スーパー・コンビニのスイーツはこう買われている|227円という過去最高が示すもの

洋生菓子メーカーのモンテールが、2026年2月に「スーパー・コンビニ スイーツ白書 2026」を公表しました。同社が2007年から毎年続けている調査で、今回で19回目にあたります。
目を引いたのは、1商品あたりの平均購入金額が227円と過去最高になったこと。ただ中身を読み進めると、金額の話だけでは終わらない変化がいくつも見えてきました。買う場所、食べる時間、そして「どんな気分のときに食べるか」まで。ここでは白書から読み取れる動向を8つに整理して紹介します。
この記事で読み解く資料
- スーパー・コンビニ スイーツ白書 2026モンテール|2026年2月公表
この白書は2つの調査でできています
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- スーパー・コンビニ スイーツ白書 2026モンテール|2026年2月公表
数字を読むうえで欠かせない前提から確認しておきましょう。モンテールのスイーツ白書2026には性格の違う2つの調査が収められており、対象者も人数も異なります。
| 項目 | 経年比較調査 | 「スイーツの多様な楽しみ方」調査 |
|---|---|---|
| 対象 | 16〜64歳の男女 | 月1回以上スーパー・コンビニのスイーツを買う20〜60代 |
| 人数 | 約1,000人 | 2,000人(各年代・男女200人ずつ) |
| 実施時期 | 2007年から毎年 | 2025年11月14日〜17日 |
| 扱う内容 | 購入場所、金額、人気ランキング、食感など | 気分、場面、効果、体験、情報源など |
「白書2026」でも数字は2025年のものです
タイトルは2026年ですが、掲載されている数値は2025年に実施された調査の結果です。白書自身も、本文中で説明がないものは2025年のデータだと明記しています。年を取り違えやすい点なので、引用する際は注意が必要でしょう。
年代の区切りが調査によって違います
経年比較調査は16歳から、多様な楽しみ方調査は20歳からが対象です。そのため後者には「10代」という区分がありません。この記事で10代の数字が出てくるのは、すべて経年比較調査のほうです。
なお経年比較調査では、居住エリアと性年代の人口構成比に合わせたウエイトバック集計が行われています。
動向1:平均購入金額が227円で過去最高になりました

過去最低だった2016年から37円上がりました
1商品あたりの平均購入金額は227円で、前年より8円増えました。白書に金額の推移が載っているのは2013年からで、その13年間で最も高い水準です。最も低かった2016年の190円と比べると、37円の上昇になります。
男女別でも男性231円、女性224円と、いずれも過去最高を更新しました。
上がった年代、下がった年代
| 年代 | 平均購入金額 | 前年からの変化 |
|---|---|---|
| 10代 | 279円 | 49円増 |
| 50代 | 231円 | 20円増 |
| 20代 | 230円 | 2円増 |
| 30代 | 224円 | 17円減 |
| 40代 | 219円 | 10円増 |
| 60代 | 202円 | 12円増 |
最も高かったのは10代の279円で、前年から49円も上がりました。逆に30代だけが17円減っています。20代は2円増とほぼ横ばいでした。
値上げの影響なのか、選び方の変化なのか
白書は、小麦や卵、乳製品といった主原料の高騰が単価の上昇に影響していると考えられる、としています。同時に「味・おいしさ」が評価されていることや、リラックスや自分へのご褒美として食べる価値観も、過去最高の金額につながったのかもしれない、とも記されました。
ただし、モンテールの経年比較調査で聞いているのは1商品あたりに使う金額であって、買う個数や頻度ではありません。金額が上がったからといって、スイーツ全体への支出が増えたとは限らない点は押さえておきたいところです。
動向2:買う場所がスーパーに寄りました
| 順位 | 購入場所 | 2025年 | 前年 |
|---|---|---|---|
| 1位 | スーパー | 64.0% | 59.5% |
| 2位 | コンビニ | 46.2% | 51.4% |
| 3位 | 専門店 | 19.6% | 21.6% |
| 4位 | ドラッグストア | 14.4% | 11.7% |
| 5位 | 百貨店 | 9.5% | 9.6% |
スーパーが64.0%で12年連続の1位となり、前年から4.5ポイント増えました。一方のコンビニは46.2%で5.2ポイント減。ドラッグストアは2.7ポイント増えています。

女性のスーパー購入率が7割を超えました
スーパーで買う人の割合を男女別に見ると、女性が72.9%(前年66.8%)、男性が55.2%(同52.3%)。いずれも前年を上回り、女性は7割を超えました。
年代でくっきり分かれます
| 年代 | スーパー | コンビニ | 専門店 |
|---|---|---|---|
| 10代 | 57.7% | 63.0% | 10.6% |
| 20代 | 59.2% | 55.1% | 10.5% |
| 30代 | 64.6% | 47.7% | 13.4% |
| 40代 | 67.2% | 46.0% | 23.0% |
| 50代 | 68.2% | 39.1% | 24.9% |
| 60代 | 57.2% | 34.5% | 31.7% |
20代以上ではすべてスーパーが1位でしたが、10代だけはコンビニが1位です。逆に専門店は年代が上がるほど高くなり、60代では31.7%に達しました。
40〜60代ではスーパーがコンビニをそれぞれ20ポイント以上上回っています。世代によって、スイーツを買いに行く場所がまるで違うことがわかります。
市場調査の数字とは単純に比べられません
売り場については、矢野経済研究所も和・洋菓子、デザート類の流通チャネル別構成比を公表しました。2024年度は量販店35.5%、コンビニエンスストア19.0%、専門店・路面店5.8%でした。
数字の水準がまったく違いますが、これは測っているものが異なるためです。
| 資料 | 数字の意味 |
|---|---|
| モンテール スイーツ白書2026 | 買ったことがある場所を複数選べる設問。合計は100%を超える |
| 矢野経済研究所 | 市場をチャネル別に分けた金額の構成比。合計が100%になる |
前者は「その場所で買う人がどれだけいるか」、後者は「市場のお金がどこで動いたか」を示す数字です。並べて大小を比べることはできません。
いっぽうで方向は重なっています。モンテールでは専門店が19.6%と前年の21.6%から下がり、矢野経済研究所の調査でも専門店・路面店だけが前年割れとなりました。専門店の状況については洋菓子店の倒産動向の記事で詳しく取り上げています。
動向3:スーパーとコンビニでは、選ばれる理由が違います

スーパーは「価格」、コンビニは「味」
| 魅力 | スーパー | コンビニ | 差 |
|---|---|---|---|
| 価格 | 72.3% | 38.5% | 33.8ポイント |
| 味・おいしさ | 59.8% | 64.4% | 4.6ポイント(コンビニが上) |
| 手軽に買える | 45.4% | 43.9% | 1.5ポイント |
| ボリューム | 26.8% | 17.2% | 9.6ポイント |
| 定番ものの安心感 | 16.8% | 11.4% | 5.4ポイント |
| 贅沢感がある | 5.4% | 11.9% | 6.5ポイント(コンビニが上) |
| 新商品が頻繁に出る | 7.6% | 21.9% | 14.3ポイント(コンビニが上) |
スーパーでは「価格」が72.3%で13年連続の1位。コンビニの38.5%と比べると33.8ポイントの開きがあります。対するコンビニは「味・おいしさ」が64.4%で11年連続の1位でした。
差がはっきり出ているのが「新商品が頻繁に出る」で、コンビニ21.9%に対しスーパーは7.6%。「贅沢感がある」もコンビニのほうが6.5ポイント高くなっています。
ボリューム重視はやや弱まりました
前年と比べると、「ボリューム」はスーパーで3.6ポイント、コンビニで5.1ポイント下がりました。白書はこの点について、ボリュームの重視度が例年よりやや弱まる傾向があったといえそうだ、と記しています。
いっぽうで「安全性」はスーパーで1.2ポイント、コンビニで2.2ポイント上昇。「作っている企業の信頼・安心感」も両方で微増しました。
食べる理由も分かれています
| 順位 | スーパーのスイーツを食べる理由 | コンビニのスイーツを食べる理由 |
|---|---|---|
| 1位 | 小腹を満たすため(38.6%) | 小腹を満たすため(35.9%) |
| 2位 | リラックスするため(31.7%) | 自分へのご褒美として(30.5%) |
| 3位 | 疲れを癒すため(28.8%) | リラックスするため(27.8%) |
| 4位 | 自分へのご褒美として(28.1%) | 疲れを癒すため(25.8%) |
| 5位 | 家族での団らんを楽しむため(27.3%) | ストレスを緩和するため(24.7%) |
1位はどちらも「小腹を満たすため」で共通しています。違いが出るのは5位で、スーパーには「家族での団らん」が、コンビニには「ストレスを緩和するため」が入りました。
動向4:シュークリームが19年連続の1位です

| 順位 | スイーツ | 2025年 |
|---|---|---|
| 1位 | シュークリーム | 70.2% |
| 2位 | プリン | 45.3% |
| 3位 | エクレア | 40.9% |
| 4位 | ロールケーキ | 39.2% |
| 5位 | クレープ | 21.0% |
| 6位 | カップに入ったムース・ゼリー | 17.4% |
| 6位 | 和スイーツ(生どら焼き等) | 17.4% |
| 8位 | ワッフル | 17.0% |
| 9位 | タルト | 14.9% |
| 10位 | その他ケーキ類 | 14.1% |
上位2つは19年間動いていません
シュークリームとプリンが19年連続でトップ2を守りました。3位争いは例年エクレアとロールケーキが僅差で、2025年はエクレアに軍配が上がっています。
男女で順位が入れ替わります
| 順位 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 1位 | シュークリーム(69.7%) | シュークリーム(70.6%) |
| 2位 | エクレア(43.8%) | プリン(50.7%) |
| 3位 | プリン(38.9%) | ロールケーキ(42.7%) |
| 4位 | ロールケーキ(35.0%) | エクレア(38.5%) |
| 5位 | クレープ(19.1%) | クレープ(22.6%) |
エクレアは男性で2位、女性で4位。逆にロールケーキは女性で3位、男性で4位でした。白書は、エクレアの人気を男性が牽引していると分析しています。
年代別では5位に特徴が出ます
全年代でシュークリームが1位という点は共通していますが、5位には違いが表れました。10代は「その他ケーキ類」、20〜40代は「クレープ」、50代と60代は「和スイーツ(生どら焼き等)」がランクインしています。
なお5位のクレープは男女ともに前年よりランクアップしており、白書は2025年に注目が高まったスイーツだったようだ、としています。
別の調査ではランキングの顔ぶれが変わります
| 資料 | 設問の内容 | 1位 | 2位 | 3位 |
|---|---|---|---|---|
| モンテール スイーツ白書2026 | スーパー・コンビニでよく買う洋生菓子 | シュークリーム(70.2%) | プリン(45.3%) | エクレア(40.9%) |
| アイスクリーム白書2025 | 好きなスイーツ(お菓子)の1〜3位合計 | アイスクリーム(80.9%) | ケーキ・シュークリーム(59.6%) | チョコレート(50.4%) |
日本アイスクリーム協会が公表した「アイスクリーム白書2025」では、好きなスイーツの1位はアイスクリームでした。順位がまるで違いますが、これは設問が別物だからです。
モンテールの調査はスーパー・コンビニで売られる洋生菓子に対象を絞っており、選択肢にアイスクリームやチョコレートは入っていません。対するアイスクリーム白書は、スイーツ全般から好きなものを選ぶ設問です。しかも回答者は、アイスを2カ月に1回以上買う人に限られています。
どちらかが誤っているわけではなく、聞いている範囲が違うということ。ランキングを引用するときは、設問の内容もあわせて示しておきたいところでしょう。
動向5:人気の食感は「なめらかな」が11年連続です
| 順位 | 食感 | 全体 | 前年順位 |
|---|---|---|---|
| 1位 | なめらかな | 38.6% | 1位 |
| 2位 | ふわふわ | 33.4% | 2位 |
| 3位 | ふんわり | 32.0% | 6位 |
| 4位 | もちもち | 30.7% | 8位 |
| 5位 | しっとり | 29.6% | ― |
| 6位 | とろける | 28.8% | ― |
| 7位 | もっちり | 28.4% | ― |
「なめらかな」が38.6%で11年連続の1位となりました。動きがあったのは3位の「ふんわり」(前年6位)と4位の「もちもち」(同8位)です。
「もちもち」は女性人気に支えられています
もちもちを挙げた人は女性40.5%に対し男性19.1%で、20ポイント以上の差がありました。女性では2位(前年5位)まで上がっています。
男性のほうでは「やわらかい」が22.1%で5位に入り、前年の11位から大きく順位を上げました。白書は、男性の上位を「なめらか・やわらか」系が占めていると記しています。
フレーバーは上位3つが安定しています
| 順位 | フレーバー | 割合 |
|---|---|---|
| 1位 | ミルク | 58.6% |
| 2位 | バニラ | 57.5% |
| 3位 | チョコ | 53.1% |
| 4位 | キャラメル | 29.8% |
| 5位 | あんこ | 27.4% |
| 6位 | 苺 | 26.4% |
| 7位 | さつまいも | 25.9% |
| 8位 | たまご/チーズ | 25.5% |
| 10位 | 栗 | 24.2% |
1位と2位はミルクとバニラが入れ替わり、3位はチョコで変わりません。4位以下では「あんこ」「さつまいも」「たまご」が前年から順位を上げました。僅差で順位が入れ替わる領域で、白書は好みの多様さがうかがえるとしています。
動向6:食べる時間帯が夕方以降に広がっています
「夕食時」が4.2ポイント増えました
| 時間帯 | 2025年 | 前年 |
|---|---|---|
| 午後 | 45.7% | 49.8% |
| 夜 | 36.5% | 39.0% |
| 夕食時 | 28.0% | 23.8% |
| 昼食時 | 18.9% | 19.9% |
| 午前中 | 6.8% | 7.9% |
| 朝食時 | 4.6% | 4.7% |
最も多いのは「午後」の45.7%ですが、前年から4.1ポイント下がりました。かわりに伸びたのが「夕食時」で、4.2ポイント増の28.0%。およそ3割が夕食のデザートとして食べていることになります。
男女で時間帯がずれます
| 時間帯 | 男性 | 女性 | 差 |
|---|---|---|---|
| 午前中 | 3.8% | 9.3% | 5.5ポイント |
| 昼食時 | 13.2% | 23.5% | 10.3ポイント |
| 午後 | 40.7% | 49.9% | 9.2ポイント |
| 夕食時 | 31.0% | 25.5% | 5.5ポイント(男性が上) |
| 夜 | 42.1% | 32.0% | 10.1ポイント(男性が上) |
女性は午前中から午後にかけて、男性は夕方から夜にかけて食べる割合が高くなりました。白書は、女性は仕事や家事・育児の合間や夜に、男性は1日が一段落してから食べることを好む傾向がありそうだ、と分析しています。
食べるシーンは「家族で団らん」が1位です
| 食べるシーン | スーパーのスイーツ | コンビニのスイーツ |
|---|---|---|
| 家族で団らんしているとき | 32.7% | 27.6% |
| 自宅での暇な時間に | 27.7% | 24.7% |
| 小腹が減ったとき | 26.6% | 25.2% |
| 1人でいるとき | 25.0% | 24.2% |
| 映画・動画サイトを見ながら | 16.7% | 16.3% |
※スーパーの割合が高い順に並べました。順位はスーパーとコンビニで異なり、コンビニでは「自宅での暇な時間に」と「自宅でテレビを見ながら」がともに24.7%で3位に並んでいます。
どちらも1位は「家族で団らんしているとき」でした。前年からスーパーで3.9ポイント、コンビニで2.4ポイント増えています。
注目したいのが「映画・動画サイトを見ながら」で、スーパーで4.4ポイント、コンビニで2.5ポイント増加。いっぽう「自宅でテレビを見ながら」はスーパーで2.6ポイント、コンビニで2.1ポイント減りました。見ている画面が入れ替わりつつある、と読めるかもしれません。
なお食べる場所は「自宅」が95.0%で、これは例年どおりです。
動向7:どんな気分のときに食べるのでしょうか
ここからは、2,000人を対象にした「スイーツの多様な楽しみ方」調査の結果を見ていきます。

上位3つはポジティブな気分でした
18項目(ポジティブ9項目・ネガティブ9項目)から選んでもらった結果、1位は「うれしいとき」の37.4%。次いで「自分を褒めてあげたいとき」35.0%、「達成感・充実感があるとき」28.2%と続きました。
4位に「イライラしている/怒っているとき」(25.6%)が入り、およそ4人に1人が挙げています。
20〜30代は「自分を褒めてあげたいとき」が1位です
| 年代 | 1位 |
|---|---|
| 20代 | 自分を褒めてあげたいとき(37.8%) |
| 30代 | 自分を褒めてあげたいとき(43.8%) |
| 40代 | うれしいとき(37.3%) |
| 50代 | うれしいとき(39.0%) |
| 60代 | うれしいとき(41.3%) |
40代以上では「うれしいとき」が1位でしたが、20〜30代では「自分を褒めてあげたいとき」が首位に立ちました。
男女別でも差が出ており、「自分を褒めてあげたいとき」は男性27.9%に対し女性42.1%。「イライラしているとき/怒っているとき」も男性20.3%に対し女性30.9%と、いずれも10ポイント以上の開きがあります。
「ご自愛上手な人」ほどスイーツを買っています
「スイーツの多様な楽しみ方」調査では、自分で自分の機嫌をとるのが得意かどうかを5段階で聞き、得意な人を「ご自愛上手な人」と定義しています。
| 区分 | 週1回以上スイーツを購入する割合 |
|---|---|
| 全体(n=2,000) | 46.5% |
| 「得意」計(n=815) | 60.0% |
| 「苦手」計(n=381) | 36.5% |
得意な人と苦手な人では23.5ポイントの差がつきました。気分別に見ても、ポジティブな9項目すべてで得意な人のほうが高く、特に「自分を褒めてあげたいとき」は14.5ポイントの差です。
逆に「イライラしている/怒っているとき」(得意26.9%・苦手33.1%)と「不安なとき」(同11.4%・15.0%)では、苦手な人のほうが高くなりました。
ただし、これは調査時点での相関を示したものです。スイーツを食べればご自愛上手になる、といった因果まで示すものではない点には注意が必要でしょう。
動向8:行事のスイーツは「小分け」が7割です
イベントでの選び方は4つの軸で聞かれました
| 選択の軸 | 全体の傾向 |
|---|---|
| ホールタイプ or 小分け・個包装 | 小分け・個包装 71.2% |
| 味重視 or 見た目重視 | 味重視 74.0% |
| 質重視 or ボリューム重視 | 質重視 63.4% |
| 定番 or 限定 | 定番 51.8%/限定 48.2% |
小分け・個包装派が71.2%と多数を占めました。年代が上がるほどその傾向は強く、60代で75.8%。逆にホールタイプ派が最も多いのは20代の36.3%です。
味重視は全年代で7割以上。質重視は60代で66.8%と高く、20代ではボリューム重視が39.3%と約4割にのぼりました。定番と限定はほぼ拮抗しており、30代だけが限定派(51.5%)が上回っています。
イベントの中身も広がっています
| 場面 | 全体 |
|---|---|
| 自分の誕生日 | 60.8% |
| 身近な人の誕生日 | 51.1% |
| クリスマス | 51.1% |
| バレンタインデー/ホワイトデー | 17.4% |
| 恋人・パートナーとの記念日 | 15.8% |
| 家族の祭事(母の日・父の日・敬老の日など) | 14.3% |
| 日本の季節の伝統行事(お月見・お花見・節分など) | 9.5% |
| 子どもの成長を祝う記念日 | 9.4% |
| ハロウィン | 9.1% |
| 推しの誕生日・記念日 | 7.9% |
定番の3つが5割を超える一方、「推しの誕生日、記念日」も7.9%の人が挙げました。20代女性では16.5%で6位に入っています。
「ひとりで食べる」場面も少なくありません
| 順位 | ひとりで食べたことのあるイベント |
|---|---|
| 1位 | スポーツやトレーニングで目標の大会後や記録達成後(54.9%) |
| 2位 | 仕事の節目(50.8%) |
| 3位 | 推しの誕生日、記念日(49.4%) |
| 4位 | 自分の誕生日(28.1%) |
| 5位 | ハロウィン(27.6%) |
バレンタインデー/ホワイトデーについても、「ひとりで」食べた経験がある人は男性20.0%・女性21.2%で、男女とも約5人に1人でした。
体験として楽しむ人も約半数います
過去1年間でスイーツを「食べる」以外の形で楽しんだ人は47.3%。内訳は次のとおりです。
| 体験 | 全体 | 最も高い年代 |
|---|---|---|
| 贈る | 30.5% | 50代(31.8%) |
| 巡る | 15.3% | 20代(22.5%) |
| 作る | 14.1% | 30代(21.3%) |
| 推し活 | 4.6% | 20代(7.8%) |
| 学ぶ | 4.3% | 20代(7.8%) |
| 拡散 | 4.3% | 20代(8.3%) |
最も多いのは「贈る」の30.5%。旅行やコラボカフェなどを「巡る」は20代22.5%、30代22.3%と若い年代で高くなっています。
情報源とAIの使われ方
スイーツの情報源は「テレビ」が47.1%で最多。ただし20代だけは「YouTube」(32.5%)がテレビを上回りました。いずれかのSNSを情報源にしている人は37.8%です。
スイーツについてAIを使った経験がある人は20.3%。年代別では20代32.0%、30代29.5%と若い層で高く、性年代別では30代男性の34.5%が最高でした。用途の1位は「カロリーや糖質など栄養バランスのチェック」(31.8%)です。
読むときに気をつけたい4つの点
数字を引用する前に、次の点を押さえておくと誤解が生じにくくなります。
調査対象が限定されています
多様な楽しみ方調査の回答者は、全員が月1回以上スーパー・コンビニのスイーツを買う人です。スイーツを買わない層は含まれていません。消費者全体の姿ではない、という前提は外せません。
メーカーが自社で実施した調査です
スイーツ白書2026は、洋生菓子メーカーであるモンテールが作成したものです。行政統計や第三者機関の調査とは性格が異なります。数字そのものは公表されたとおりですが、調査の設計に企業の関心が反映されうる点は意識しておきたいところでしょう。
227円は「1商品あたり」の金額です
動向1でも触れたとおり、平均購入金額は1商品あたりの数字です。購入頻度や個数を含む支出総額ではありません。
相関と因果は別物です
「ご自愛上手な人ほど週1回以上買う割合が高い」という結果は、両者に関係があることを示しています。どちらが原因でどちらが結果なのかは、この調査からは判断できません。
まとめ|スーパー・コンビニのスイーツから見えたこと
白書から読み取れる動向を、あらためて整理しました。
- 1商品あたりの平均購入金額は227円で過去最高。2016年の190円から37円上がった
- 買う場所はスーパーが64.0%で12年連続1位。女性の購入率は7割を超えた
- 10代だけはコンビニが1位で、専門店は60代で31.7%と年代差が大きい
- スーパーは「価格」が13年連続1位、コンビニは「味・おいしさ」が11年連続1位
- シュークリームとプリンは19年連続のトップ2
- 食感は「なめらかな」が11年連続1位、「もちもち」が8位から4位へ
- 食べる時間帯は「夕食時」が4.2ポイント増えて28.0%に
- 気分では「うれしいとき」が1位。20〜30代は「自分を褒めてあげたいとき」が首位
- 行事のスイーツは小分け・個包装が71.2%、味重視が74.0%
金額は上がり、買う場所はスーパーへ寄り、食べる時間は夕方以降へ広がりました。上位の顔ぶれが19年変わらない一方で、その周辺は静かに動いている。そんな一年だったといえるのではないでしょうか。