カバヤ食品とは|平和の願いを込めたカバとカバヤ文庫の物語

カバヤ食品とは、岡山県岡山市に本社を置く菓子メーカーです。ラムネ菓子の「ジューC」、かわいい「さくさくぱんだ」、弾力の「タフグミ」——世代ごとに違う顔で親しまれてきました。社名の「カバ」には、終戦直後の創業時に込められた平和への願いがあります。そして昭和の子どもたちにとって、カバヤの名は「キャラメルを買うと本がもらえる」夢の会社でもありました。このページでは、カバヤ食品の歩みと、語り継がれる「カバヤ文庫」の物語を掘り下げて紹介します。
カバヤ食品の基本情報
| 会社名 | カバヤ食品株式会社 |
|---|---|
| 設立 | 1946年(昭和21年)12月24日 |
| 代表者 | 代表取締役社長 穴井哲郎 |
| 本社所在地 | 岡山本社(岡山県岡山市北区御津野々口1100)/東京本社(東京都港区虎ノ門) |
| 資本金 | 1億円 |
| 従業員数 | 668人(2025年3月末現在) |
| 事業内容 | グミ、清涼菓子、チョコレート、玩具菓子などの製造・販売 |
| 工場 | 岡山工場(岡山市)、関東工場(茨城県常陸大宮市) |
| 社名の由来 | 平和を愛するおとなしい動物「カバ」から |
| 主な商品 | ジューC、さくさくぱんだ、タフグミ、カバヤキャラメル ほか |
事業内容の筆頭に「グミ」が来ているのが、いまのカバヤを物語っています。キャラメルの会社として生まれ、80年後にはグミの会社へ——主役は変わっても、岡山の地に本社を置き続けている点は変わりません。
参考:会社情報|カバヤ食品
カバヤ食品の創業|平和の願いを「カバ」に込めて
カバヤ食品は、終戦の翌年にあたる1946年(昭和21年)、岡山で創業しました。手がけたのはキャラメルやキャンディ。社名の「カバヤ」は、平和を愛するおとなしい動物・カバのイメージから名づけられたと伝えられています。戦争が終わったばかりの日本で、子どもたちに甘いお菓子と平和を届けたい——そんな願いが、あの愛嬌あるカバのマークに込められているのです。カバの形をした宣伝カー「カバ車」が街を走った時代もありました。
カバヤ文庫|キャラメルが本になった奇跡
カバヤの歴史で語り継がれるのが、1952年から1954年にかけて実施された「カバヤ文庫」です。看板商品のカバヤキャラメルに点数券を付け、集めると児童書「カバヤ児童文庫」と交換できるという壮大なキャンペーンでした。本がまだ高価で手に入りにくかった時代、キャラメルの空き箱が子どもたちを読書の世界へ導いたのです。お菓子のおまけの枠を超えた文化事業として、いまも昭和史に刻まれています。
カバヤ食品のあゆみ年表
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1946年 | 岡山でカバヤ食品を設立。キャラメルの製造を開始 |
| 1952年 | 「カバヤ文庫」キャンペーンを開始(〜1954年) |
| 1965年 | 「ジューC」を発売 |
| 1996年 | 創業50周年に「さくさくぱんだ」を発売 |
| 2014年 | 「タフグミ」を発売 |
キャラメル、ラムネ、チョコビスケット、グミ。約20年ごとに新しい看板が生まれている計算になります。次の看板は何になるのか、楽しみですね。
ジューC|シュワッと弾けるラムネの定番
1965年(昭和40年)に生まれた「ジューC」は、ジュースのおいしさをぎゅっと固めたようなラムネ菓子です。プラスチックの筒に詰まったカラフルなタブレットと、口の中でシュワッと溶ける食感は、駄菓子屋からスーパーまで、半世紀を超えて愛され続けています。大粒タイプやコーラ味など、時代に合わせた進化も続く、カバヤの顔のひとつです。
さくさくぱんだとタフグミ|平成・令和の看板
創業50周年の1996年に生まれた「さくさくぱんだ」は、パンダの顔をかたどったチョコビスケット。一枚ごとに表情が違う愛らしさで、子どもから大人まで支持されています。近年は、ハードな弾力の「タフグミ」が若者を中心に大ヒット。キャラメルの老舗が、グミの時代の主役にもなっている——世代ごとに看板を生み出せるのが、カバヤの底力です。
まとめ
カバヤ食品は、平和の願いを「カバ」に込めて岡山に生まれ、キャラメルで子どもたちに本を届け、ジューC・さくさくぱんだ・タフグミと世代を超えるヒットを生んできた菓子メーカーです。80年近い歴史の根っこには、いつも「子どもたちの笑顔」があります。
カバヤキャラメルの詳しい歴史は、本文中の記事で紹介しています。
