ベビーフードはどのくらい使われている?赤ちゃん用の食品とおやつの「自主規格」とは

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市販のベビーフードは、離乳食づくりの心強い味方です。とはいえ、どんな基準で作られているのか気になる方もいるのではないでしょうか。この記事では、和光堂の「もぐもぐ白書」と、ベビーフードメーカーでつくる日本ベビーフード協議会の資料をもとに、ベビーフードの使われ方と、品質の決まりごとを整理します。

この記事で分かること

  • 生後5~18か月の子をもつ親のベビーフードの利用率は7割を超え、使う理由は「外出時に便利だから」が最も多い
  • 「ベビーフード」と表示する食品には業界団体の自主規格があり、ナトリウムの量や固さなどに決まりがある
  • 乳幼児向けのおやつにも、2019年に定められた「ベビーおやつ自主規格」がある
目次

ベビーフードの使われ方

利用している人は7割を超え、「日常的に」使う人は27.6%

市販のベビーフードを利用しているか割合
日常的に利用している27.6%
時々利用している47.0%
利用したことがあるが、現在は利用していない13.7%
利用したことはない11.7%

日常的に使う人と時々使う人を合わせると、7割を超える人が市販のベビーフードを利用していました。使ったことがない人は1割ほどです。使う理由で最も多かったのは「外出時に便利だから」で、白書はベビーフードを育児を応援する「心強い味方」と位置づけています。

※白書のグラフの中央には「利用している 74%」と書かれていますが、「日常的に利用している」と「時々利用している」を足すと74.6%です。使う理由ごとの割合は書かれていません。

参考:もぐもぐ白書|和光堂(アサヒグループ食品)

手作りと組み合わせて使う家庭も多い

使い方の例白書で紹介されている場面
持ち歩き用外出するときに携帯する
手作りとの組み合わせ手作りの離乳食と一緒に使う
食材の補い家庭で調理しにくい食材を補う

ベビーフードは、手作りの代わりというより、手作りを助ける形で使われている様子がうかがえます。離乳食の負担を減らしながら、食べられる食材の幅を広げる工夫といえるでしょう。

※使い方の例は、白書の本文で紹介されているものです。どの使い方が何%かは書かれていません。後半の2文は当サイトの読み方です。

参考:もぐもぐ白書|和光堂(アサヒグループ食品)

ベビーフードの自主規格

「ベビーフード」と表示する食品には、業界団体の自主規格がある

項目ベビーフード自主規格(第Ⅵ版)の主な内容
対象「ベビーフード」と表示して販売するすべての食品
味付けナトリウムは乳児向けで100gあたり200mg以下、幼児向けで300mg以下。果物には食塩を加えない
固さ「均一の液状」から「歯ぐきで噛める固さ」までの段階を示す
食品添加物必要不可欠な場合に限り最小限とし、使えるものを「ベビーフード添加物リスト」で決める
衛生管理乳児向けにははちみつを使わない
表示「ベビーフード」の文字と、「○ヵ月頃から」などの対象月齢を表示する

自主規格を定めているのは、和光堂を展開するアサヒグループ食品をはじめ、ベビーフードを製造・販売する5社で運営する日本ベビーフード協議会です。2024年9月に第Ⅵ版へ改定されました。もぐもぐ白書でも、この規格を「どんな基準で作られているか」を知る手がかりとして紹介しています。

規格でいう乳児は1歳未満、幼児は1歳から1歳6か月ごろまでの子どもです。

※表は規格の一部を当サイトがまとめたもので、すべての項目ではありません。

参考:ベビーフード自主規格|日本ベビーフード協議会
参考:ベビーフード自主規格 第Ⅵ版|日本ベビーフード協議会

協議会の会員は、国内でベビーフードを作る5社

会員企業
アサヒグループ食品株式会社(和光堂)
江崎グリコ株式会社
キユーピー株式会社
ピジョン株式会社
雪印ビーンスターク株式会社

日本ベビーフード協議会は、国内でベビーフードを製造・販売する企業5社が運営しています。複数のメーカーが、共通の自主規格を定めて守っているわけです。

参考:日本ベビーフード協議会|日本ベビーフード協議会

乳幼児向けのおやつにも「ベビーおやつ自主規格」がある

日本ベビーフード協議会は、令和元年(2019年)5月に「ベビーおやつ自主規格」を定めました。対象は、乳幼児向けの「おやつ」であることを表示して売られる食品です。協議会はベビーおやつを、赤ちゃんの食べる力を育むための体の発達や栄養補給を補助する食品と位置づけています。規格の項目には、味覚への配慮やカフェインの量への配慮、大きさ・形状・物性への配慮などが並びました。もぐもぐ白書でも、和光堂が赤ちゃん向けのビスケットやクッキーで、なめ溶かして食べやすい「くちどけの良さ」を追求していることが紹介されています。

※ベビーおやつ自主規格の具体的な基準値は、協議会が公開しているPDFの文字情報から確認できなかったため、載せていません。

参考:ベビーおやつ自主規格|日本ベビーフード協議会
参考:もぐもぐ白書|和光堂(アサヒグループ食品)

メーカーの品質管理

白書は、工場での食品安全の取り組みを紹介している

もぐもぐ白書の第3章では、和光堂の品質管理が紹介されています。栃木さくら工場と岡山工場は、食品安全の国際規格「FSSC22000」の認証を取得しました。毛髪の混入を防ぐ衛生服やエアーシャワーの導入、放射性物質の定期的な分析と結果の公表なども挙げられています。

参考:もぐもぐ白書|和光堂(アサヒグループ食品)

データを読むときに気をつけたい3つの点

  1. もぐもぐ白書は、ベビーフードメーカーがまとめた資料です。 ベビーフードの利点を伝える立場からの説明が含まれています。
  2. 「利用している」には、時々使う人も含まれます。 日常的に使っている人は27.6%で、7割超という数字は、ときどき使う人まで含めた割合になっています。
  3. 自主規格は、業界団体が自ら定めた基準です。 法律で決められた基準ではなく、協議会の会員企業が守ることを前提にしたものです。

まとめ

離乳食期の子をもつ親の7割超がベビーフードを使っており、外出時の持ち歩きや手作りとの組み合わせなど、使い方はさまざまです。

ベビーフードには、ナトリウムの量や固さ、添加物、表示についての自主規格があり、乳幼児向けのおやつにも専用の自主規格があります。パッケージの「○ヵ月頃から」の表示は、こうした規格にもとづくものです。選ぶときの目安にしてみてはいかがでしょうか。

この記事で使った資料

この記事の数値や規格の情報は、2026年10月13日時点で確認できた公表資料にもとづいています。

資料の一覧と、数字の数え方を見る
資料名もぐもぐ白書
発信元和光堂(アサヒグループ食品株式会社)
公表日白書に記載なし(調査は2025年8月)
集計の対象全国の生後5~18か月の子をもつ20~44歳の男女1,000名(女性636名、男性364名)。インターネット調査、2025年8月22~26日
集計の単位設問ごとの回答の割合(白書のグラフに書かれた値)
資料名ベビーフード自主規格(第Ⅵ版)
発信元日本ベビーフード協議会
公表日2024年9月2日
集計の対象「ベビーフード」と表示して販売されるすべての食品
集計の単位―
資料名ベビーおやつ自主規格(第Ⅰ版)
発信元日本ベビーフード協議会
公表日令和元年(2019年)5月制定
集計の対象乳幼児向けの「おやつ」であることを表示して販売される食品
集計の単位―

日本ベビーフード協議会のウェブサイトでは、ベビーおやつ自主規格第Ⅰ版の発行のお知らせが2019年7月11日付で掲載されています。この記事では、規格のページに書かれた制定時期(令和元年5月)を記載しました。

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この記事を書いた人

【あいさつ】
こんにちは、ゴンザレス美と申します。お菓子ライブラリの運営者です。
お菓子・食品関連業界の事業会社にて新規事業の立ち上げに携わる、お菓子業界の現役従事者です。Webコンテンツ制作・SEO対策・販促物制作・営業活動・食品展示会の出展準備と運営など、業界の事業活動を実務として日々経験しています。

【これまでの経歴】
大学卒業後、外食産業にて店舗運営に従事し、調理・接客・スタッフマネジメント・売上管理など、現場運営の基礎を積みました。その後Web業界へ転身し、SEOコンサルティング会社にてWebライティング・編集・進行管理に携わったのち、美容・健康分野のWebマーケティングを担当。検索意図の読み解きからコンテンツ設計・データ改善までを一貫して経験してきました。
現在はお菓子・食品関連業界に身を置き、新規事業の立ち上げに参画した他、Web制作・SEO記事執筆・販促カタログ制作・営業支援・食品展示会への出展準備と運営など、お菓子・食品業界の事業活動を多面的に経験しています。

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