お菓子の値上がり、みんなどう感じている?「節約している」人が最も多い食品はお菓子だった
いつものチョコレートやスナック菓子が、気づけば少しずつ高くなっている。そう感じている方も多いのではないでしょうか。この記事では、総務省の消費者物価指数と、全国スーパーマーケット協会の「2026年版スーパーマーケット白書」をもとに、お菓子の値段の上がり方と、値上がりを受けて人々がどのように買い物を工夫しているかを整理します。
この記事で分かること
- 2025年の消費者物価指数では、お菓子(菓子類)が前年より8.9%、チョコレートは35.7%上がった
- 値上がりを感じている人はお菓子で52.7%。「節約している」は32.4%で、調べた食品のなかで最も多い
- スーパーでプライベートブランド(PB)の商品を買う人は8割を超え、選ぶ理由の多くは「価格が安いから」
お菓子の値段の上がり方
2025年のお菓子の値段は、前年より8.9%上がった
| 項目(2025年平均) | 前年と比べた上がり幅 | 物価全体の上がり幅への寄与 |
|---|---|---|
| 総合(すべての品目) | 3.2% | ― |
| 食料 | 6.8% | 1.94ポイント |
| 菓子類 | 8.9% | 0.24ポイント |
| チョコレート | 35.7% | 0.13ポイント |
お菓子の値上がりは、物価全体や食料全体よりも大きくなりました。なかでもチョコレートは、お菓子全体の4倍ほどの上がり幅です。
※総務省「消費者物価指数」(2020年基準)の2025年平均の値です。寄与は、総合指数の上がり幅のうち、その項目の値上がりによる分を示します。
参考:2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)12月分及び2025年(令和7年)平均|総務省統計局
チョコレートの価格指数は、2020年の2倍近くに
| 順位 | 品目 | 価格指数(2020年=100) |
|---|---|---|
| 1 | コーヒー豆 | 246.0 |
| 2 | うるち米B | 223.3 |
| 3 | 米類 | 221.9 |
| 4 | うるち米A | 219.4 |
| 5 | たまねぎ | 212.2 |
| 6 | チョコレート | 192.6 |
| 7 | ほたて貝 | 192.5 |
| 8 | 果実ジュース | 182.0 |
2020年からの値上がりが大きい食料の品目を並べると、チョコレートは6番目でした。白書は、コーヒー豆やチョコレート、果実ジュースのように、輸入する原材料に頼る割合が高い品目が上位に並んでいると分析しています。
※白書の表は、総務省の資料をもとに全国スーパーマーケット協会がまとめたもので、表の時点は書かれていません。うるち米Aは主に高い価格帯、うるち米Bは主に低い価格帯のうるち米です。
参考:2026年版スーパーマーケット白書(78〜79ページ)|全国スーパーマーケット協会
値上がりの受け止め方と節約
お菓子は、「節約している」人が最も多い食品

値上がりを最も強く感じている主食よりも、お菓子のほうが節約の対象になっていました。豆腐などの日配品や調味料、牛乳は、節約している人が1割に届きません。毎日の食事に欠かせない品目ほど、減らしにくいことがうかがえます。
※全国スーパーマーケット協会「消費者調査2025」(2025年11月、全国の20〜79歳の男女2,068人)の結果です。最後の一文は当サイトの読み方です。
参考:2026年版スーパーマーケット白書(80ページ)|全国スーパーマーケット協会
主食は「やむを得ず買う」、お菓子は「控える」
| 項目 | 物価上昇を実感 | やむを得ず購入 |
|---|---|---|
| 米・パンなど主食 | 70.0% | 54.2% |
| 菓子 | 52.7% | 18.1% |
| コーヒーなど嗜好品 | 51.8% | 27.9% |
| 野菜 | 49.6% | 39.3% |
| 牛乳 | 41.3% | 31.1% |
お菓子は、主食と同じように値上がりを感じていても、「やむを得ず購入している」人は2割に届きませんでした。白書は、必需性の低さや、ほかの物に替えたり量を調整したりできる余地が、行動の違いとして表れていると説明しています。白書に掲載されたインテージの調査でも、お菓子は、値上がりを「仕方ない」と感じにくく、節約の対象になりやすい「買い控え」のグループに位置づけられました。
※インテージ「2025年価格感度調査」(1,182人)の結果を示した図の位置づけを、当サイトが文章にしたものです。
参考:2026年版スーパーマーケット白書(80ページ、119〜120ページ)|全国スーパーマーケット協会
「おやつ・デザート」の節約は、ほかの食材と同じくらい意識されている
| 生活への影響と対策 | おやつ・デザート | おかず | パン・米 |
|---|---|---|---|
| 生活への影響が大きく、支出を抑える対策をしている人 | 78.9% | 80.1% | 76.9% |
| 生活への影響が大きいが、特に対策はしていない人 | 43.2% | 41.9% | 42.2% |
| 生活への影響はないが、支出を抑える対策をしている人 | 59.5% | 56.3% | 59.3% |
| 生活への影響はなく、特に対策もしていない人 | 18.3% | 18.7% | 19.5% |
自宅用の食材に節約を意識した人の割合は、品目による違いがあまりありませんでした。差がついたのは、物価の上昇が生活に与える影響と、支出を抑える対策をしているかどうかです。値上がりの影響を強く感じて対策をしている人は、48.3%とおよそ半数でした。
※「かなり意識した」と「たまに意識した」の合計です。
参考:2026年版スーパーマーケット白書(81ページ、83ページ)|全国スーパーマーケット協会
値上がりへの工夫
スーパーでPBの商品を買う人は8割を超え、理由は「価格が安いから」
| PBを利用する理由 | 割合 |
|---|---|
| 価格が安いから | 84.0% |
| 製造しているメーカー品と同じだと思うから | 18.1% |
| 品質が良いから | 15.0% |
| 安心・安全だから | 14.1% |
PB(プライベートブランド)は、スーパーなどの小売店が独自に企画して販売する商品です。スーパーでPBを「最近利用するようになった」「以前よりも利用が増えた」人を合わせると25.0%で、4人に1人がPBを使う機会を増やしていました。いっぽう、PBを利用しない人の理由では「製造しているメーカーを知らないから」が最も多くなっています。
※PBを利用する理由はPBの利用者1,792人の回答です。25.0%は白書の値を当サイトが合計しました。
参考:2026年版スーパーマーケット白書(86〜87ページ)|全国スーパーマーケット協会
店頭では、年末に米菓やチョコレートの動きが鈍った
スーパーの売場からの報告によると、2025年の春は、価格の安さを打ち出したり販促を行ったりして、お菓子が好調だった店が多かったとされています。年末の12月には、お菓子全体に回復の傾向がみられたものの、米菓やチョコレートは割高感から動きが鈍かったという声もありました。値上がりが大きいお菓子ほど、買う量や回数を調整されやすいのかもしれません。
※白書に掲載された、スーパーの店舗からのコメントのまとめです。最後の一文は当サイトの読み方です。
参考:2026年版スーパーマーケット白書(38〜39ページ)|全国スーパーマーケット協会
データを読むときに気をつけたい3つの点
- 消費者物価指数は、全国の平均的な値段の動きです。 一つひとつの商品の値段や、お店ごとの値段とは一致しません。
- 値上がりの実感や節約は、回答した人の受け止め方です。 実際にどのくらい買う量を減らしたかを測ったものではありません。
- 「菓子」の範囲は、資料によって異なります。 消費者物価指数の「菓子類」は決められた複数の品目の値動きをまとめたもので、アンケートの「菓子」は回答した人が思い浮かべるお菓子です。
まとめ
2025年のお菓子の値段は前年より8.9%上がり、チョコレートは35.7%と大きく上がりました。お菓子は、値上がりを感じて節約している人が最も多い食品で、主食のように「やむを得ず買う」人は多くありません。
値上がりのなかで、PBの商品を選ぶ人も増えています。好きなお菓子を楽しむために、量や回数、買う商品を上手に選んでいる人が多いのではないでしょうか。
この記事で使った資料
資料の一覧と、数字の数え方を見る
| 資料名 | 2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)12月分及び2025年(令和7年)平均 |
|---|---|
| 発信元 | 総務省統計局 |
| 公表日 | 2026年1月23日 |
| 集計の対象 | 全国の消費者が購入する商品やサービスの価格の動き(2020年=100) |
| 集計の単位 | 2025年平均の前年比と、総合指数の前年比への寄与度 |
| 資料名 | 2026年版スーパーマーケット白書 |
|---|---|
| 発信元 | 一般社団法人 全国スーパーマーケット協会 |
| 公表日 | 2026年2月18日(発行) |
| 集計の対象 | 「消費者調査2025」:全国の20歳~79歳の男女2,068人(インターネット調査、2025年11月25日~28日、調査実施機関:インテージリサーチ)。このほか、総務省の消費者物価指数をもとにした表、スーパーの店舗からのコメント、インテージの調査結果を掲載 |
| 集計の単位 | 設問ごとの回答の割合、価格指数(2020年=100) |
「物価上昇を実感」「節約している」「やむを得ず購入」は、品目ごとに当てはまるものを答えた割合です。消費者物価指数は2026年に2025年基準へ改定されていますが、この記事では2025年平均を公表した時点の2020年基準の値を使っています。
参考:消費者物価指数 2025年基準改定に伴う公表スケジュールについて|総務省統計局


