栗山米菓(Befco)とは|ばかうけに込めた新潟弁の願い

栗山米菓(くりやまべいか)とは、新潟県新潟市に本社を置く米菓メーカーです。青のりの香る半月形のせんべい「ばかうけ」の会社として知られ、「Befco(ベフコ)」のコーポレートブランドでもおなじみです。「ばかうけ」という一度聞いたら忘れられない名前には、新潟の方言と、開発者の願いが込められています。累計190億枚を超えて焼かれ続けるおせんべいの裏側——このページでは、栗山米菓の歩みと看板商品の物語を掘り下げて紹介します。
栗山米菓の基本情報
| 会社名 | 株式会社栗山米菓 |
|---|---|
| 創業 | 1947年(新潟でのでんぷん製造から) |
| 設立 | 1949年(昭和24年)2月5日 |
| 代表者 | 代表取締役社長 栗山大河 |
| 本社所在地 | 新潟県新潟市北区新崎2661番地 |
| 資本金 | 8,677万円 |
| 事業内容 | 米菓の製造・販売 |
| 工場 | 中条工場(新潟県胎内市)、新発田工場(新潟県新発田市) |
| 体験施設 | 新潟せんべい王国、ばかうけファクトリー |
| ブランド | Befco(ベフコ)=Beika Frontier Company |
社長には創業家・栗山家の名が続いています。ちなみに本社のある新潟市北区新崎は、三幸製菓の本社と同じ町。新潟のこの一角は、日本の米菓の一大集積地になっているのです。
栗山米菓の歩み|でんぷん工場から米菓の最前線へ
栗山米菓のルーツは、1947年(昭和22年)、新潟で始まったでんぷん製造工場です。1949年に「栗山食品加工所」として法人化し、1969年に現在の「栗山米菓」へ社名を変更。米どころ新潟で、せんべい・あられ一筋に腕を磨いてきました。2010年には「Beika Frontier Company(米菓の最先端を行く会社)」を略した「Befco(ベフコ)」をコーポレートブランドに掲げ、「たのしい、おいしい、あたらしい」を合言葉に、米菓の可能性を広げ続けています。
栗山米菓のあゆみ年表
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1947年 | 新潟でのでんぷん製造工場として創業 |
| 1949年 | 株式会社栗山食品加工所として法人化 |
| 1969年 | 商号を株式会社栗山米菓に変更 |
| 1989年 | 「ばかうけ」を発売 |
| 2010年 | コーポレートブランド「Befco」を導入 |
でんぷん工場から40年ほどで、平成元年生まれの大ヒットへ。節目の年を追うだけでも、挑戦を重ねてきた足取りが見えてきます。
ばかうけ|方言に込めた「ばかヒットしてほしい」
1989年、願いを名前にして
「ばかうけ」が生まれたのは1989年(平成元年)。新潟の方言で「ばか」は「とても・すごく」を意味します。「ばかうまい」といえば「すごくおいしい」。つまり「ばかうけ」は、「ばか(すごく)うけて(ヒットして)ほしい」という開発陣の願いをそのまま名前にしたものです。当時の人気テレビ番組で使われていた言葉も後押しになったといわれます。願いどおり、ばかうけは累計190億枚を超える大ヒットとなり、栗山米菓の看板に育ちました。
青のりと、二度づけの妙
半月形のソフトせんべいに、青のりの香りと甘じょっぱい醤油だれ——ばかうけのおいしさは、シンプルながら計算されています。定番の青のりしょうゆ味に加え、ごま揚げやチーズなどの姉妹品、地域限定・コラボ商品まで、フレーバーの多彩さも名物。キャラクター「バリン」と「ボリン」の顔がせんべいに刻まれているのも、ファンにはおなじみです。
栗山米菓の業界でのポジション
米菓市場と主要メーカー
| 企業 | 本拠 | 売上規模の目安 |
|---|---|---|
| 亀田製菓 | 新潟市 | 1,380億円(2026年3月期・連結) |
| 三幸製菓 | 新潟市 | 475億円(2023年9月期) |
| 岩塚製菓 | 長岡市 | 288億円(2026年3月期・連結) |
| 栗山米菓 | 新潟市 | 270億円(同社見込み・3月期) |
国内の米菓市場は2024年に約2,485億円と報じられ、前年比で4%ほど成長しました。栗山米菓の売上は270億円規模で、ばかうけ・瀬戸しお・星たべよという主力ブランドが好調に推移していると伝えられています。
売上の規模だけを見れば首位とは開きがあります。それでも「ばかうけ」というブランドの知名度は全国区で、コラボ商品や体験施設によるファンづくりでも存在感を放っています。規模ではなく個性で勝負する——Befcoの掲げるフロンティア精神が、そのまま戦い方になっているのでしょう。
参考:米菓、主力ブランドが好調 24年市場は4%増の2485億円|食品新聞
星たべよ・瀬戸の汐揚|名脇役たち
星の形がかわいい「星たべよ」は、サラダ味のやさしいソフトせんべい。子どものおやつの定番として長く愛されています。えびの風味豊かな揚げせんべい「瀬戸の汐揚」は、贈答にも使われる上品な味わい。ポップなばかうけから上質な汐揚まで、幅広い米菓をそろえるのが栗山米菓の強みです。
せんべい王国|体験できる米菓の楽しさ
新潟市には、栗山米菓が運営する体験型施設「新潟せんべい王国」があります。巨大なばかうけを自分で焼く体験や、限定フレーバーの販売などが人気で、新潟観光の名所のひとつに。おせんべいを「見て、焼いて、味わう」楽しさを発信する、米菓メーカーならではの取り組みです。
まとめ
栗山米菓は、でんぷん工場から出発し、新潟弁の願いを込めた「ばかうけ」を190億枚のロングセラーに育てた米菓メーカーです。方言をそのまま名前にする遊び心と、米菓の最前線を行くというBefcoの心意気——一枚の半月形のせんべいに、新潟の米文化と人の温かさが焼き込まれています。
ばかうけの名前の由来は、本文中の記事でさらに詳しく紹介しています。
