牛乳はいくらから「高い」?値段の意識と、牛乳を増やした・減らした理由

値上がりが続くなかで、牛乳の値段をどう感じている人が多いのでしょうか。この記事では、一般社団法人Jミルクが公表した「牛乳乳製品に関する食生活動向調査2025」の一次調査と二次調査をもとに、牛乳の値段についての意識と、牛乳を増やした人・減らした人の理由を整理しました。
この記事で分かること
- 牛乳を減らした理由のトップ2は「価格の上昇」と「経済的に厳しい」で、値上がりを理由に挙げる人が増えた
- 1Lの牛乳を「高い」と感じ始める価格は上がってきており、値上がりを受け入れる意識がある人も5割を超える
- 牛乳を増やした人は、カルシウムやたんぱく質など栄養を意識している
牛乳を増やした人・減らした人の理由
牛乳を減らした理由のトップ2は「価格の上昇」と「経済的に厳しい」
| 牛乳を減らした理由 | 前年からの動き |
|---|---|
| 価格の上昇 | 増加が目立つ |
| 経済的に厳しい | やや減少 |
前年と同じく、この2つが減らした理由の上位を占めました。家計の苦しさそのものより、「値段が上がったこと」を理由に挙げる人が増えている形です。
参考:牛乳乳製品に関する食生活動向調査2025 ~ 一次調査結果について ~|Jミルク
価格以外では、「身体によくない」などを理由に減らす人も増えている
Jミルクの報告書は、牛乳を減らした理由の経年変化として、「身体によくない」「栄養がとれない」「動物性食品を減らす」といった理由の伸びも目立つとまとめています。一方で、2026年1月の二次調査では、こうした情報に触れたことがある人に比べて、実際に意識している人はかなり少ないという結果でした。情報に触れるきっかけとしては、インターネットなどのソーシャルメディアの影響が目立つとされています。
※経年変化は2025年10月の一次調査の分析で、二次調査の報告書の中でまとめられています。
参考:牛乳乳製品に関する食生活動向調査2025 ~ 二次調査結果について ~|Jミルク
牛乳を増やした理由では、「カルシウム」と「たんぱく質」が大きく伸びた
牛乳を飲む量や回数が増えた理由のトップ2は「カルシウム」と「たんぱく質」で、どちらも前年から目立って伸びました。3位の「栄養を意識」も増えており、栄養をとる目的で牛乳を選ぶ人が増えていることがわかります。
参考:牛乳乳製品に関する食生活動向調査2025 ~ 一次調査結果について ~|Jミルク
牛乳の値段についての意識
1Lの牛乳を「高い」と感じ始める価格が、上がってきている

「200円から高いと感じる」という人が減り、「250円」「300円」と答えた人が増えました。報告書でも、210円以下の回答が減り、220円以上の回答が前年より増えたとまとめられています。値上がりが続くなかで、消費者が「ふつう」と感じる価格の水準も上がってきていると読み取れます。
※グラフの数値は、報告書のグラフに記載された値を当サイトが読み取ったものです。主な価格の回答のみを掲載しています。
参考:牛乳乳製品に関する食生活動向調査2025 ~ 一次調査結果について ~|Jミルク
実際に買う牛乳の価格も、高い価格帯へ移っている
牛乳類を買う価格は、2025年も「200円」が最も多く、全体の24.1%でした。一方で、報告書は「220円以上」の購入率が増え、前年より高価格化が進んだとしています。1回あたりの購入量も、「1L程度」以上がやや伸びて微増しました。
※24.1%は、報告書のグラフに記載された値を当サイトが読み取ったものです。
参考:牛乳乳製品に関する食生活動向調査2025 ~ 一次調査結果について ~|Jミルク
値上がりを受け入れる意識がある人は、牛乳でも5割を超えた
| 品目 | 値上がりを受け入れる意識がある人 |
|---|---|
| 食品・飲料全般 | 5割超 |
| 牛乳 | 5割超 |
| 卵 | 5割超 |
| お米 | 4割強 |
2026年1月の二次調査の結果で、お米だけがほかの品目より低くなりました。また、牛乳の利用が増えた人は、牛乳の値上がりを受け入れる意識が高い傾向にあります。
※「価格上昇許容意識」という報告書の用語を、この記事では「値上がりを受け入れる意識」と言い換えています。二次調査の回答者数は、Jミルクのウェブページでは500人、報告書のグラフでは2,500人と書かれています。
参考:牛乳乳製品に関する食生活動向調査2025 ~ 二次調査結果について ~|Jミルク
酪農家への気持ちの変化
酪農家への共感は、前年に高まったあと、2025年の調査では下がった
酪農家に「誠実さ」「親しみ」「感謝」といった共感を感じる人は、前年に増えたものの、2025年の調査では減りました。男性より女性、年齢が高い人ほど共感が強い傾向があり、10歳代は20歳代より共感が強くなっています。牛乳をよく飲む人ほど、酪農家への共感も強いという結果でした。
参考:牛乳乳製品に関する食生活動向調査2025 ~ 一次調査結果について ~|Jミルク
牛乳の値上がりを受け入れる人は、酪農の大変さも意識している
二次調査では、牛乳の値上がりを受け入れる意識がある人の特徴として、「飼料などのコスト増」「生産調整の難しさ」「動物を相手にする困難さ」「家業としてのイメージ」といった、酪農の事情への認識が挙がりました。Jミルクは、これらを酪農家への共感につながる要因と位置づけています。
参考:牛乳乳製品に関する食生活動向調査2025 ~ 二次調査結果について ~|Jミルク
データを読むときに気をつけたい3つの点
- 2025年10月の一次調査が中心です。 一部は2026年1月の二次調査の結果で、2026年の調査結果が出ると、見え方が変わる可能性もあります。
- この記事では、報告書の文章による説明を中心に紹介しています。 多くの結果はグラフでのみ示されているため、割合の数字は一部にとどめ、増減の傾向を中心にまとめました。
- 意識や自己申告の結果です。 「増えた」「減った」は回答者自身の感覚で、実際の購入量や消費量を測ったものではありません。
まとめ
値上がりは、牛乳を減らす大きな理由になっています。その一方で、消費者が「高い」と感じ始める価格も上がり、実際に買う牛乳も高い価格帯へ移ってきました。
牛乳を増やした人は、カルシウムやたんぱく質など、栄養を意識して選んでいました。値上がりを受け入れる人ほど酪農の事情にも目を向けており、値段だけでなく「何のために飲むか」「誰が作っているか」が、牛乳との付き合い方を分けているといえそうです。
この記事で使った資料
資料の一覧と、数字の数え方を見る
| 資料名 | 牛乳乳製品に関する食生活動向調査2025 ~ 一次調査結果について ~ |
|---|---|
| 発信元 | 一般社団法人Jミルク |
| 公表日 | 2026年3月27日 |
| 集計の対象 | 全国の15~79歳の男女1万人(インターネット調査、2025年10月10~12日) |
| 集計の単位 | 毎年の調査を前年・2年前と比較 |
| 資料名 | 牛乳乳製品に関する食生活動向調査2025 ~ 二次調査結果について ~ |
|---|---|
| 発信元 | 一般社団法人Jミルク |
| 公表日 | 2026年3月27日 |
| 集計の対象 | 全国の15~79歳の男女(インターネット調査、2026年1月16~18日) |
| 集計の単位 | 一次調査を補う追加の調査 |
Jミルクは、毎年10~11月ごろに一次調査を、翌年1~2月ごろに一次調査を補う二次調査を行っています。記事中の「前年」は2024年の調査、「2年前」は2023年の調査との比較です。

