でいるとき」は25.2%となっており、家族との時間だけでなく、個人の時間にもスーパーのスイーツは楽しまれています。5位の「小腹が減ったとき」は21.8%で、空腹を満たす目的でスイーツを食べる人も一定数いることがわかります。

スーパーでは前年より休憩時間の利用が1.8%増加

ランクアップした背景

6位の「休憩時間の時に」は14.8%で、前年より1.8%増加しています。前年は7位でしたが、今年は6位にランクアップしました。お昼時や午後の休憩時間に、スーパーで購入したスイーツを食べる人が増えているようです。

価格の手頃さが後押し

この傾向は、在宅勤務の広がりや、スーパーで購入したスイーツを職場に持参する習慣が定着してきたことを示唆しています。スーパーのスイーツは価格が手頃であるため、日常的な休憩時間のお供として選びやすいという利点があります。

コンビニのスイーツは個人のリラックスタイムに最適

自宅でテレビを見ながらが26.8%で安定の1位

トップ5の安定した傾向

コンビニで購入したスイーツを食べるシーンの1位は「自宅でテレビを見ながら」で26.8%でした。トップ5項目は前年と同様の結果となっており、コンビニスイーツの食べ方には安定した傾向が見られます。

2位の「自宅での暇な時間に」は25.3%、3位の「家族で団らんしているとき」は25.2%、4位の「1人でいるとき」は24.4%となっています。コンビニで購入したスイーツは、自宅でのゆったりした時間に食べる人が多いことがわかります。

コンビニの利便性が支える食べ方

コンビニは24時間営業の店舗も多く、思い立ったときにすぐに購入できる利便性があります。そのため、急に甘いものが食べたくなったときや、帰宅途中に立ち寄って購入するといった使い方がされていると考えられます。個包装の商品が多いことも、一人で食べる際に適しているといえます。

コンビニでは仕事関連のシーンが3項目でランクアップ

休憩時間のランクアップ

6位の「休憩時間の時に」は16.4%で、前年より1.1%増加しています。前年は7位でしたが、今年は6位にランクアップしました。コンビニは職場の近くにあることが多く、休憩時間に立ち寄りやすいという特徴があります。

仕事終わりの需要拡大

7位の「仕事終わりに」は14.6%で、前年より2.0%増加してランクアップしています。仕事を終えた後に、コンビニに立ち寄ってスイーツを購入し、帰宅後に食べるという習慣を持つ人が増えているようです。これは1日の締めくくりとして、自分へのご褒美にスイーツを選ぶ行動パターンといえます。

仕事中の利用が新たにランクイン

10位の「仕事をしているとき」は8.4%で、前年はランク外でしたが今年は10位にランクインしました。仕事中の気分転換や集中力維持のために、コンビニのスイーツを食べる人が増えている傾向にあります。コンビニのスイーツは片手で食べやすい商品も多く、仕事をしながらでも食べやすいという点が支持されているようです。

購入場所による食べるシーンの違いが明確に

スーパーは家族の時間、コンビニは個人の時間に選ばれる

スーパーは家族の時間、コンビニは個人の時間

スーパーで購入したスイーツを食べるシーンの1位は「家族で団らんしているとき」（28.8%）であるのに対し、コンビニで購入したスイーツを食べるシーンの1位は「自宅でテレビを見ながら」（26.8%）となっています。

この違いは、購入場所の特性を反映しています。スーパーは家族での買い物が多く、家族で分け合えるスイーツを選ぶ傾向があります。一方、コンビニは個人で立ち寄ることが多く、自分一人で楽しむためのスイーツを選ぶ傾向があります。

それぞれの役割の明確化

スーパーでは「家族で団らんしているとき」が1位になったことで、家族との時間を豊かにする存在としてスイーツが機能していることが明らかになりました。コンビニでは「自宅でテレビを見ながら」が1位になったことで、より個人的なリラックスタイムに選ばれる傾向が示されています。

トップ5は共通だが順位と割合に違いが見られる

基本的なシーンは共通

スーパーとコンビニの両方で、トップ5には「自宅でテレビを見ながら」「自宅での暇な時間に」「家族で団らんしているとき」「1人でいるとき」「小腹が減ったとき」といった項目が入っています。順位には違いがありますが、基本的な食べるシーンは共通していることがわかります。

家族との時間における違い

スーパーでは「家族で団らんしているとき」が28.8%で1位、コンビニでは25.2%で3位となっており、3.6%の差があります。この差は小さいように見えますが、スーパーの方が家族との時間により結びついていることを示しています。

テレビを見ながら食べる習慣

コンビニでは「自宅でテレビを見ながら」が26.8%で1位、スーパーでは28.6%で2位となっており、どちらも高い割合を示しています。テレビを見ながらスイーツを楽しむという行動は、購入場所に関わらず広く行われていることがわかります。

両方の購入場所で仕事関連シーンが増加傾向

両方の購入場所で休憩時間が増加

スーパーとコンビニの両方で「休憩時間の時に」が前年よりランクアップしており、休憩時間にスイーツを食べる人が増えています。スーパーでは14.8%（前年より1.8%増）、コンビニでは16.4%（前年より1.1%増）となっています。

コンビニで顕著な仕事関連の増加

コンビニでは「仕事終わりに」が14.6%で前年より2.0%増加しており、「仕事をしているとき」が8.4%で前年のランク外から10位にランクインしています。これらの結果から、仕事中やその前後にコンビニのスイーツを食べる人が増えている傾向が明らかです。

働き方の変化との関連

この傾向の背景には、働き方の変化や、スイーツを気分転換の手段として活用する意識の広がりがあると考えられます。コンビニは職場の近くにあることが多く、短時間で立ち寄れる利便性が、仕事関連シーンでの利用を後押ししているようです。

前年との比較で見える消費行動の変化

今年はスーパーとコンビニで異なるランキング結果に

昨年までは同じ順位だった

昨年の調査では「スーパー」と「コンビニ」でランキングトップ10項目が全て同順位でしたが、今年はそれぞれの特徴が見られる結果となりました。この変化は、消費者がスーパーとコンビニのスイーツを、それぞれ異なるシーンで使い分けるようになってきたことを示しています。

スーパーでの変化

スーパーでは「家族で団らんしているとき」が前年の2位から1位に上昇し、「自宅でテレビを見ながら」が前年の1位から2位に下降しています。わずかな差ではありますが、家族との時間におけるスイーツの役割が強まっていることがわかります。

コンビニでの安定と変化

コンビニでは前年と同じトップ5の順位が維持されており、食べるシーンに安定した傾向が見られます。ただし、6位以降では「休憩時間の時に」「仕事終わりに」「仕事をしているとき」といった仕事関連のシーンが増加しており、変化が見られます。

休憩時間と仕事関連の増加

休憩時間の全体的な増加

スーパーとコンビニの両方で「休憩時間の時に」が前年の7位から6位にランクアップしています。スーパーでは前年より1.8%増加、コンビニでは前年より1.1%増加しており、休憩時間にスイーツを食べる習慣が広がっていることがわかります。

コンビニでの仕事終わりの増加

コンビニの「仕事終わりに」は前年より2.0%増加しており、仕事を終えた後の楽しみとしてコンビニのスイーツを選ぶ人が増えています。「仕事をしているとき」は前年ランク外から10位にランクインしており、仕事中にスイーツを食べることが以前より受け入れられるようになってきたことを示しています。

スイーツの新しい役割

これらの変化は、スイーツが単なる嗜好品ではなく、日常生活の中で気分転換やリフレッシュの手段として機能していることを示しています。特にコンビニのスイーツは、仕事に関連するシーンで活用されることが増えており、働く人々の生活に溶け込んできているといえます。