エコ・バッケンとは
エコ・バッケンは業務用オーブンです。最新技術を駆使し、環境への配慮を最優先に設計。従来のオーブンでは難しかったエネルギー効率の大幅な向上を実現しながら、焼成能力を損なうことなく節電や運用コストの削減を可能にし、持続可能な社会への貢献をも目指しています。
エコ・バッケンの特徴
アイドリングカットシステム
エコ・バッケンは、焼成していない時間のエネルギー消費を徹底的に削減するアイドリングカットシステムを搭載しています。
通常のオーブンでは炉内温度がわずかに下がるだけで頻繁に火が入るため、エネルギーのロスが発生しがちです。
しかしエコ・バッケンでは、炉内温度が10℃下がるまで火を入れない設計となっています。そして、火を入れた際には高密閉性を誇る炉構造が温度回復を迅速に行います。
高い節電効果
エコ・バッケンは実際のテストでも驚異的な節電効果を証明しています。
フランス天板2枚を使用した焼成試験では1時間あたり約9%の消費電力削減を達成。この結果は日々の運用コストを確実に下げるだけでなく、長期的な経済的メリットも提供します。
エネルギー効率が飛躍的に向上し、運用コストの削減を実現したエコ・バッケンは、特に大量生産を行う製菓業者にとって大きな武器となるでしょう。
ECOスイッチ
エコ・バッケンは「荒火」「軟火」「極軟火」の3段階の火力を簡単に切り替えられるECOスイッチを搭載しています。
さらに火力バランスを自動調整することで基本電力を約30%削減。「荒火」(最大火力)を必要に応じて制限し、「軟火」や「極軟」を中心に効率的な焼成を実現しています。
2枚差し3段使用時の基本電力は従来型の15.2kWから10.6kWに削減され、省エネ効果が大きく向上しています。
ECOタイマー
エコ・バッケンは、一日中稼働するオーブンであっても運用コストを最小限に抑えるための多彩な工夫が施されています。
ECOタイマーを設定することで、深夜電力を活用した自動立ち上げが可能です。
オーブンの使用開始時にはすでに理想的な温度が保たれ、電気代を大幅に削減できます。
深夜電力が安価な地域や時間帯ではこの機能が大きな効果を発揮します。
節電効果を「見える化」
エコ・バッケンはECO動作時間を表示する機能を備えています。
これによりオペレーターやスタッフ全員がエネルギー使用状況を把握でき、節電意識が向上します。
具体的な数値として「見える化」することで、さらなる効率化とコスト削減が期待できます。
温度管理能力
エコ・バッケンは焼成環境を理想的な状態に保つためのさまざまな機能を搭載しています。
高密閉構造
炉内の熱を逃さない高密閉設計により、エネルギー効率と焼成品質が飛躍的に向上します。
この設計は少ない火入れで高い温度維持を可能にし、焼成プロセス全体をより効率的にします。
芯温センサー
エコ・バッケンは生地の中心温度をリアルタイムで計測する芯温センサーを搭載しています。
このセンサーは必要に応じて自動的に火力を調整し、職人技に頼ることなく安定した焼成を実現します。
オートダンパー
オートダンパー機能は炉内の圧力を自動で調整して最適な焼成環境を提供します。
クッキーの軽やかな仕上がりや、スポンジケーキのふんわり感など、さまざまな焼成ニーズに対応可能です。
菓子コード
エコ・バッケンは最大50種類の焼成データを保存できる菓子コード機能があります。
一度設定すれば焼成工程は完全にオーブンに任せることができ、監視の手間を省きます。
上火ブロックコントロール
上火を4つの独立したブロックに分けることで、炉内全体の均一な焼成を実現しています。
焼成中に天板を移動させる手間がなくなり、効率的な作業が可能となります。
まとめ
エコ・バッケンは省エネ性能と作業効率を両立させた理想的な業務用オーブンです。
その高度な密閉構造、柔軟な火力調整機能、自動化機能は、環境への配慮と生産性向上を両立させる設計となっています。
このオーブンを導入することで、製菓業界における運用コスト削減や製品品質の向上が期待できるでしょう。