食品の買い置きをしている家庭はどのくらい?料理をよくする人ほど買い置きする?データで読む

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特売の日にまとめ買いをしたり、いつもの調味料を1本多めに買っておいたり。食品や日用品の「買い置き」は、どのくらいの家庭でしているのでしょうか。この記事では、キッチンメーカーのクリナップが2026年6月に発行した「キッチン白書2026」の主な結果を紹介し、農林水産省の食育白書や全国スーパーマーケット協会の調査とあわせて、買い置きと「もしもの備え」について考えます。

この記事で分かること

  • 食品や日用品を普段から多めに買い置きしている人は48%で、年代による差はほとんどない
  • 買い置きしている人は、料理をする回数が多く、家族の人数や家に人を招く機会も多い傾向がある
  • 白書は買い置きを「備え」や「安心」のための行動と分析しているが、使いながら買い足す「ローリングストック」を実践している人は約5人に1人
目次

買い置きしている家庭の割合

買い置きしている人は48%で、年代による差はほとんどない

  • 「普段から食品や日用品を多めに買い置きしている」と答えた人は48%
  • 20代から50代までは、買い置きしている人の割合がほとんど変わらない
  • 60代では、わずかに低くなる

年代を問わず、ほぼ2人に1人が普段から多めに買い置きしていることになります。年代ごとの詳しい割合は、白書のグラフが参考になるでしょう。

※回答者は、配偶者やパートナーと暮らす20~69歳の女性で、月1回以上自宅で料理をする人です。年代ごとに同じ人数を集めています。

参考:キッチン白書® 2026 キッチン空間保有物調査 ―買い置き行動の実態―(6ページ)|クリナップ おいしい暮らし研究所

働き方では、専業主婦や自営業などの人で買い置きがやや多い

勤務形態「買い置きしている」と答えた人
専業主婦・定年退職後無職51.6%
その他(自営業・フリーランスなど)52.9%
フルタイム勤務46.2%
パート・アルバイト・時短勤務42.7%

時間の制約が少ない人のほうが、買い置きの割合がやや高い結果でした。白書は、忙しい共働きの人たちが効率を考えて買い置きしているのではないかと想定していたものの、この結果からは必ずしもそうとはいえないとしています。

※数値は、白書の本文に書かれた値です。

参考:キッチン白書® 2026 キッチン空間保有物調査 ―買い置き行動の実態―(7ページ)|クリナップ おいしい暮らし研究所

買い置きする家庭の暮らし

買い置きしている人は、料理の回数や家族の人数、来客が多い

比べた項目買い置きしている人買い置きしていない人との差
自身の料理の頻度が「ほぼ毎日」70.6%5ポイント高い
配偶者・パートナーが「ほぼ毎日」料理する18.9%4ポイント高い
家族の人数が「3人以上」59.1%約7ポイント高い
自宅に人を招く頻度が「2~3か月に1回以上」34.1%12ポイント高い

買い置きしている人は、自分だけでなく家族も料理をする機会が多く、家族の人数や来客も多い傾向がありました。食べる人や料理をする人が多い家庭ほど、食材をストックしておく様子がうかがえます。来客用のお茶菓子や飲み物を切らさないようにしている家庭もあるのかもしれません。

※数値は、白書の本文に書かれた値です。2文目と3文目は当サイトの読み方です。

参考:キッチン白書® 2026 キッチン空間保有物調査 ―買い置き行動の実態―(8ページ、10〜11ページ)|クリナップ おいしい暮らし研究所

買い置きをする理由

白書は、買い置きを「備え」や「安心」のための行動と分析している

  • 「いつか使うかもしれない」と思うと、なかなか捨てられない
  • 物が多いと安心する
  • 災害や緊急時に備えて、ストックすることを意識している
  • 多少値段が高くても、食材にはこだわっている

白書によると、買い置きしている人は、していない人に比べてこうした考え方を持つ人が多くなっていました。たとえば災害や緊急時に備えたストックを意識している人は、買い置きしている人で57.6%、していない人で21.1%です。白書は、食材へのこだわりも強いことから、買い置きは節約が目的というより、「備え」や「安心」を重視する行動でもあると分析しました。

※リストは、白書が買い置きしている人で多かったと説明している考え方を、当サイトが短くまとめたものです。買い置きしていない人では、必要な分だけをその都度買う人の割合が高くなっていました。

参考:キッチン白書® 2026 キッチン空間保有物調査 ―買い置き行動の実態―(14ページ)|クリナップ おいしい暮らし研究所

国も、家庭での食品の備蓄をすすめている

農林水産省の食育白書は、大きな災害に備えて、自治体や民間団体の備蓄に加え、各家庭で食品を備蓄しておくことが大切だと説明しています。あわせて、日頃から家庭で食品を備蓄しやすくする方法として「ローリングストック」などをまとめた「災害時に備えた食品ストックガイド」を紹介しました。日々の買い置きは、こうした備えの入り口にもなりそうです。

※最後の一文は当サイトの読み方です。

参考:令和7年度 食育白書(第2部第3章 地域における食育の推進)|農林水産省

「ローリングストック」を実践している人は、約5人に1人

ローリングストックを知っているか全体女性20〜39歳女性60〜79歳
理解しており、実践している22.5%14.5%31.6%
内容は知っているが、実践していない29.5%29.0%30.9%
言葉だけ聞いたことがある14.5%12.6%16.2%
全く知らない33.5%43.9%21.3%

ローリングストックは、ふだん食べる食品や生活に必要な品物を、使っては買い足すことをくり返しながら、もしもの時のための一定の量を家に置いておく方法です。全国スーパーマーケット協会の調査では、実践している人は全体の2割ほどで、20〜30代の女性では言葉も知らない人が4割を超えました。防災のための備蓄品を「定期的に購入している」人も6.6%にとどまり、「ほとんど購入していない」「全く購入していない」が合わせて50.2%です。

※全国スーパーマーケット協会「消費者調査2025」(2025年11月、全国の20〜79歳の男女2,068人)の結果で、キッチン白書とは回答者の条件が異なります。表は、白書の性年代別の結果から一部の層を抜き出したものです。

参考:2026年版スーパーマーケット白書(14〜16ページ)|全国スーパーマーケット協会

データを読むときに気をつけたい3つの点

  1. 回答者は、料理をする機会のある既婚・同居の女性に限られます。 一人暮らしの人や男性、料理をほとんどしない人は対象に含まれていません。
  2. 「買い置きしている」かどうかは、回答者自身の感じ方です。 何を、どのくらいストックしていれば「買い置き」にあたるかという基準はありません。
  3. 2つの数字がそろって動いていても、原因と結果とは限りません。 料理の頻度や家族の人数と、買い置きの多さに関係が見られるという結果で、どちらが原因かを示すものではありません。

まとめ

食品や日用品を普段から多めに買い置きしている人は48%で、年代を問わずほぼ2人に1人でした。買い置きしている人は、料理をする回数が多く、家族の人数や来客の機会も多い傾向があります。

白書は、買い置きを節約よりも「備え」と「安心」のための行動と分析しました。いっぽうで、使いながら買い足す「ローリングストック」を実践している人は2割ほどです。いつもの食品を少し多めに持っておくことは、毎日の料理と、もしもの時の両方に役立つといえそうです。

この記事で使った資料

この記事の数値は、2026年10月13日時点で確認できた公表資料にもとづいています。

資料の一覧と、数字の数え方を見る
資料名キッチン白書® 2026 キッチン空間保有物調査 ―買い置き行動の実態―
発信元クリナップ株式会社 おいしい暮らし研究所
公表日2026年6月(発行)
集計の対象全国の20~69歳の女性で、配偶者またはパートナーと同居する2人以上の世帯に住み、月1回以上自宅で料理をする人2,000名(インターネット調査、2025年9月22~25日。年代ごとに同じ人数を割り付け)
集計の単位「普段から食品や日用品を多めに買い置きしているか」の回答で分けたグループごとの割合(この記事では、白書の本文に書かれた主な値を中心に紹介)
資料名令和7年度 食育白書
発信元農林水産省
公表日2026年6月16日
集計の対象食育の推進に関する施策の状況(家庭での食品の備蓄についての記述を参照)
集計の単位―
資料名2026年版スーパーマーケット白書
発信元一般社団法人 全国スーパーマーケット協会
公表日2026年2月18日(発行)
集計の対象「消費者調査2025」:全国の20歳~79歳の男女2,068人(インターネット調査、2025年11月25日~28日、調査実施機関:インテージリサーチ)
集計の単位設問ごとの回答の割合(全体と性年代別)

キッチン白書は、クリナップの公式サイトの「おいしい暮らし研究所」のページで公開中です。年代別・働き方別などの詳しいグラフは、白書で確認できます。白書が比べている「買い置きしていない人」の定義は本文にありませんが、回答は「買い置きしている」「どちらともいえない」「あてはまらない」の3つです。

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この記事を書いた人

【あいさつ】
こんにちは、ゴンザレス美と申します。お菓子ライブラリの運営者です。
お菓子・食品関連業界の事業会社にて新規事業の立ち上げに携わる、お菓子業界の現役従事者です。Webコンテンツ制作・SEO対策・販促物制作・営業活動・食品展示会の出展準備と運営など、業界の事業活動を実務として日々経験しています。

【これまでの経歴】
大学卒業後、外食産業にて店舗運営に従事し、調理・接客・スタッフマネジメント・売上管理など、現場運営の基礎を積みました。その後Web業界へ転身し、SEOコンサルティング会社にてWebライティング・編集・進行管理に携わったのち、美容・健康分野のWebマーケティングを担当。検索意図の読み解きからコンテンツ設計・データ改善までを一貫して経験してきました。
現在はお菓子・食品関連業界に身を置き、新規事業の立ち上げに参画した他、Web制作・SEO記事執筆・販促カタログ制作・営業支援・食品展示会への出展準備と運営など、お菓子・食品業界の事業活動を多面的に経験しています。

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