ライオンバターボールとは?発祥起源や名前の由来

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ライオンバターボールとは

ライオンバターボール 127g

このキャンディは、他の製品がフルーツ味を主流とする中で、キャラメル類で使われる乳風味を採用した点が特長でした。当時、体力増強が重視される時代背景を反映し、斬新な発想で開発された商品でした。戦後も篠崎製菓へ改称後に人気を博し、同社の成長とともに日本のお菓子文化に貢献した名品の一つです。

ライオンバターボールの発祥起源

昭和10(1935)年、「ライオンバターボール」は篠崎商店(後の篠崎製菓、現・ライオン菓子)から発売されました。ライオンバターボールには、森永製薬の「ミルクキャラメル」や明治製菓(現・明治)の「クリームキャラメル」に対抗し、「さらにリッチな『バター』」という独自の方向性が取り入れられています。「バター」という高級感ある要素を加えることで、他社との差別化を図りつつ、栄養価の高いキャンディとしても注目されました。

ライオンバターボールの名前の由来

「ライオン」という名称について、公式な記録は残されていません。「百獣の王であるライオンのように強い身体を作ろう」という願いが込められているのかもしれません。この名前は商品イメージを際立たせるだけでなく、子どもたちに健康を訴求するシンボルとしても機能しました。

ライオンバターボールの歴史

1947年 戦後の篠崎製菓への改称

戦後、昭和20(1947)年に篠崎商店は篠崎製菓へ改称しました。戦後の厳しい時代、同社は「紅梅キャラメル」や「カバヤのキャラメル」といった名品を次々と生み出し、「ライオンバターボール」もその一つとして広く愛されました。甘いものに飢えていた当時の日本で、これらの商品は特に子どもたちの支持を集めました。

1964年 ライオネスコーヒーキャンディーの登場

100gライオネスコーヒーキャンディー

昭和30(1964)年、篠崎製菓は「ライオネスコーヒーキャンディー」を発売します。この商品は、「♪ライオネスコーヒーキャンディー、ライオネスッ」という軽快なコマーシャルソングがテレビやラジオで流れ、たちまち大ヒットとなりました。当時、このキャンディはその洗練された味わいとインパクトある宣伝戦略で一世を風靡しました。

1995年 ライオン菓子への改称

ライオン菓子株式会社

平成7(1995)年、同社は「ライオン菓子」に社名を変更しました。この改称により、ブランドイメージを強化し、より親しみやすい企業として歩み続けています。

現代 ライオン菓子の理念

創業当初から受け継がれる「健康と味覚を両立させたお菓子」の理念は、現在もライオン菓子の根幹をなしています。「ライオンバターボール」や「ライオネスコーヒーキャンディー」のように、消費者のニーズを捉えた製品づくりを行い続けています。これらの製品は、日本のお菓子文化の一端を担う存在として今も愛されています。

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