千疋屋総本店とは|1834年創業の果物専門店、フルーツのお菓子と京橋・銀座千疋屋との違い

千疋屋総本店は、1834年(天保5年)に江戸で生まれた果物の専門店です。東京・日本橋室町に本店を構え、高級な果物のほか、果物を主役にしたケーキやゼリー、焼き菓子をお店と公式オンラインストアで届けています。
「千疋屋」という名前の店には、千疋屋総本店のほかに京橋千疋屋と銀座千疋屋があります。どちらも明治時代に千疋屋からのれん分けした店で、いまはそれぞれが独立した会社です。この記事では、千疋屋総本店の基本情報、190年あまりの歩み、果物のお菓子と値段、お店、選び方を、公式サイトの情報をもとに紹介します。
千疋屋総本店の基本情報
| 商号 | 株式会社 千疋屋総本店 |
|---|---|
| 創業 | 1834年(天保5年)、江戸・葺屋町(いまの日本橋人形町3丁目) |
| 創業者 | 大島弁蔵(武蔵国埼玉郡千疋の郷、いまの埼玉県越谷市の出身) |
| 株式会社に改組 | 1938年(昭和13年) |
| 日本橋本店 | 東京都中央区日本橋室町2-1-2 日本橋三井タワー内 |
| 本社 | 東京都中央区日本橋室町2-4-1 浮世小路千疋屋ビル |
| 事業 | 果物、スイーツ、フルーツパーラー・レストランなど |
| 公式サイト | https://www.sembikiya.co.jp/、公式オンラインストア |
表の内容は、2026年11月7日に公式サイトの会社概要と沿革で確かめたものです。いまの資本金と従業員数は公式サイトに載っていないため、表には入れていません。
店名の「千疋屋」は、創業者の大島弁蔵の出身地である千疋の郷(いまの越谷市千疋)から取られました。弁蔵は千疋村の周りでとれた桃や西瓜、まくわ瓜などの果物と野菜を船で江戸へ運び、親父橋のたもとに「水くわし(水菓子)安うり処」の看板を掲げて商いを始めたと伝えられています。
参考:会社概要|千疋屋総本店
参考:千疋屋の歴史|千疋屋総本店
190年あまりの歩み
| 1834年(天保5年) | 初代弁蔵が江戸・葺屋町に果物と野菜を商う店を構える |
|---|---|
| 1864年(元治元年) | 二代目文蔵が店を継ぎ、のちに徳川家の御用商人となる |
| 1867年(慶応3年) | 三代目代次郎が日本橋本町(室町)に店を移す。外国産の果物の輸入や国産果物の品質改良に力を注ぐ |
| 1881年(明治14年) | 中橋店をのれん分け(いまの株式会社京橋千疋屋) |
| 1894年(明治27年) | 銀座店をのれん分け(いまの株式会社銀座千疋屋) |
| 1925年(大正14年) | 銀座松屋にフルーツパーラーを出す |
| 1938年(昭和13年) | 株式会社に改組 |
| 1971年(昭和46年) | いまの本店ビルを新築。フルーツパーラー&レストラン「DE’METER(デーメテール)」を開く |
| 2002年(平成14年) | 初のケーキ専門店「パティスリー千疋屋」を舞浜イクスピアリに開く |
| 2005年(平成17年) | 日本橋三井タワーに日本橋本店を開く |
| 2023年(令和5年) | アトレ目黒店、麻布台ヒルズ店を開く |
年表は、公式サイトの「沿革」と「千疋屋の歴史」から、おもなできごとを抜き出したものです。
果物の専門店としての始まり
三代目の代次郎は、日本橋本町(室町)に店を移し、当時としては最新式の洋館3階建ての店舗にしました。外国産の果物を輸入し、国産の果物の品質改良にも力を注いだ結果、日本で初めての果物専門店が生まれ、いまの千疋屋総本店の基礎ができたと沿革に書かれています。
品質のよい果物をそろえる工夫も、当時から欠かせないものでした。輸送や保存の技術が乏しかった時代に、桃をこたつに入れて熟させたり、店の奥に室(むろ)を設けて熟し具合を調えたりしていたと、「千疋屋の歴史」で紹介されています。
フルーツパーラーの始まり
フルーツパーラーの前身にあたる「果物食堂」について、公式サイトの「千疋屋の歴史」では明治元年(1868年)の開店、「沿革」では1887年(明治20年)の項で創業と書かれています。当時の日本ではほとんど見かけなかった苺ミルクやフルーツパンチ、ショートケーキ、フルーツサンドイッチなどが目玉でした。
シンボルマーク「デーメテール」
1971年に本店を建て直した際、2階にフルーツパーラー&フルーツレストラン「DE’METER(デーメテール)」が開かれました。名前の由来は、ギリシャ・ローマ神話に出てくる収穫の女神デーメテールです。
女神をモチーフにしたデザインは、店名だけでなく包装紙やショッピングバッグにも使われました。いまも日本橋本店の2階のフルーツパーラーとレストランの名前に、このデーメテールが残っています。
京橋千疋屋・銀座千疋屋との関係
京橋千疋屋は1881年、銀座千疋屋は1894年に、それぞれ千疋屋からのれん分けしてできました。公式サイトによると、3つの家は親戚関係でつながりながら、それぞれ独立した経営を続けています。
いまでも3社で定期的に交流会を開き、商品の分野ごとにバイヤーや担当者が情報を交換しているそうです。名前が似ていても別の会社なので、贈り物を選ぶときや通販を使うときは、どの「千疋屋」の商品かを確かめておくと迷いません。
参考:沿革|千疋屋総本店
参考:千疋屋の歴史|千疋屋総本店
果物を主役にしたお菓子と値段
| 商品 | 種類 | 値段(税込) |
|---|---|---|
| フルートジェリー 3本入 | ゼリー | 1,296円 |
| フルートジェリー 6本入 | ゼリー | 2,592円 |
| ピュアフルーツジェリー 5個入 | ゼリー | 3,240円 |
| フルーツフィナンシェ 5個入 | 焼き菓子 | 1,620円 |
| フルーツケーキ 5個入 | 焼き菓子 | 1,620円 |
| クリームチーズケーキ 4個入 | ケーキ | 2,376円 |
| 千疋屋のモンブラン 1個入 | 冷凍ケーキ | 1,188円 |
| シャーベット・アイスクリーム詰合 6個入 | アイス | 3,348円 |
| フルーティクッキー ラムレーズン 袋入り | クッキー | 1,080円 |
値段は、2026年11月7日に公式オンラインストアの商品ページで確かめたものです。季節の果物を使った品は時期によって入れかわるため、通年で並ぶことの多い品を中心に選びました。
ゼリーとジェリー
千疋屋総本店では、果物を使ったゼリーを「ジェリー」と呼ぶ商品が多いのが特徴です。細長い容器のフルートジェリーは3本入から、果実を使ったピュアフルーツジェリーは5個入から選べます。
公式サイトのスイーツセレクションの説明によると、上質なフルーツを季節ごとにケーキやデザートに形を変えて届け、果物のある生活を提案しているそうです。
焼き菓子・ケーキ・アイス
常温で届く焼き菓子には、フルーツフィナンシェやフルーツケーキがあります。冷凍で届くモンブランや、シャーベットとアイスクリームの詰め合わせもあり、贈る相手の冷凍庫の空きに合わせて選べます。
参考:スイーツセレクション|千疋屋総本店
参考:公式オンラインストア|千疋屋総本店
お店とフルーツパーラー
| 日本橋本店 | 1階メインストア・Caffe di FESTA、2階フルーツパーラー・WINE & DINING DE’METER(日本橋三井タワー内) |
|---|---|
| 東京の百貨店など | 日本橋髙島屋店、玉川髙島屋店、新宿髙島屋店、西武池袋店、新宿伊勢丹店、銀座三越店、松屋銀座店など |
| 駅・空港 | KITTE丸の内店、羽田空港店、アトレ目黒店など |
| 神奈川・千葉・埼玉 | 横浜髙島屋店、そごう横浜店、柏髙島屋店、浦和伊勢丹店など |
店舗は、2026年11月7日に公式サイトの店舗一覧で確かめたものから、おもなお店を地域ごとにまとめました。お店によって扱う品目が違い、フルーツパーラーがある店舗もあります。フルーツパーラーのある店舗では、選りすぐりの果物をふんだんに使ったパフェなどをその場で味わえるのも楽しみのひとつです。
日本橋本店へは、東京メトロ三越前駅から地下通路で直結です。日本橋三井タワーの地下1階には千疋屋専用のエレベーターがあり、1階のメインストアや2階のフルーツパーラーへ直接行けると案内されています。
参考:店舗一覧|千疋屋総本店
選び方のポイント
表は、公式オンラインストアの品ぞろえをもとにした目安です。相手の好みや季節で合う品は変わるので、ひとつの考え方として使ってください。
果物そのものを贈りたいときは、果物のギフトも選べます。お菓子と果物のどちらにするか迷ったら、日持ちのするジェリーや焼き菓子を選び、果物は季節の旬に合わせて選ぶと、贈る時期に合わせやすくなります。



