朝ごはんを食べない子どもは増えている?小・中学生と若い世代の朝食を食育白書から読む
朝は時間がなくて、つい朝ごはんを抜いてしまう。そんな日が続いている子どもは、どのくらいいるのでしょうか。この記事では、農林水産省が2026年6月に公表した「令和7年度 食育白書」をもとに、子どもと若い世代の朝食の状況を整理します。
この記事で分かること
- 朝食を毎日は食べていない小学6年生は6.4%、中学3年生は8.6%で、小学6年生は2019年度の4.6%から増えている
- 20~39歳の若い世代では、朝食を欠食する人が28.2%と、国の目標(15%以下)から離れている
- 朝食を毎日食べる子どもほど、学力調査の正答率や体力が高い傾向があるが、原因と結果の関係を示すものではない
子どもの朝食の状況
朝食を毎日は食べていない子は、小学6年生で6.4%、中学3年生で8.6%

「あまりしていない」「全くしていない」を合わせた子が、朝食を欠食している子にあたります。学年が上がると欠食する子が増え、中学3年生ではおよそ12人に1人になりました。毎日欠かさず食べている子は、中学3年生では8割を下回っています。
※文部科学省「全国学力・学習状況調査」(2025年度)の結果を、食育白書が掲載したものです。小学6年生と中学3年生が対象です。
参考:令和7年度 食育白書(第2部第1章 家庭における食育の推進)|農林水産省
小学6年生の欠食は、2019年度の4.6%から6.4%に増えた
国の第4次食育推進基本計画は、朝食を欠食する子どもの割合を0%にする目標を掲げています。しかし、小学6年生の欠食の割合は2019年度の4.6%から上がり、2025年度は6.4%でした。食育白書も、子どもの朝食欠食率は近年増加傾向にあると説明しています。
※目標の指標は小学6年生の値です。2011年度と2020年度は全国学力・学習状況調査が行われていません。
参考:令和7年度 食育白書(第3部 食育推進施策の目標と現状に関する評価)|農林水産省
寝る時刻がバラバラな子は、朝食を食べない子より多い
| 毎日同じくらいの時刻に… | 小学6年生 | 中学3年生 |
|---|---|---|
| 起きていない子(「あまり」と「全く」の合計) | 9.0% | 7.1% |
| 寝ていない子(「あまり」と「全く」の合計) | 18.1% | 18.8% |
毎日同じくらいの時刻に寝ていない子は、小・中学生ともに2割近くいました。起きる時刻より寝る時刻のほうが乱れやすい様子がうかがえます。食育白書は、起床や就寝の時刻が乱れている子の割合は近年横ばいだとしています。
参考:令和7年度 食育白書(第2部第1章 家庭における食育の推進)|農林水産省
若い世代と家族の朝食
20~39歳の朝食欠食は28.2%で、目標の15%以下から離れている
| 指標 | 計画を作った時の値(2020年度) | 現状値(2025年度) | 目標値(2025年度) |
|---|---|---|---|
| 朝食を欠食する若い世代(20~39歳)の割合 | 21.5% | 28.2% | 15%以下 |
若い世代の朝食欠食は、計画を作った2020年度から7ポイントほど増えました。食育白書によると、年代と性別で見ると20歳代の男性が最も高くなっています。子どもの時期だけでなく、大人になってからの朝食も課題になっているといえます。
※若い世代の値は、農林水産省「食育に関する意識調査」によるものです。
参考:令和7年度 食育白書(第3部 食育推進施策の目標と現状に関する評価)|農林水産省
家族と一緒に朝食を「ほとんど毎日」食べる人は39.8%
| 家族と一緒に「ほとんど毎日」食べる人の割合 | 計画を作った時の値(2020年度) | 現状値(2025年度) |
|---|---|---|
| 朝食 | 49.7% | 39.8% |
| 夕食 | 67.7% | 60.9% |
朝食を家族と一緒に食べる人は、5年で10ポイントほど減りました。朝食と夕食を合わせて家族と食べる回数も、週9.6回から週8.6回に減っています。国の目標は週11回以上で、そこからは離れる結果でした。
参考:令和7年度 食育白書(第3部 食育推進施策の目標と現状に関する評価)|農林水産省
朝ごはんと学力・体力の関係
朝食を毎日食べる子ほど、学力調査の正答率や体力が高い傾向がある
食育白書によると、朝食を毎日食べている小・中学生と全く食べていない小・中学生では、各教科の平均正答率に、差が大きいところで10ポイント程度の開きがありました。体力テストの合計点も、毎日朝食を食べる子ほど高い傾向が示されています。コラムでは、朝ごはんを毎日食べて早寝早起きをしている子ほど、自分で考えて行動する力などが高い傾向にあるという調査も紹介されました。
※2つの数字がそろって動く「相関」を示したもので、朝食を食べれば成績や体力が上がるという因果関係を示すものではありません。生活のリズムや家庭の状況など、ほかの要因も関わっている可能性があります。
参考:令和7年度 食育白書(第2部第1章 家庭における食育の推進)|農林水産省
データを読むときに気をつけたい3つの点
- 子どもの値と若い世代の値は、別の調査です。 子どもは文部科学省の全国学力・学習状況調査、若い世代や共食は農林水産省の食育に関する意識調査の結果で、調べ方が異なります。
- 「欠食」は「あまりしていない」と「全くしていない」の合計です。 週に何日食べていないかまでは分かりません。
- 朝食と学力・体力の関係は、相関を示したものです。 朝食を食べることが成績や体力を上げる原因だと示した結果ではありません。
まとめ
2025年度の調査では、朝食を毎日は食べていない子が小学6年生で6.4%、中学3年生で8.6%いました。小学6年生の値は2019年度より増え、国が目標とする0%からは遠ざかっています。
20~39歳の若い世代でも、朝食を欠食する人は3割近くに増えました。家族と一緒に朝食を食べる機会も減っており、朝ごはんをどう続けるかは、子どもから大人まで共通の課題になっています。
この記事で使った資料
資料の一覧と、数字の数え方を見る
| 資料名 | 令和7年度 食育白書 |
|---|---|
| 発信元 | 農林水産省 |
| 公表日 | 2026年6月16日 |
| 集計の対象 | 子どもの朝食・生活習慣(文部科学省「全国学力・学習状況調査」)、若い世代の朝食欠食と共食(農林水産省「食育に関する意識調査」) |
| 集計の単位 | 年度ごとの割合。目標の進み具合は、第4次食育推進基本計画を作った時の値と現状値を比較 |
食育白書は、国の「食育推進基本計画」にもとづく取り組みの状況をまとめ、国会に報告するものです。第4次食育推進基本計画は2021年度からおおむね5年間の計画で、目標値は2025年度の値として定められています。
