パピコとは
パピコは、江崎グリコが開発したブローボトル入りの氷菓で、日本の夏を象徴する商品の一つです。手を汚さずに簡単に楽しめるよう考案され、発売以来、多くの人々に愛され続けています。
グリコの商品にはおなじみの、明るく歯切れの良い3文字の名前です。この響きが、どこか親しみやすさを生み出している気がします。
パピコの魅力
特徴 | 詳細 |
---|---|
パッケージ | 独自のブローボトルで手を汚さず食べられる |
食感 | スムージータイプで滑らかな食べ心地 |
シェアのしやすさ | 2本入りで家族や友人と分け合える |
パピコの初期
初期のパピコはガリガリとした食感が特徴でしたが、この硬い食感は一部の大人の消費者に敬遠される要因となりました。1998年、スムージータイプへの変更が行われ、よりなめらかな食感に進化しました。
パピコのフレーバーの展開
初めて発売されたフレーバーは乳酸ミルク味で、現在はホワイトサワー味として親しまれています。その3年後にはチョココーヒー味が登場しました。
一時期、ホワイトサワー味は夏季限定フレーバーとして扱われましたが、2015年からは秋冬向けに濃いホワイトサワー味が販売されるようになりました。この戦略は、「白い色の氷菓は売れない」という業界のジンクスを打ち破り、幅広い年齢層に支持される結果となりました。
パピコのパッケージ
ブローボトルという独自の容器は、手を汚さずに食べられるという利便性を提供します。このアイデアは、子供から大人まで幅広い年齢層に受け入れられる大きな要因となりました。また、シェアしやすいという点も家族や友人との楽しい時間を演出します。
記念日「パピコの日」
「パピコの日」は、江崎グリコの氷菓「パピコ」にちなんで制定された記念日で、毎年8月5日に祝われます。この日は、夏の暑い時期にパピコを楽しんでもらいたいという願いから設けられ、夏場の需要が高い氷菓として、キャンペーンやSNSイベントを通じて消費者との交流を深める機会にもなっています。
パピコの人気
アイスクリーム業界には「6メガブランド」と呼ばれる長寿商品がありますが、パピコはその一角を占める存在です。継続的な改良や新しいフレーバーの導入により、発売から数十年経った現在も高い人気を誇っています。
6メガブランドとは
6メガブランドとは、日本のアイスクリーム市場で長年にわたり高い人気を誇り、幅広い世代に愛され続けている6つの代表的なアイス商品の総称です。それぞれが独自の特徴やコンセプトを持ち、定番フレーバーだけでなく季節限定の味や新たな展開を通じて進化を続け、日本のアイス市場を牽引している存在です。
商品名 | 製造メーカー | 発売年 | 特徴 |
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パピコ | 江崎グリコ | 1974年 | スムージー食感、ブローボトルでシェアしやすい |
ピノ | 森永乳業 | 1976年 | 一口サイズで食べやすく、チョココーティングが滑らかな口当たり |
ガリガリ君 | 赤城乳業 | 1981年 | シャリシャリ食感、低価格で幅広い層に人気 |
雪見だいふく | ロッテ | 1981年 | もちとアイスの組み合わせ、日本独自のデザート文化 |
スーパーカップ | 明治 | 1994年 | 大容量で濃厚な味わい、季節限定フレーバーも展開 |
パルム | 森永乳業 | 2005年 | 濃厚なチョコレートコーティング、プレミアムな味わい |
日本の菓子文化を象徴する存在
パピコは単なる氷菓の枠を超え、日本の夏の風物詩として愛される存在です。その手軽さや独特の味わい、そして常に進化を続ける姿勢は、日本の菓子文化を象徴しています。江崎グリコのパピコは、今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。