2025年、スーパーでお菓子やアイスはどう売れた?月ごとの動きと「売れたものランキング」から読む

  • URLをコピーしました!

値上がりが続き、記録的な暑さにも見舞われた2025年。スーパーのお菓子やアイスの売場では、どのような動きがあったのでしょうか。この記事では、全国スーパーマーケット協会の「2026年版スーパーマーケット白書」に掲載された売場からの報告と、インテージの「2025年、売れたものランキング」をもとに、2025年のお菓子とアイスの売れ行きを振り返ります。

この記事で分かること

  • 2025年のスーパーの売上は、お菓子を含む「一般食品」が前年より5.1%増え、カテゴリーのなかで最も伸びた
  • アイスは猛暑となった6〜9月に好調で、気温が低めだった4〜5月と10月は不調という声が多い
  • インテージの「2025年、売れたものランキング」では、「玩具メーカー菓子」が4位、ココアが7位に入った
目次

2025年のスーパーの売れ行き

お菓子を含む「一般食品」の売上は、前年より5.1%増えた

カテゴリー2025年の売上の前年比(既存店)
一般食品105.1%
惣菜103.5%
日配102.8%
生鮮3部門101.7%
非食品98.7%
食品合計103.1%

一般食品は、すべてのカテゴリーのなかで最も大きく伸びました。白書は、米の値段が上がったことで、年間を通して売上が大きく伸びたと説明しています。暑さで飲料など夏の商品がよく売れたことも、売上を押し上げました。

※既存店は、前の年から続けて営業している店です。スーパー全体の売上の前年比は、白書の本文では既存店で102.9%、グラフでは102.8%と、異なる値が書かれています。

参考:2026年版スーパーマーケット白書(18ページ)|全国スーパーマーケット協会

お菓子は、春は値ごろ感や販促で好調、年末は割高感で鈍った

月お菓子についての売場からの報告
1月買上点数が増える傾向にあり、回復の傾向もみられた
2月バレンタインの需要は年々減っているが、手作り用の材料がよく動いた店もあった
4月価格の安さを打ち出して、好調となった店が多かった
5月販促の効果で、好調な店が多かった
9月暑さが続いたためか、チョコレートが不調というコメントが多かった
10月ハロウィン関連のお菓子は堅調だった
11月回復の傾向がみられた
12月回復の傾向はあったが、米菓とチョコレートは割高感から動きが鈍かった

季節の行事にあわせたお菓子は、ハロウィンのように堅調だった一方で、バレンタインの需要は年々減っているという声がありました。チョコレートは、9月の残暑と年末の割高感と、2つの時期に動きの鈍さが報告されています。値段と気温の両方が、お菓子の売れ方に影響した年だったといえそうです。

※白書の一般食品カテゴリーの報告から、お菓子についての記述を当サイトが抜き出して要約しました。報告がない月は省いています。最後の一文は当サイトの読み方です。

参考:2026年版スーパーマーケット白書(38〜39ページ)|全国スーパーマーケット協会

アイスの売れ行きと猛暑

アイスは、猛暑の6〜9月に好調だった

月アイスについての売場からの報告
4月前年より気温が低く、アイスが不調だった
5月気温が下がった影響で、アイスや牛乳が不振だった
6月気温が上がり、アイス・氷菓やチルド飲料が好調だった
7月猛暑により、アイス・氷菓やチルド飲料、涼味麺が好調だった
8月猛暑が続き好調だったが、前年との気温差で伸び悩んだ店もあった
9月猛暑が続き、アイス・氷菓やチルド飲料、涼味麺の好調が続いた
10月前年より不調となった地域が多かった

アイスの売れ行きは、その月の気温に大きく左右されていました。気象庁によると、2025年の夏(6〜8月)の全国の平均気温は平年より2.36℃高く、統計を始めた1898年以降の夏で最も高い記録となっています。夏が暑かった分、気温が下がった10月は前年を下回った地域が多かったとみられます。

※白書の日配カテゴリーの報告から、アイスについての記述を当サイトが抜き出して要約しました。最後の一文は当サイトの推測です。平年は1991〜2020年の平均です。

参考:2026年版スーパーマーケット白書(36〜37ページ)|全国スーパーマーケット協会
参考:2025年の梅雨入り・明け及び夏(6~8月)の記録的高温について|気象庁

暑い夏は、料理の手間を減らす人も多かった

猛暑による料理への影響について「よく行った」「やや行った」と答えた人の割合を示す横棒グラフ。調理時間を短くした25.6%、火を使わないメニューを増やした23.1%、冷凍食品の利用を増やした19.1%、調理回数を減らした18.0%、お惣菜・お弁当の利用を増やした15.2%。

暑さのなかで、調理の時間を短くしたり、火を使わない料理を増やしたりした人が2割を超えました。買い物でも、「涼しい時間に買物に行く」人が32.2%、「買物に行く回数を減らす/行くのを止める」人が30.9%いて、暑さを避ける動きがみられています。

※全国スーパーマーケット協会「消費者調査2025」(2025年11月、全国の20〜79歳の男女2,068人)の結果です。グラフの値は、白書の「よく行った」と「やや行った」の値を当サイトが合計しました。

参考:2026年版スーパーマーケット白書(21〜22ページ)|全国スーパーマーケット協会

2025年に売れたもの

「玩具メーカー菓子」が、2年続けてトップ10に入った

順位カテゴリー販売金額の前年比
1米162%
2カルシウム剤123%
3インスタントコーヒー119%
4玩具メーカー菓子118%
5レギュラーコーヒー117%
6おしろい116%
7ココア115%
8リップクリーム114%
9ハンド&スキンケア114%
10トマトジュース113%

お菓子の分類では、「玩具メーカー菓子」が4位に入りました。インテージは、アニメや漫画の人気などキャラクターの作品への需要を受けて、市場がコロナ禍の前の3倍近くまで広がったと説明しています。7位のココアは、機能性にふれた商品が好調だったとのことです。

※インテージが全国約6,000店の販売データ「SRI+」をもとにまとめた、販売金額の前年比のランキングです。9位はスーパーマーケット白書に掲載された図表によります。

引用:値上げが消費を動かした「2025年、売れたものランキング」|インテージ「知るギャラリー」2025年12月16日公開記事
参考:2026年版スーパーマーケット白書(41ページ)|全国スーパーマーケット協会

データを読むときに気をつけたい3つの点

  1. 月ごとの報告は、スーパーの店舗から寄せられたコメントのまとめです。 お菓子やアイスの売上の金額や前年比を示したものではありません。
  2. 「一般食品」には、お菓子のほかに米や飲料なども含まれます。 一般食品の伸びは、主に米の値上がりによるもので、お菓子だけの伸びではありません。
  3. ランキングは、販売金額の前年比です。 値上げで単価が上がった分も含まれるため、売れた数量が増えたとは限りません。

まとめ

2025年のスーパーでは、お菓子は春に値ごろ感や販促で好調な店が多く、年末は米菓やチョコレートの割高感が目立ちました。アイスは猛暑の6〜9月に好調で、気温の影響を大きく受けることがあらためて分かります。

インテージのランキングでは、キャラクターの人気を受けた「玩具メーカー菓子」が2年続けて上位に入りました。2026年のお菓子売場がどう変わるのかも、楽しみに見ていきたいところです。

この記事で使った資料

この記事の数値は、2026年10月9日時点で確認できた公表資料にもとづいています。

資料の一覧と、数字の数え方を見る
資料名2026年版スーパーマーケット白書
発信元一般社団法人 全国スーパーマーケット協会
公表日2026年2月18日(発行)
集計の対象「スーパーマーケット販売統計調査」(カテゴリー別の売上の前年比と、店舗からのコメント)、「消費者調査2025」(全国の20歳~79歳の男女2,068人、2025年11月25日~28日)
集計の単位売上の前年比(既存店)、設問ごとの回答の割合
資料名値上げが消費を動かした「2025年、売れたものランキング」
発信元株式会社インテージ(知るギャラリー)
公表日2025年12月16日
集計の対象全国約6,000店(スーパー、コンビニ、ホームセンター・ディスカウントストア、ドラッグストア、専門店など)の販売データ「SRI+」
集計の単位カテゴリーごとの販売金額の前年比
資料名2025年の梅雨入り・明け及び夏(6~8月)の記録的高温について
発信元気象庁
公表日2025年9月1日
集計の対象2025年夏(6~8月)の全国の平均気温
集計の単位平年値(1991~2020年の平均)との差

スーパーマーケット白書では、インテージのランキングを「知るギャラリー」の2025年12月26日公開記事として紹介していますが、この記事ではインテージのウェブサイトに表示された公開日を記載しています。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

【あいさつ】
こんにちは、ゴンザレス美と申します。お菓子ライブラリの運営者です。
お菓子・食品関連業界の事業会社にて新規事業の立ち上げに携わる、お菓子業界の現役従事者です。Webコンテンツ制作・SEO対策・販促物制作・営業活動・食品展示会の出展準備と運営など、業界の事業活動を実務として日々経験しています。

【これまでの経歴】
大学卒業後、外食産業にて店舗運営に従事し、調理・接客・スタッフマネジメント・売上管理など、現場運営の基礎を積みました。その後Web業界へ転身し、SEOコンサルティング会社にてWebライティング・編集・進行管理に携わったのち、美容・健康分野のWebマーケティングを担当。検索意図の読み解きからコンテンツ設計・データ改善までを一貫して経験してきました。
現在はお菓子・食品関連業界に身を置き、新規事業の立ち上げに参画した他、Web制作・SEO記事執筆・販促カタログ制作・営業支援・食品展示会への出展準備と運営など、お菓子・食品業界の事業活動を多面的に経験しています。

【お菓子ライブラリで発信する情報】
お菓子用語の解説・商品レビュー・展示会情報などを発信中。
特定の事業者やブランドを宣伝する目的ではなく、「お菓子に興味のあるすべての方が学べる場」をコンセプトに運営しています。