離乳食期のママ・パパは何に悩んでいる?栄養バランス・献立・食べムラをデータで読む
離乳食が始まると、毎日の献立や食べる量に頭を悩ませることが増えるものです。この記事では、ベビーフードの「和光堂」ブランドを展開するアサヒグループ食品がまとめた「もぐもぐ白書」をもとに、離乳食期のママ・パパの悩みと、赤ちゃんの食事で大切にしていることを整理します。
この記事で分かること
- 離乳食期の悩みの上位は「栄養バランスが取れているか不安」と「毎日の献立を考えるのが大変」で、どちらも3割を超える
- 赤ちゃんの食事で重視しているのは「栄養バランス」が半数を超え、「食材の大きさや固さ」も44.9%と多い
- 子どもの食事の世話に関わりたいパパは84.1%だが、夫婦で分担している家庭は12.0%にとどまる
離乳食期の悩み
育児で最も時間をかけているのは「食事」で、悩みでも「食事・離乳食」が1位
| 育児で時間をかけていること | 割合 |
|---|---|
| 食事 | 51.5% |
| 睡眠 | 49.4% |
| 遊び | 46.3% |
| 子どもとのコミュニケーション | 46.2% |
| 衛生管理(おむつ交換など) | 13.0% |
育児で時間をかけていることの1位は「食事」で、2位の「睡眠」(49.4%)をわずかに上回りました。育児で悩みや負担に感じていることでも、「食事・離乳食に関すること」が40.0%で、「日中の遊び方・過ごし方」と並んで1位です。時間をかけている分、悩みも多いのが食事だといえそうです。
※「時間をかけていること」は、あてはまるものを3つまで選ぶ形式で聞いています。悩みや負担はあてはまるものをすべて選ぶ形式で、3位は「寝かしつけ・夜泣きに関すること」(35.3%)でした。最後の一文は当サイトの読み方です。
参考:もぐもぐ白書|和光堂(アサヒグループ食品)
離乳食の悩みの上位は「栄養バランス」と「毎日の献立」

子どもの食事や離乳食の悩みとして多く挙がったのは、栄養が足りているかという不安と、毎日の献立づくりの大変さでした。4人に1人は、食べる日と食べない日の差が大きい「食べムラ」にも悩んでいます。
※どちらの設問も、あてはまるものをすべて選ぶ形式で、上位3項目の値です。4位以下の値は資料に書かれていません。
参考:もぐもぐ白書|和光堂(アサヒグループ食品)
赤ちゃんの食事では「栄養バランス」に加え「大きさや固さ」を気にかけている
離乳食期の赤ちゃんの食事で重視するポイントは、栄養バランスが最も多くなりました。2位には、月齢に合わせた食材の大きさや固さが入っています。かむ力や飲みこむ力が育っていく時期ならではの気づかいといえるでしょう。
参考:もぐもぐ白書|和光堂(アサヒグループ食品)
好き嫌いと食べムラ
味の好みに気付いた時期は、7~8か月ごろが最も多い
| 子どもの味の好みに気付いた時期 | 割合 |
|---|---|
| 離乳食を開始してすぐ(~6か月頃) | 16.4% |
| 離乳食中期(7~8か月頃) | 22.2% |
| 離乳食後期(9~11か月頃) | 15.6% |
| 離乳食完了期(12~18か月頃) | 11.4% |
| それ以降 | 2.9% |
| 特に気付いたことはない | 31.5% |
子どもの味の好みに気付いた時期は、離乳食中期にあたる7~8か月ごろが22.2%で最も多くなりました。「特に気付いたことはない」以外を合わせると68.5%で、白書はこれを、約7割の人が離乳食期に子どもの好き嫌いに気付いた結果として紹介しています。食べたものを急に食べなくなる「食べムラ」について、白書は「永遠のテーマ」と表現しました。
※白書は68.5%を「離乳食期に気付いた」人としていますが、この値には「それ以降」(2.9%)も含まれます。離乳食完了期までの4つの区分を足すと65.6%です。
参考:もぐもぐ白書|和光堂(アサヒグループ食品)
苦手な食材は「大きさ」や「やわらかさ」を変えて工夫している
白書には、苦手な食材を食べてもらうための工夫として、食材の大きさややわらかさを変えてみるといった声が紹介されています。味だけでなく、口当たりを変えることで食べてくれる場合もあるようです。
※この設問は自由回答のため、割合はありません。
参考:もぐもぐ白書|和光堂(アサヒグループ食品)
パパの関わり
食事の世話に関わりたいパパは84.1%だが、夫婦で分担している家庭は12.0%

育休がとりやすくなったら子どもの食事の世話に関わりたいと答えたパパは84.1%で、半数近くは「積極的に関わりたい」と答えました。いっぽう実際の食事は「主に母親が担当」が79.0%を占め、夫婦で分担している家庭は12.0%です。離乳食期の赤ちゃんの食事に「不安になることがある」パパも69.2%いて、吐き戻しや栄養の偏りなどが挙がりました。
※パパについての設問は回答者のうち男性364名、食事の担当は回答者1,000名の結果です。白書は、2025年の育児・介護休業法の改正をきっかけに、ママとパパがともに育児を担う「共育(トモイク)」が進むことを期待しています。
参考:もぐもぐ白書|和光堂(アサヒグループ食品)
離乳食についての国の支援
国は「授乳・離乳の支援ガイド」をまとめ、栄養指導も行っている
農林水産省の食育白書によると、国は2007年に「授乳・離乳の支援ガイド」をつくり、2019年に改定しました。改定では育児を支える視点が重視され、食物アレルギーの予防についての記載も充実させています。2024年度には、保健所と市区町村で177万人あまりの乳幼児が栄養指導を受けました。
※栄養指導の人数(1,777,543人)は、厚生労働省「令和6年度地域保健・健康増進事業報告」をもとに食育白書が記載した値です。
参考:令和7年度 食育白書(第2部第1章 家庭における食育の推進)|農林水産省
データを読むときに気をつけたい3つの点
- ベビーフードメーカーがまとめた調査です。 調査の設計や結果の紹介のしかたに、作成した企業の視点が含まれている可能性があります。
- 設問によって、選べる答えの数が違います。 「育児で時間をかけていること」は3つまで、悩みや重視するポイントはあてはまるものをすべて選ぶ形式のため、割合どうしを単純に比べることはできません。
- 回答者は、生後5~18か月の子をもつ20~44歳の親に限られます。 1,000名のうち女性が636名、男性が364名で、生後5か月より前や1歳7か月以降の子だけをもつ家庭は含まれていません。
まとめ
離乳食期のママ・パパの悩みは、栄養バランスへの不安と毎日の献立づくりが中心でした。食材の大きさや固さに気を配る人も多く、7~8か月ごろには好き嫌いに気付く人が増えます。
パパの8割超が食事の世話に関わりたいと考えている一方、分担している家庭はまだ約1割です。国のガイドや地域の栄養相談も活用しながら、家族で少しずつ役割を分け合えるとよいのではないでしょうか。
この記事で使った資料
資料の一覧と、数字の数え方を見る
| 資料名 | もぐもぐ白書 |
|---|---|
| 発信元 | 和光堂(アサヒグループ食品株式会社) |
| 公表日 | 白書に記載なし(調査は2025年8月) |
| 集計の対象 | 全国の生後5~18か月の子をもつ20~44歳の男女1,000名(女性636名、男性364名)。インターネット調査、2025年8月22~26日 |
| 集計の単位 | 設問ごとの回答の割合(白書のグラフに書かれた値) |
| 資料名 | 令和7年度 食育白書 |
|---|---|
| 発信元 | 農林水産省 |
| 公表日 | 2026年6月16日 |
| 集計の対象 | 食育の推進に関する施策の状況(妊産婦や乳幼児に対する食育の推進の部分を参照) |
| 集計の単位 | 年度ごとの取り組みと実績 |
もぐもぐ白書は、アサヒグループ食品が展開するベビーフードブランド「和光堂」の白書で、和光堂の育児情報サイトで公開されています。
