お刺身で食べたい魚介3選|イサキ・サワラ・イカの味・旬・栄養とアニサキス対策

刺身で食べたいおいしい魚介を3つ、ゴンザレス美がご紹介します。今回取り上げるのはイサキ・サワラ・イカ。それぞれの味わいや旬、選び方、栄養を、私の好みも交えてまとめました。生で食べるときに気をつけたいアニサキスについても、最後に予防法をしっかり解説します。
(もともと個人で書いていた記事を、このサイト用に書き直したものです。)
1.イサキ|クセのない白身、刺身でこそ

まずはイサキ。クセがなく、刺身でこそ持ち味が生きる白身魚です。
イサキは刺身(生)で食べられる?
イサキは生でも食べられる白身魚で、むしろ刺身が定番ともいわれます。新鮮なものが手に入ったら、ぜひ生で味わってみてください。
イサキの刺身は、どんな味?
脂に甘みがあって、とろりとなめらかな食感。旬の時期はさらに脂がのって、口当たりがやさしくなります。臭みもほとんどないので、刺身が得意でない方にもすすめやすい一尾です。
イサキの旬はいつ?

イサキの旬は、5〜7月の初夏から梅雨どきにかけて。夏の産卵を前に、卵のための栄養をたっぷり蓄える時期だからです。とはいえ旬を外してもおいしく食べられ、身の締まる冬のイサキを好む人も少なくありません。
イサキの選び方
- 大きい
- 身が固い
- 丸みを帯びている
- お腹が張っている
こうした特徴を持つ個体がおいしいとされます。目の濁りで鮮度を見る魚は多いのですが、イサキの目はもともと白っぽく濁っているため、ここは判断材料になりません。鮮度のよいイサキは、白身に透明感があるのが目印です。
イサキのさばき方

さばくときは、まず鱗を引きます。飛び散りやすいので気をつけましょう。鱗を取ったら頭を落としておろし、皮を引いて薄造りにするのがおすすめ。淡白に見えて甘く、噛むほどにねっとり旨みが広がります。初夏にはぜひ食卓へ。
2.サワラ|鮮度がよければ刺身は格別

続いてサワラ。鮮度さえよければ、刺身は本当に格別です。
サワラは刺身(生)で食べられる?
刺身でも食べられます。ただしサバの仲間で鮮度が落ちやすく、スーパーの刺身ではあまり見かけません。水揚げから早い時間で仕入れ、温度を上げないように扱うのがポイントです。
サワラもアニサキスに注意
サワラにもアニサキスが寄生している場合があります。生で食べるなら油断は禁物。具体的な予防法は、この記事の後半でまとめて解説します。
サワラの刺身は、どんな味?

淡白なのに甘みがあり、青魚らしい臭みはほとんど感じません。水分を多く含んで、食感は柔らかくしっとりジューシー。皮と身のあいだに独特の香りがあるので、皮を残して炙りにしてもおいしくいただけます。
サワラの旬はいつ?
旬は地域によって異なり、関東では冬、関西では春が目安。冬は産卵前で脂がのり、春はさっぱりとした味わいになります。産卵を終えた夏は脂のりが落ちるため、刺身ならこの時期は避けたほうが無難でしょう。
サワラの選び方

- 目が澄んでいる
- 身が固い
- 銀色に光っている
刺身で味わうなら鮮度が何より大切なので、この特徴を持つ個体を選びましょう。さっぱり上品なサワラの刺身は、一度食べるとまた恋しくなる味。旬のものを見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。
3.イカ|おいしくて、栄養も頼もしい

最後はイカ。食卓でも料理店でもおなじみですが、実はおいしいだけでなく、うれしい栄養も詰まっています。
イカに含まれる主な栄養素
| タウリン | イカの甘みのもと。疲労回復をサポートする成分として知られ、肝機能やコレステロール対策に関わるともいわれる |
|---|---|
| 亜鉛 | 新陳代謝や免疫に関わるミネラル。髪の主成分ケラチンの合成にも関わるとされる |
| DHA・EPA | 青魚に多い不飽和脂肪酸。中性脂肪やコレステロール値を下げる働きがあるとされる |
| ナイアシン(ビタミンB3) | 皮膚や粘膜の健康、神経の安定に関わるとされるビタミン |
※はたらきは一般的に言われている内容で、効果の感じ方には個人差があります。あくまで食事として楽しむ目安としてご覧ください。
タウリンはイカを食べたときの甘みのもとで、栄養ドリンクにもよく入っている成分。亜鉛はミネラルの一種で、海に生きるイカには鉄やリンとあわせて豊富に含まれます。DHA・EPAは魚介でおなじみの不飽和脂肪酸、ナイアシンはイカに比較的多いビタミンです。
イカは高たんぱく・低カロリー
イカは魚介のなかでも脂肪が少なく低カロリーで、たんぱく質は多め。ダイエットや筋トレ中の方が好む、高たんぱく低カロリーの食材です。よく噛んで食べる食材でもあるので、満腹感を得やすいともいわれます。
摂取カロリーだけを減らすと筋肉まで落ちてしまいがち。体づくりの観点では、カロリーを抑えつつたんぱく質もきちんと摂るのがよいとされています。イカはその点で頼もしい味方です。
刺身で食べる前に|アニサキスに注意

ここまでおいしさの話をしてきましたが、生の魚介で気をつけたいのがアニサキスです。サバやイカなど多くの魚介に寄生しており、誤って食べると食中毒の原因になります。安心して刺身を楽しむために、特徴と予防法を押さえておきましょう。
アニサキスとは
アニサキスは寄生虫(線虫類)の一種です。半透明の白色で、長さは2〜3cm、幅1mmほどの細長い紐状。肉眼でも見えるサイズです。
体内に入るとどうなる?(症状)
生きたアニサキスを食べてしまうと、胃や腸の壁に食いつき、激しい痛みを起こすことがあります。食後数時間ほどでみぞおちに強い痛みが出て、吐き気や嘔吐を伴うことが多く、これがいわゆるアニサキス症。下腹部の痛みやじんましん、まれにアナフィラキシーや重症化が起こる場合もあります。多くは数日で治まりますが、症状が強いときは無理をしないでください。
アニサキスが寄生しやすい魚介
国内のアニサキス症でとくに多いのはサバ類です。ほかにイワシ・カツオ・サケ・イカ・サンマなどでも報告があります。サバ、アジ、イカなどが、アニサキスの宿主であるオキアミを食べることで寄生していく流れです。
アニサキス食中毒を防ぐ基本
厚生労働省は、予防のポイントとして「鮮度」「目視」「冷凍・加熱」を挙げています。家庭でできる対策を整理すると、次のとおりです。
- 冷凍する:-20℃で24時間以上冷凍すると死滅します
- 加熱する:70℃以上(60℃なら1分)の加熱で死滅します
- 新鮮なものを選ぶ:そのうえで早めに内臓を取り除きます
- 目視で取り除く:身に半透明で細長い虫がいないか確認します
生きている間は内臓にいることが多いものの、宿主が死んで時間がたつと身(筋肉)へ移動していきます。だから「鮮度のよいうちに内臓を外す」ことが効くわけです。
注意したいのは、酢じめ・塩漬け・醤油・わさびでは死滅しないこと。「酢で締めたから安心」は誤りなので気をつけてください。よく噛めば死ぬともいわれますが確実ではないため、まずは冷凍・加熱・鮮度・目視を優先しましょう。
もし生の魚介を食べたあとに激しい腹痛などの不快な症状が出たら、早めに医療機関へ相談してください。
魚介は、おいしく安全に
イサキ・サワラ・イカ、それぞれに違った旨みがあって、刺身で食べると魅力がよく伝わります。アニサキス対策さえきちんとすれば、生のおいしさを安心して楽しめます。旬の魚介を見かけたら、今回の選び方や注意点を思い出しながら、食卓に並べてみてください。