揚げ菓子とは|かりんとう・ドーナツなど油で揚げるお菓子の種類

揚げ菓子とは、生地を油で揚げて作るお菓子の総称です。和のかりんとうや芋けんぴから、洋のドーナツ、沖縄のサーターアンダギーまで、世界中に揚げ菓子の仲間がいます。日本では、奈良時代に大陸から伝わった「唐菓子」が揚げ菓子のルーツのひとつとされています。このページでは、揚げ菓子の特徴と、和と洋の代表的な揚げ菓子を解説します。
揚げ菓子の特徴
揚げ菓子の持ち味は、高温の油で一気に加熱することで生まれる香ばしさと食感です。水分がしっかり抜けたかりんとうのようなタイプはカリカリと軽く、日持ちもしやすくなります。一方、ドーナツやあんドーナツのように水分を残したタイプは、ふんわりしっとりとした生菓子寄りの仕上がりです。
同じ「揚げる」お菓子でも、水分の残し方によって干菓子側と生菓子側に分かれる、と整理すると分かりやすくなります。
日本の揚げ菓子の代表「かりんとう」
三幸製菓のコラムによると、かりんとうは「小麦粉と砂糖を練って油で揚げたものに、砂糖で作った蜜をからめたカリカリした食感のお菓子」です。起源には、奈良時代に遣唐使が伝えた、小麦粉を練って揚げた「唐菓子」がルーツという説があります。江戸時代に砂糖が国産化されて広まり、明治8年には浅草仲見世の店が黒糖かりんとうを売り出して全国に知られるようになったとされています。
黒糖を使ったかりんとうは濃厚でコクのある風味、白砂糖のかりんとうはクセのない上品な甘さと、蜜の違いで個性が分かれます。
世界の揚げ菓子
海外に目を向けると、オランダ生まれでアメリカの定番になったドーナツ、ハワイで愛されるポルトガル由来のマラサダ、スペインのチュロスなど、揚げ菓子は各国のおやつ文化の主役です。小麦粉の生地を油で揚げるというシンプルな製法だからこそ、土地ごとの工夫が重なって多彩に発展してきました。
揚げ菓子のルーツ「唐菓子」
日本の揚げ菓子の歴史をさかのぼると、奈良〜平安時代に大陸から伝わった唐菓子に行き着きます。米粉や小麦粉の生地を成形して油で揚げる唐菓子は、当時の最先端のお菓子でした。その系譜は、京都に今も残る「清浄歓喜団」などに受け継がれています。
日本の揚げ菓子のルーツ|唐菓子から、かりんとうへ
日本で「油で揚げる」お菓子の技法は、奈良〜平安時代に遣唐使が伝えた「唐菓子(からくだもの)」に始まるとされます。米や小麦の生地を胡麻油で揚げるこの製法は、当時の最先端技術。宮中や寺社の供物として大切にされました。この流れをくむとされるのが、かりんとうです。江戸時代には庶民のおやつとして広まり、黒糖をまとった今の姿へ。千年以上前の技法が、駄菓子屋の定番として生き続けているのです。
世界の揚げ菓子めぐり
「生地を油で揚げて甘くする」という発想は、世界共通です。スペインには羊飼いが生んだと伝わるチュロスがあり、オランダの大晦日の揚げ菓子オリボーレンは、ドーナツの祖先になりました。沖縄のサーターアンダギー、中華圏の胡麻団子、シチリアのカンノーロ——揚げたての香ばしさと幸福感は、国境を越えて人々を魅了しています。各国の揚げ菓子の物語は、国別のページで詳しく紹介しています。
まとめ
揚げ菓子は、油で揚げるという製法でつながる、和洋を横断したお菓子の一族です。カリカリの干菓子系からふんわりの生菓子系まで、水分の残し方で表情が変わります。





