砂糖の使い道はお菓子が1位|用途別の量で見る、家庭で減って業務用で増える砂糖

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砂糖と聞くと、台所にある袋入りの砂糖を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ところが、国内で使われている砂糖のうち、家庭用はごく一部にすぎません。この記事では、農林水産省の資料をもとに、砂糖がどんなものに使われているのか、10年でどう変わったのかを整理します。

この記事で分かること

  • 2024年度に使われた砂糖のうち、お菓子(菓子類)向けが27.8%で、用途別でいちばん多い
  • 家庭用は10年で3割近く減った一方、小口業務用は2020年度を底に増えている
  • 砂糖にココアや粉乳などを混ぜた加糖調製品は4割がお菓子向け、異性化糖は約半分が清涼飲料向け
目次

砂糖は、どんなものに使われている?

いちばん多いのはお菓子で、全体の27.8%

2024年度の砂糖の用途別の割合を示す横棒グラフ。菓子類27.8%、清涼飲料17.4%、パン類11.5%、小口業務用10.7%、家庭用8.7%など。合計は1,798千トン。

国内で使われた砂糖の4分の1あまりが、お菓子に使われています。次いで清涼飲料、パン類が多く、この3つで全体の半分を超えました。家庭用は、全体の1割に届いていません。

※会計年度(4月~翌年3月)の数字です。冷菓(冷たいお菓子)は、菓子類とは別の区分で集計されています。

参考:令和7砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第3回)|農林水産省

お菓子向けは2020年度に少し減ったあと、500千トン前後に戻った

2015年度から2024年度までの、菓子類に使われた砂糖の量を示す折れ線グラフ。2015年度は502千トン、2020年度は473千トン、2024年度は501千トン。2018年度から調べた団体が変わっている。

お菓子に使われた砂糖の量は、10年を通してほぼ同じ水準で推移しています。新型コロナウイルス感染症が広がった2020年度は、清涼飲料やパン類など多くの用途とともに減りましたが、その後は元の水準に戻りました。全体の量が減るなかでお菓子向けは量を保っているため、全体に占める割合は2015年度の25.2%から少しずつ高まっています。

※2017年度までは精糖工業会、2018年度以降は農畜産業振興機構の調べで、調べた団体が途中で変わっています。

参考:令和7砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第3回)|農林水産省

家庭と業務用で、使われ方はどう変わった?

家庭用は10年で3割近く減り、小口業務用は2020年度を底に増えた

2015年度から2024年度までの家庭用と小口業務用の砂糖の量を示す折れ線グラフ。家庭用は220千トンから157千トンに減り続け、小口業務用は2020年度の114千トンから2024年度は193千トンに増えている。

家庭用の砂糖は2015年度から毎年減り続け、2023年度には小口業務用を下回りました。小口業務用は2020年度に大きく落ち込んだあと、4年続けて増えています。ただし、小口業務用がどのような使い手を指すのかは資料に説明がなく、増えた理由も書かれていません。

※小口業務用が2018年度に大きく減っているのは、調べた団体が変わった時期と重なります。前後の年をそのままつないで比べるときは、注意が必要です。

参考:令和7砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第3回)|農林水産省

砂糖に似た甘味料は、何に使われている?

加糖調製品は4割がお菓子向け、異性化糖は約半分が清涼飲料向け

用途加糖調製品異性化糖
菓子類40.6%2.8%
清涼飲料11.5%49.7%
パン類11.2%5.4%
調味料12.6%11.1%
冷菓5.3%2.1%

加糖調製品は、砂糖にココアや乳製品、豆類などを混ぜた製品で、ココア調製品や粉乳調製品、加糖あんなどがあります。お菓子に使われる割合は、砂糖の3割弱に対して4割を超えました。一方、でん粉から作る液状の糖である異性化糖は清涼飲料が約半分を占め、お菓子での利用は砂糖に比べて少なめです。

※どちらも2024年度の数字で、加糖調製品は消費量、異性化糖は製品の販売数量をもとにした割合です。数え方がそれぞれ違うため、量を並べて比べることはできません。表に載せていない用途もあるため、割合の合計は100%になりません。

参考:令和7砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第3回)|農林水産省
参考:砂糖と加糖調製品をめぐる制度の仕組み|農畜産業振興機構
参考:異性化糖をめぐる状況について|農林水産省

加糖調製品の多くは、海外から輸入されている

主な加糖調製品混ぜているもの
ココア調製品砂糖とココア
粉乳調製品砂糖と乳製品
加糖あん砂糖と豆類
ソルビトール調製品砂糖とソルビトール

農畜産業振興機構によると、加糖調製品は菓子やパン、飲料、調味料、練り製品などの原料として使われ、その多くは海外から輸入されています。1990年に砂糖とソルビトールなどを混ぜた調製品の輸入が自由化されてから、輸入量が増えたとのことです。砂糖を含み、使い道が砂糖と重なるため、今では国内の砂糖の生産を支える制度の対象にもなっています。

ソルビトールは、ぶどう糖を原料とする糖アルコールです。

参考:砂糖と加糖調製品をめぐる制度の仕組み|農畜産業振興機構
参考:令和7砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第3回)|農林水産省

データを読むときに気をつけたい3つの点

  1. 用途別の数字は会計年度です。 4月から翌年3月までの集計で、10月から翌年9月までの砂糖年度で集計した需給の数字とは期間が違うため、合計の量も一致しません。
  2. 2018年度から調べた団体が変わっています。 2017年度までは精糖工業会、2018年度以降は農畜産業振興機構の調べのため、前後の年をつないで見るときは注意が必要です。
  3. 甘味料ごとに数え方が違います。 加糖調製品や異性化糖の割合は、それぞれの量の中での割合で、砂糖と量を並べて比べることはできません。

まとめ

国内で使われる砂糖の4分の1あまりは、お菓子に使われています。家庭用が10年で3割近く減る一方、お菓子向けはほぼ同じ量を保っており、砂糖の使い道に占めるお菓子の割合は少しずつ高まってきました。

砂糖にココアや粉乳を混ぜた加糖調製品も、4割がお菓子の原料です。袋入りの砂糖を使う機会は減っても、私たちはお菓子を通して砂糖と付き合い続けているといえるのではないでしょうか。

この記事で使った資料

この記事の数値や制度の情報は、2026年10月8日時点で確認できた公表資料にもとづいています。

資料の一覧と、数字の数え方を見る
資料名令和7砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第3回)
発信元農林水産省
公表日2026年3月
集計の対象砂糖の用途別消費動向(2017年度までは精糖工業会、2018年度以降は農畜産業振興機構調べ)、加糖調製品の用途別消費動向(農畜産業振興機構調べ)、異性化糖の製品の用途別販売数量(農林水産省調べ)
集計の単位砂糖と加糖調製品は会計年度(4月~翌年3月)、異性化糖は年度
資料名砂糖と加糖調製品をめぐる制度の仕組み
発信元農畜産業振興機構
公表日2026年7月(広報webマガジン「alic」)
使った内容加糖調製品の種類と使われ方、制度の対象になった経緯
資料名異性化糖をめぐる状況について
発信元農林水産省
公表日2026年9月
使った内容異性化糖の原料と主な用途

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この記事を書いた人

【あいさつ】
こんにちは、ゴンザレス美と申します。お菓子ライブラリの運営者です。
お菓子・食品関連業界の事業会社にて新規事業の立ち上げに携わる、お菓子業界の現役従事者です。Webコンテンツ制作・SEO対策・販促物制作・営業活動・食品展示会の出展準備と運営など、業界の事業活動を実務として日々経験しています。

【これまでの経歴】
大学卒業後、外食産業にて店舗運営に従事し、調理・接客・スタッフマネジメント・売上管理など、現場運営の基礎を積みました。その後Web業界へ転身し、SEOコンサルティング会社にてWebライティング・編集・進行管理に携わったのち、美容・健康分野のWebマーケティングを担当。検索意図の読み解きからコンテンツ設計・データ改善までを一貫して経験してきました。
現在はお菓子・食品関連業界に身を置き、新規事業の立ち上げに参画した他、Web制作・SEO記事執筆・販促カタログ制作・営業支援・食品展示会への出展準備と運営など、お菓子・食品業界の事業活動を多面的に経験しています。

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