アメリカ人の4人に3人が砂糖を控えている|2025年の調査で見る甘いものとの付き合い方

  • URLをコピーしました!

砂糖のとりすぎに気をつける動きは、日本だけのものではありません。アメリカの国際食品情報評議会(IFIC)は、20年にわたって消費者の食と健康についての意識を調べてきました。この記事では、その2025年の調査結果をもとに、アメリカ人が砂糖をどう気にかけ、どう控え、甘いものとどう付き合っているのかを整理します。

この記事で分かること

  • 食べる砂糖の量を気にしているアメリカ人は63%で、2015年の71%から下がった
  • 75%が砂糖を「控えている」か「避けている」と答え、方法でいちばん多いのは「カロリーのある飲み物の代わりに水を飲む」
  • 別の調査では82%が「特別な日なら砂糖を加えた食べ物もよい」と答え、甘いものが食べたいときはチョコレートとアイスクリームが上位
目次

アメリカ人は、砂糖をどれくらい気にしている?

砂糖の量を気にする人は、2015年より8ポイント下がった

2006年、2015年、2025年に砂糖について気にしていると答えた人の割合を示す棒グラフ。食べる砂糖の量は62%、71%、63%、食べる砂糖の種類は52%、64%、56%。

IFICは、食べる砂糖の量と種類を気にしているかどうかを、2006年、2015年、2025年の3回たずねています。量・種類ともに2015年がいちばん高く、2025年は最初の2006年に近い水準に戻りました。それでも、6割を超える人が砂糖の量を気にかけています。

※「とても気にしている」と「やや気にしている」の合計です。

参考:2025 IFIC Food & Health Survey: A Focus On Sugars & Sweeteners|International Food Information Council(IFIC)

どれくらいの人が、砂糖を控えている?

4人に3人が、砂糖を控えるか避けている

2017年から2025年までの、砂糖を控えている・避けていると答えた人の割合を示す折れ線グラフ。合計は2019年の80%が最も高く、2025年は75%。2025年の内訳は控えている61%、完全に避けている14%。

合計の割合は2019年がもっとも高く、その後は7割台で推移しています。2025年は、砂糖を完全に避けている人が前の年より3ポイント増えました。一方で、控えても避けてもいない人も、4人に1人います。

※合計は資料の公表値で、四捨五入のため内訳の合計と一致しない年があります。

参考:2025 IFIC Food & Health Survey: A Focus On Sugars & Sweeteners|International Food Information Council(IFIC)

控えている人の6割あまりが減らしているのは、「加えられた砂糖」

減らしている砂糖の種類2023年2024年2025年
加えられた砂糖(加工食品や飲み物に加えられた砂糖など)59%60%63%
食品にもともと含まれる砂糖(果物や無糖の乳製品の砂糖など)14%11%13%
その両方27%30%24%

砂糖を控えている・避けていると答えた人の多くは、加工食品や飲み物に加えられた砂糖を減らそうとしています。果物などにもともと含まれる砂糖だけを減らす人は、少数でした。両方を減らす人は、2024年から6ポイント下がっています。

※砂糖を控えている・避けていると答えた2,185人が対象です。

参考:2025 IFIC Food & Health Survey: A Focus On Sugars & Sweeteners|International Food Information Council(IFIC)

どうやって、砂糖を控えている?

いちばん多い方法は「カロリーのある飲み物の代わりに水を飲む」

砂糖を控えている人が実際にしていることを示す横棒グラフ。2025年はカロリーのある飲み物の代わりに水を飲むが55%で最も多く、特定の食べ物・飲み物を控えるが41%、やめるが36%など。2021年の値も並べている。

この方法は、2017年以降の6回の調査すべてでいちばん多い答えでした。2021年と比べると、栄養成分表示で加えられた砂糖の少ないものを選ぶ人や、特定の食べ物・飲み物を控える人が増えています。ただし、2017年と比べると、水を選ぶ人は64%から下がりました。

※複数回答です。砂糖を控えている・避けていると答えた人が対象です。

参考:2025 IFIC Food & Health Survey: A Focus On Sugars & Sweeteners|International Food Information Council(IFIC)

甘いものとは、どう付き合っている?

特別な日なら、82%が砂糖を加えた食べ物も「よい」と答えた

砂糖を加えた食べ物・飲み物をとることよいよくない
特別な日やお祝いのとき82%18%
毎日57%43%

IFICが2025年9月に行った別の調査では、砂糖を加えた食べ物や飲み物について、特別な日なら8割あまりが「とってもよい」と答えました。毎日となると、その割合は6割弱まで下がります。ふだんは控えつつ、特別な日の甘いものは楽しむという考え方の人が多いことがうかがえます。

※2025年9月25日に、アメリカの18歳以上の1,002人に行ったオンライン調査です(誤差は±3.1ポイント)。上で紹介した2025年3月の調査とは対象も時期も違うため、数字を並べて比べることはできません。

参考:IFIC Spotlight Survey: Americans’ Perceptions Of Added Sugars & Sweeteners|International Food Information Council(IFIC)

甘いものが食べたいときに選ぶのは、チョコレートとアイスクリームが上位

甘いものが食べたいときに選ぶものを示す横棒グラフ。チョコレート55%、アイスクリーム53%、果物46%、デザート・甘いスナック41%、キャンディ39%など。

同じ調査で、甘いものが食べたいときに選ぶものをたずねたところ、チョコレートとアイスクリームが半数を超え、果物が続きました。甘いものが欲しくなる場面は「夕食後のごほうびやデザート」(46%)と「おやつ」(45%)が多く、朝食・昼食・夕食の食事中は2割台にとどまります。

※いずれも複数回答です。

参考:IFIC Spotlight Survey: Americans’ Perceptions Of Added Sugars & Sweeteners|International Food Information Council(IFIC)

日本と比べると、どう違う?

1人あたりの砂糖の消費量は、アメリカが日本のおよそ2倍

国1人あたりの砂糖の消費量(2024年)
アメリカ29.9kg
日本15.2kg

ISO(国際砂糖機関)のまとめでは、アメリカの1人あたりの砂糖の消費量は、日本のおよそ2倍です。多くの人が砂糖を控えようとしているアメリカですが、量そのものは日本よりかなり多いことになります。ただし、IFICの調査は意識や行動をたずねたもので、消費量の統計とは調べ方がまったく違います。

※粗糖に換算した暦年の値で、工業用などに使う砂糖も含みます。

参考:令和7砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第3回)|農林水産省

データを読むときに気をつけたい3つの点

  1. 意識や行動をたずねた調査で、実際に食べた量を測ったものではありません。 「控えている」と答えた人が、実際にどれだけ砂糖を減らしているかは分かりません。
  2. アメリカの成人を対象にした調査です。 回答を年齢や性別などの人口の構成に合わせて調整した結果で、日本の消費者にそのまま当てはめることはできません。
  3. 2つの調査の数字は、並べて比べられません。 2025年3月の調査(3,000人)と9月の調査(1,002人)は、対象の年齢も時期も質問も違います。

まとめ

アメリカでは4人に3人が砂糖を控えたり避けたりしていて、その多くは加工食品や飲み物に加えられた砂糖を減らそうとしています。方法でいちばん多いのは、カロリーのある飲み物の代わりに水を選ぶことでした。

その一方で、特別な日やデザートの時間には甘いものを楽しむ人も多く、甘いものが食べたいときに選ばれるのはチョコレートやアイスクリームでした。「控える」と「楽しむ」を使い分ける考え方は、日本で暮らす私たちにとっても参考になるのではないでしょうか。

この記事で使った資料

この記事の数値や制度の情報は、2026年10月8日時点で確認できた公表資料にもとづいています。

資料の一覧と、数字の数え方を見る
資料名2025 IFIC Food & Health Survey: A Focus On Sugars & Sweeteners
発信元International Food Information Council(IFIC、国際食品情報評議会)
公表日2025年12月3日
調査の対象アメリカの18~80歳の3,000人
調査の方法オンライン調査(2025年3月13~27日)。年齢・学歴・性別・人種・地域で、アメリカの人口構成に合わせて重み付け。調査はGreenwald Researchが実施
資料名IFIC Spotlight Survey: Americans’ Perceptions Of Added Sugars & Sweeteners
発信元International Food Information Council(IFIC、国際食品情報評議会)
公表日2025年12月3日
調査の対象アメリカの18歳以上の1,002人
調査の方法オンライン調査(2025年9月25日)。誤差は95%の信頼水準で±3.1ポイント
資料名令和7砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第3回)
発信元農林水産省
公表日2026年3月
使った内容ISO(国際砂糖機関)「Sugar Year Book 2025」による1人あたり消費量の国際比較(暦年・粗糖換算)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

【あいさつ】
こんにちは、ゴンザレス美と申します。お菓子ライブラリの運営者です。
お菓子・食品関連業界の事業会社にて新規事業の立ち上げに携わる、お菓子業界の現役従事者です。Webコンテンツ制作・SEO対策・販促物制作・営業活動・食品展示会の出展準備と運営など、業界の事業活動を実務として日々経験しています。

【これまでの経歴】
大学卒業後、外食産業にて店舗運営に従事し、調理・接客・スタッフマネジメント・売上管理など、現場運営の基礎を積みました。その後Web業界へ転身し、SEOコンサルティング会社にてWebライティング・編集・進行管理に携わったのち、美容・健康分野のWebマーケティングを担当。検索意図の読み解きからコンテンツ設計・データ改善までを一貫して経験してきました。
現在はお菓子・食品関連業界に身を置き、新規事業の立ち上げに参画した他、Web制作・SEO記事執筆・販促カタログ制作・営業支援・食品展示会への出展準備と運営など、お菓子・食品業界の事業活動を多面的に経験しています。

【お菓子ライブラリで発信する情報】
お菓子用語の解説・商品レビュー・展示会情報などを発信中。
特定の事業者やブランドを宣伝する目的ではなく、「お菓子に興味のあるすべての方が学べる場」をコンセプトに運営しています。